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- 40男の夏バテ対策2018 -

ウナギや肉は40男には不向き? 夏バテ解消に役立つ食材とは

夏バテ対策にはスタミナをつけるのがいちばん! ということで、ウナギや焼き肉などを積極的に食べるようにしている40男も多いはず。しかし食べかたによっては、こうしたスタミナ食が夏バテを悪化させるおそれもあるというから気になるところだ。夏バテ予防に役立つウナギや肉類の食べかたや、夏バテ解消に役立つ食材について管理栄養士の松岡里和さんに聞いた。

今回のアドバイザー

松岡里和(まつおか りわ)

管理栄養士、NUTRism(ニュートリズム)代表

日本糖尿病療養指導士や健康食育シニアマスターなど様々な資格を持ち、管理栄養士・フリーランス栄養士が運営するコンサルティング事務所『NUTRism』で代表を務める。栄養・給食管理、栄養カウンセリングなどをおこない、今までにカウンセリングをしてきた実績は2万人以上。コーチングのスキルを用いたサポートで、数々の疾患に対する食事療法に対応している。セミナー講師、企業への栄養コンサルティング、書籍の執筆など、多岐にわたって活動中。

夏バテ予防には、普段以上に規則正しい生活&バランスの良い食事を心がける

年齢を重ねるほど慢性化しがちな夏バテ。環境の変化による自律神経の乱れや寝不足による体力の消耗など、さまざまな原因が考えられるが、外的要因によるところが大きいため、予防するためには自身の対策が重要。特に大切なのが毎日の食事に気を遣うことだという。

「気温や湿度などの外的要因により、夏場は体力や水分を失いがち。だからこそ、積極的な栄養・水分補給が大切になります。具体的にはミネラルやビタミン、たんぱく質、水分を一日三食のなかで、意識して摂り入れることが、夏バテ予防の秘けつ。だからといって、必要以上に食べすぎるのは、胃腸に負担がかかるので注意したいところ。夏場こそ、腹八分目を心がけるようにしてください」(松岡さん、以下同)

どうしても食欲がないときは、そうめんなど消化の良い食事を無理のない程度に食べるのも胃腸に負担をかけないという意味では有効と松岡さん。ただしその場合は、不足しがちな栄養素を補うためネギや生姜などの薬味を多めに摂るように工夫することがオススメという。

肉やウナギは逆効果? 夏バテ予防に適した栄養の摂り方とは

夏バテに“効く”食材として知られているウナギや肉類。確かに含まれている栄養素は夏バテの解消に効果があるようだが、問題となるのが脂質の量。夏バテで体力が弱っているところに脂質が多い食べ物を摂り過ぎると、胃腸に余計な負担がかかり、かえって体調を崩す恐れもあるという。

「ウナギや肉類のように脂質の多い食材を摂る場合は、胃腸への負担を考慮する必要があります。食べる場合でも、蒸す、茹でるなど油をなるべく使わない調理法によるメニューを選んだほうが良いでしょう。また肉だけ、ウナギだけといった単品メニューは栄養バランスが偏りやすいので、サラダや根菜類の煮物、汁物などを組みあわせて、不足しがちな栄養素もしっかり摂取してください」

肉類やウナギのようなスタミナ食材は、実際には夏バテ予防として、夏バテになる前の体が絶好調なうちに食べるのがベストタイミングとも。胃腸の調子に不安を感じがちな大人の男性が、夏真っ盛りに肉やウナギを積極的に食べるのは、むしろ避けたほうが良いのかもしれない。

夏バテを解消するにはコレ! オススメ食材と調理法

むしろ夏本番前に摂っておいたほうが良いという、ウナギや肉類。では、いざ夏バテになってしまったという場合には、どのような食材が有効なのだろうか。

「夏バテ解消には、ビタミンB1、カリウム、ビタミンCの摂取が効果的ですね。たとえば、大豆製品やキノコ類に多く含まれるビタミンB1には、自律神経を整える働きがあります。ビタミンB1はネギなどの臭いの成分であるアリシンと一緒に摂ることで吸収を高めてくれるので、アリシンが豊富なタマネギやネギ、ニンニクとあわせて摂るとなお良しです」

野菜や果物に多く含まれているカリウムは、不足すると倦怠感や疲労感を招く原因に。調理時に水と一緒に溶け出す性質を持っているため、効率的に摂取するには、スープにして汁ごと食すと良いそう。

また、緑黄色野菜やイモ類に含まれるビタミンCも水に溶けやすく、加熱にも弱い栄養素。サラダにしてそのまま食べるか、さっと茹でるだけの調理法が良いという。

「いずれの栄養素も水溶性の性質で、体内には蓄積されません。そのため毎日こまめに摂るようにしてください。ほかにも、きゅうりやトマトなどの夏野菜は水分が多く、火照った体をクールダウンさせる働きがあります」

最後にアドバイザーから一言

「夏バテの予防・解消には、様々な食品を少しずつ組みあわせることが大切です。効率よくスタミナをつけて、夏を元気に乗り切りましょう!」

Text by Shimano Miho(Seidansha)
Edit by Kei Ishii(Seidansha)