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デキる男の必修科目──大人のエクセル一問一答
第6回 | デキる男の必修科目──大人のエクセル一問一答

【エクセル術】アンケート結果からニーズをサクっと読み取る関数テク

顧客のニーズを知りたい場合から宴会の日時を決めたい場合まで、ビジネスシーンでもひんぱんに実施されるアンケート調査。ここで問われるのが、調査結果の分析能力だろう。特に悩ましいのが、いわゆる「票が割れた」状態。1位回答が複数あると、並べ替えやデータベース機能を使って最頻値(もっとも多い回答)を探るだけでも結構面倒な作業になる。そんなときこそ関数の出番だ。今回の問題に挑戦し、膨大なデータの中から、欲しい情報を素早く見抜ける男を目指そう。

問題:
関数を使い、アンケート結果の最頻値を求めよ。ただし、最頻値は複数の可能性があるものとする。

難易度:☆☆★★★
実用度:☆☆☆★★
目標ステップ数:5

解答:

今回問題のように、複数の最頻値を求めたい場合には「MODE.MULT(モード・マルチ)」関数を使う。関数の使い方自体は簡単だが、複数の計算結果を表示させる方法がやや難しい。さっそく、標準解答の手順を紹介しよう。

●STEP1

今回求めたい最頻値は、複数になる可能性がある。そこで、最頻値が3つくらいまであると仮定し、計算結果を表示させたいセル(ここではH3からH5)をドラッグして選択。

●STEP2

画面上部の「数式バー」をクリックして選択し、半角で「=MOD」と入力。表示される関数の候補から「MODE.MULT」をクリックする。

●STEP3

最頻値を求めたい範囲(ここではB2からB9)をドラックして選択。キーボードの「Shift」と「Ctrl」を押しながら「Enter」を押す。

●STEP4

選択した範囲の最頻値が、最大3つまで表示される。

●STEP5

現在選択されているセルの範囲(H3からH5)の右下にカーソルをあわせ、形が十字になったらその他の計算結果を表示させたい範囲(ここではH3からK5)までドラッグ。「オートフィル」機能が働き、自動的に関数が入力される。

【今回のまとめ】

複数の最頻値を求める「MODE.MULT」関数は、「=MODE.MULT(数値)」という構文になる。「=MODE.MULT(数値1,数値2,数値3…)」というようにカンマで区切って、複数の数値(範囲)を指定することも可能だ。数値以外(文字列や空白)は計算対象とならない点に注意しよう。

MODE.MULT関数のように、計算結果が複数になる場合は、ひとつの関数の計算結果を複数のセルに表示させる「配列数式」を利用するのが基本だ。配列数式は「{=関数}」というように、数式全体を「{}」で囲むことで指定する。キーボードから「{}」を直接入力することも可能だが、解答例のように、数式を完成させる際に「Shift」+「Ctrl」+「Enter」を押せば、自動的に「{}」が補われ配列数式となる。

MODE.MULT関数のポイントは、範囲に含まれる最頻値の数によって表示結果が変化すること。たとえば問題の「Q1」欄は、最頻値が「1」と「4」の2つなので、「Q1回答」欄の3つめのセル(H5)には、「該当なし」を意味する「#N/A」が表示される。

一方「Q2」欄は、最頻値が「1」、「2」、「3」、「4」の4つだが、計算結果を表示する「Q2回答」欄は3つしかないため、「4」は表示されない。このようなケースを想定し、多めに配列数式の範囲を設定しておくようにしよう。

なお最頻値がひとつしかない場合は、「Q4回答」のように、計算結果がひとつの最頻値で埋まってしまう。他の関数を組み合わせることで、この現象を回避することも可能だが、面倒なら同じ数値で埋まっている場合は最頻値がひとつしかない、とおぼえておくだけでもよい。

今回取り上げたMODE.MULTもそうだが、関数の中には、計算結果の表示法にクセがあるものも多く、見栄えの良いシートを作る際には、他の関数と組み合わせるなど、ある程度の工夫が必要になるケースもある。しかし、自分のデータ分析などに使うだけなら、クセをおぼえておくだけでも十分。関数の“性格”に応じて、割り切った使い分けをするのも、上級者の心得といえるだろう。

Text by Toshiro Ishii

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