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- “接待の王道”ホテルでの会食を極める -

ホテルメトロポリタン丸の内──駅直結の“天空”でフランクな接待を

接待の場として高級ホテルを利用するメリットは、豪奢な空間と料理だけでなく、初めてのお客様でも迷うことのないアクセスの良さ。その点でいえば、東京駅直結の「ホテルメトロポリタン丸の内」は、都内屈指の存在だ。“日本の中心”を空から見渡しつつ、気取りのない料理が愉しめるダイニング&バー「TENQOO(テンクウ)」が提供する、おもてなしの粋を紹介しよう。

東京駅を120mの高さから見下ろす眺望が、おもてなしの序章を飾る

JR東京駅を見下ろすようにそびえる、34階建て高層ビル「サピアタワー」。日本橋口に直結する専用エレベータで27階ロビーに向かえば、そこから上が「ホテルメトロポリタン丸の内」となる。ロビーでまず出迎えてくれるのは、東京駅を中心に周辺の街並みを再現した鉄道模型のジオラマ。手持ち無沙汰になりがちな待ち合わせのロビーではありがたい存在だろう。さらに利用日が金曜であれば、そこにピアノの生演奏が流れているかもしれない。

「来年3月末までの予定で毎週金曜日を『ミュージックフライデー』とし、ロビーでピアノの生演奏を開催しております。時間は16:30、17:30、18:30から各30分間。クラシックとジャズを交互に演奏しておりまして、この4月から開始して以降、好評をいただいております」(ホテルメトロポリタン丸の内広報・豊田知子さん)

東京駅直結、贅沢なロケーションにふさわしいおもてなしの始まりを期待させてくれる演出だ。

お箸でいただくことを想定した、気取りのないフレンチは接待にも好適

ホテルメトロポリタン丸の内のダイニング&バー「TENQOO(テンクウ)」は、ロビーと同じく27階にあるその名のとおりの天空にあるレストラン。地上120mから、忙しげに出入りする東京駅の列車をながめつつグラスを重ねる。そんな他では味わえない贅沢が可能だ。

「安心・安全な食材を本格フレンチの手法で調理しておりますが、お客様には普段の食事をするように気負わずに料理を楽しんでいただきたいと考えております。そこで、当ダイニングでは、味噌やわさびなど、和のエッセンスを採り入れ、フレンチに対して感じがちな敷居の高さを解消しております。さらに『お箸で食べられるフレンチ』として、初めから箸をご用意しているほか、ステーキなどについては、あらかじめカットして提供させていただいております」(同)

普段慣れ親しんでいないフレンチのテーブルマナーというのはやっかいなものである。こちらが万端、マナーに精通していたとして、先方を戸惑わせてしまうかもしれないからだ。かしこまった感じがなくなることで、より腹を割って話せるようになるだろう。

全国の名産品を見事に組み合わせた、“日本の中心”を感じさせる料理の数々

ディナーのコースは、シェフ自らが厳選した国産食材を積極的に取り入れた8500円、1万円、1万4000円の3つ。日本の中心地である東京のさらに中心となる東京駅に直結し、日本の台所・築地市場にも程近いホテルであること。その自負から、日本の良さをもっと知ってもらいたいと考え、各地の特産物をコースで満喫できるフェアが定期的に開催されているのが大きな特徴である。

まず、いただいたのは取材時に行われていた栃木スペシャルディナーコースからのメニュー、「那須高原和牛ランプの炭火焼き 栃木野菜添え」だ。柔らかいだけでなく、味のつまった牛肉らしい牛肉、那須高原和牛のステーキは、ゴルゴンゾーラ風味のソース効いている。出来立てが旨いのは当然として、しばらく経つと食感がしっとりとしたものになり、またうまみもより強く感じるという不思議な印象の肉であった。
もう一品いただいたのは、通常コースからの「しいたけとフォワグラのポワレ いぶりがっこと椎茸の香り」。フォアグラ、マディラ酒という洋の雰囲気ただよう食材に添えられるのは、なんと燻した大根の漬物・秋田名物「いぶりがっこ」。この取り合わせの妙が、単に奇をてらったものではないことは食べればすぐにわかる。口の中では溶けてしまうような柔らかいフォアグラに、ポリポリとしたいぶりがっこの食感、漂う燻製の香りがフォアグラにとてつもなくマッチするのである。

ワインもいいが、日本酒にもぴったりな料理であろう。常時、置いてある日本酒は5種類、地方フェア時はそこに地酒がプラスされる。もちろん、通常コースもよいがタイミングがあえば、この地方の特産を味わえるコースもオススメ。きっと、接待中の話題にもことかかないだろう。

こうして、絶妙に加えられた和のテイストに驚かされるフレンチではあるが、メインの後にさらなる驚きが待っている。コース料理の締めとして、開業11年来続く「お茶漬け」となっているのだ。
取材時にいただいたのは、「干瓢と生姜の甘辛煮、あおさのり、鰹だしの茶漬け」というなんとも渋いトッピング。いかにフレンチだろうと、ここは日本。日本のディナー、いや晩御飯はこうでなくては。そう思わせる素敵な味であった。

「締めのお茶漬けには本当に好評をいただいておりまして、コースを頼まれない場合でもアラカルトで『地鶏のコラーゲンスープ茶漬け』をお出しすることが可能となっております。また、地方フェアについては今後、7月15日から9月14日までの間は、鳥取県の大山ハムや白バラ牛乳、島根県の宍道湖の大和しじみなど、鳥取県と島根県が誇る食材をふんだんに使用した全10品からなる『山陰スペシャルディナーコース』をご用意しております。同期間は、島根の地酒も楽しめますので、ぜひご利用いただければと思います」(同)

コース料理には特に時間制限はなく、指定しない限りこちらのペースで進められるのがありがたい。

ディナーの後は、自慢のカクテルを堪能。お土産の手配にも抜かりなし

ダイニング&バーである「TENQOO(テンクウ)」。ディナーの後で、すぐに趣を変えた歓談の場として利用できる点も魅力となっている。バータイム(17時~23時)であれば、東京駅のオリジナルカクテル「東京駅」、テンクウのフロア階数にちなんだ「27」などのカクテルも楽しめる。また、期間限定カクテルも提供されている。
もちろん接待時の席のまま2次会を始めることも可能だが、気分を変えるためにも、やはりバータイムにふさわしい席へと移動するのがオススメ。嬉しいことに、先代料理長の意向で、バーのチャージは不要となっている。

かように、しっかり基本はおさえつつも飾らない、ほどよくフランクな接待が期待できる「TENQOO(テンクウ)」。細かいところでは、羊羹の「とらや」と提携し、お土産手配も行なってくれるのも助かるところ。予約時に頼めば、接待時までに準備してもらえる。会社から会場まで、お土産袋を抱える苦労、待ち合わせ時に早くもチラリと見えてしまうという互いのちょっとした気まずさからも解放されるのはありがたい。
-帰宅ラッシュの喧騒につつまれる東京駅、そして夜の華やぎを見せる銀座の街を眼下に見下ろして。ここにしかないロケーションは、接待を忘れがたいものにしてくれるだろう。

Text by Masayuki Utsunomiya
Edit by Kei Ishii(Seidansha)