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第62回 | メルセデス・ベンツの最新車デザイン・性能情報をお届け

最後のワンピース──メルセデスAMG GT Sロードスター

メルセデスAMG『GT』は、2014年に登場した2ドアクーペのスーパースポーツだ。『Aクラス』『Cクラス』『Eクラス』『Gクラス』といったメルセデス・ベンツ各クラスの高性能モデルを手がけるAMGが、唯一、ベース車両から開発しているモデルであることからも、いかに特別なであるかわかるだろう。『GT』にはその後、オープンカー、4ドアクーペなどが加わり、ライナップが拡充されてきた。そんなメルセデスAMG『GTシリーズ』に新しく加わったのが『GT Sロードスター』である。

『GTロードスター』『GT Cロードスター』との外観上の違いはホイールのみ?

『GT Sロードスター』は、ロードスターのエントリーモデル(といっても、1854万円なのだが)の『GTロードスター』と、ハイスペックモデルの『GT Cロードスター』の中間に位置するモデルだ。これで、クーペモデルと同じく『GT』『GT S』『GT C』のすべてが出揃ったわけだ。

外観は『GTロードスター』と『GT Cロードスター』をほぼ踏襲している。新世代メルセデスのアイコンになりつつある15枚の縦格子デザインを持つフロントグリルも健在だ。

フロントからリアエンドまでの一体感が美しい、低くグラマラスなボディラインも、『GTロードスター』シリーズのそれである。広報写真レベルでこの3台を明確に見分けるには、ホイールとタイヤ径の違いに注目するくらいしかないだろう。

オープンモデルの象徴であるルーフも同じ。マグネシウムやアルミニウム素材のフレームを使ったソフトトップ3層構造で、開閉にかかる時間はわずか11秒。50km/h以下であれば走行中でも開閉が可能だ。

動力性能は『メルセデスAMG GT Cロードスター』に近い

外観は既存の2台とほぼ同じ。となれば、注目すべきは動力性能だ。2台のスペックをおさらいしておくと、エンジンは両方とも4.0L V8ツインターボユニット。『GTロードスター』の最高出力は476ps、最大トルクは64.2kgm。『GT Cロードスター』の最高出力は557ps、最大トルクは69.3kgである。

『GT Sロードスター』のスペックはその中間、やや『GT Cロードスター』寄りで、最高出力は522ps、最大トルクは68.2kg-mを発揮する。ちなみに、0-100km/h加速は3.8秒、最高速は307km/hである。

駆動系では、『GT Cロードスター』と同じく、電子制御の「AMGライドコントロール・スポーツサスペンション」や電子制御LSD、「AMGパフォーマンスエキゾースト」を専用装備。4WS機構の「アクティブ・リア・アクスル・ステアリング」はオプションで選択できる。


スーパースポーツながら部分的自動運転も可能

スーパースポーツには最新の先進運転支援システム(ADAS)が搭載されないことも多いが、『GT Sロードスター』は「ディスタンスパイロットディストロニック」を利用することができる。

これは簡単にいえば、部分的な自動運転を実現する機能だ。2種類のレーダーセンサーによって先行車を認識し、速度に応じた最適な車間距離を維持。減速が必要な場合はスロットルかブレーキを段階的に自動調整してスムーズに減速し、先行車が停止した場合はこちらも停止する。スーパースポーツのオーナーなら、自らクルマを操ることを愉しみたいと思うはずだが、この機能は高速道路の渋滞などで重宝することだろう。

また、レーダーセンサーで車両の斜め後方をモニターし、車線変更時に死角にクルマがいる場合は警告してくれる「ブラインドスポットアシスト」、走行車線の逸脱を教えてくれる「レーンキーピングアシスト」なども備える。

日本では公式にアナウンスされておらず、導入も未定。『GT』の価格が1709万円、『GTロードスター』の価格が1854万円であることを考えると、『GT S』は2022万円なので『GT Sロードスター』は2200万円前後になりそうだ。

Text by Tsukasa Sasabayashi
Photo by (C) Daimler AG
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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