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第16回 | 40代からの身近な病気 内容と対策を知っておこう

歯を失う理由第3位「歯が割れる」 40代から増える!原因と対策

グルメな読者の皆様なら、いくつになっても美味しい料理を楽しむ人生を送りたいと考えているはず。そのためには、年を重ねた時に総入れ歯などにならず、自前の健康な歯を保っていたいものだ。そこで気をつけなくてはいけないのが、歯を失う原因第3位である「歯根破折」。字の通り、歯が折れてしまうという恐ろしい症状だ。歯根破折を防ぐためにはどのようなことに気をつければいいのか? 南青山デンタルクリニックの総院長・青山健一先生にアドバイスを仰いだ。
今回のアドバイザー
青山健一
歯科医
呉市出身、広島大学歯学部卒業。1992年に南青山デンタルクリニック開院して以来、2011年には日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設、2016年にはYou矯正歯科広島駅前医院を開院し、現在は全国7医院の総院長として精力的に活躍。『部分矯正とマウスピース矯正の魅力』(桐書房)、『よくわかる家庭の歯学』(桐書房)、『抜かない矯正の最新知識(改訂版)』(桐書房)など著書も多数。

男が40代になったら向き合うべき「歯根破折」の恐ろしさ

歯を失う原因の2トップといえば、誰しもが思いつく「歯周病」と「虫歯」。歯磨きなどの日常的なホームケアで歯周病と虫歯には気をつけているという人も、歯根破折にまでは思いが及んでいない…というのが実態ではないだろうか。

青山先生「歯根破折(しこんはせつ)とは、その名の通り歯が割れてしまう症状です。厚生労働省が2005年に行った全国抜歯原因調査によると、歯が失われる原因は1位「歯周病」(42%)、2位「むし歯」(32%)、3位「破折」(11%)。歯根破折はあまり耳慣れない名前かもしれませんが、多くの人を悩ませている深刻な症状なのです。

40代以降の中高年になると、歯根破折の割合は増えていきます。また、女性よりも噛む力の強い男性の方が多い症状でもあるため、40代男性であれば十分に注意しなくてはいけない症状と言えるでしょう」

治療した歯にこそご用心!? 歯根破折を引き起こす2つの原因

これまでに歯が割れた経験があるという人も無いという人も、知っておきたいのがその原因。歯根破折がなぜ起きてしまうのか、青山先生は次のように解説する。

青山先生「歯根破折の原因は、大きく2つに分けられます

1.歯が弱っていたため割れてしまう
虫歯で歯が弱くなっている。歯の治療などで歯質が少なくなっている。虫歯の処置で神経を抜いて歯質が弱くなっている…など、歯に問題があった場合、それが原因で歯が割れてしまうことがあります。

2.歯に強い圧力が日常的にかかることで割れてしまう
食いしばりや歯ぎしりなど、強い外的圧力が原因で歯が割れてしまうこともあります。

歯根破折を未然に防ぐためには、まずは歯を健康に保つことが大切です。正しい歯磨きと、定期的な歯科検診で、歯のお手入れに気を配りましょう。

また、ご自身では自覚がないという方でも、寝ている時など無意識のうちに歯ぎしり、食いしばりをしていて歯に大きな負担がかかっているというケースは非常に多いです。歯科検診で歯に負担がかかっていることを指摘された方は、歯根破折する前に『ナイトガード』という食いしばり防止のマウスピースをつけて予防することをおすすめします」

歯根破折=歯の死! 元通りにはできない上に、もっと恐ろしい症状を招くことも

想像よりも身近に潜んでいる歯根破折の恐怖。実際に歯が割れてしまった場合、治療は可能なのだろうか?

青山先生「歯根破折した歯は、残念ながら治療することができず、抜歯をするしか方法がありません。歯根が複数ある臼歯などの歯は、折れている歯根だけ抜歯してあとは保存してかぶせ物を被せることもありますが、破折している部分を保存することは不可能です。
しかし、抜歯をしたくないからといって割れた歯をそのままにしておくことはとても危険です。放置しておくと細菌感染を起こすこともありますし、『骨吸収』といって、歯を失って噛む力を受けなくなった顎の骨が吸収されアゴが痩せてしまう症状が進むリスクもあります。

歯根破折が起こると、大抵は痛みが出て歯科医院を受診される方が多いですが、まれに痛みがないなど自覚症状がないままに歯根破折を起こしていることもあります。やはり定期的に歯科検診を受けることで、歯の健康を守るよう心がけることが必要です」

歯根破折に無関心でいることは、自らの歯を失うことに直結しかねない。虫歯がある、治療した歯がある、歯をくいしばる癖がある…といった人は、定期的に歯科検診を受けて歯根破折が起きてしまわないようくれぐれもご注意を!

最後にアドバイザーからひと言

「歯根破折が一度起きてしまうと、元のようにくっつけることはできません。大切な歯をいつまでも失わないためにも、歯の健康に気をつけましょう」

Text by Takumi Arisugawa

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