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第6回 | 【40代向け】若年性アルツハイマー・認知症

40代になって増えてきた「物忘れ」…記憶力低下の原因は?

仕事を覚えるため、必死になってメモを取っていた新人時代は遠い昔。しかし、ベテランビジネスマンとなった40代の今再び、記憶力の危うさからメモが手放せない…。そんな「物忘れ」にお悩みの人も多いようだが、一体なぜ記憶力は低下してしまうのだろう? その理由を、桜川ものわすれクリニックの山本先生に教えていただいた。
今回のアドバイザー
山本大介
精神科・心療内科・内科・ものわすれ外来・カウンセリングの「桜川ものわすれクリニック」院長。桜川ものわすれクリニックでは、認知症に対して早期発見と早期治療を行い、家族の負担度も定期的に聴取。通院される方が笑顔溢れて幸せな毎日を送れる様な診療を心がけている。

40代を取り巻く、記憶力が低下してしまう様々な要因とは

40代で物忘れに悩む人のほとんどが、「若い頃に比べて記憶力が悪くなった」という感覚をもっていることだろう。その感覚の通り、加齢は記憶力低下の大きな要因であるようだ。

山本先生「脳の細胞は、20歳を境にどんどん減少していきます。その一方で、男性の40代は高パフォーマンスが要求される働き盛りを迎えます。若い頃は脳の機能もピークなうえ仕事もそこまで複雑ではありませんでしたが、30代、40代と年齢を重ねるにつれて脳細胞の数は減っていくのに、同時処理しなければいけない仕事は増加していきます。脳細胞が減少した40代に高度な仕事に忙殺され、仕事でミスを連発してしまうことで、『物忘れ』の悩みに直面する方が多いようです。

また、40代は仕事のお付き合いなどでお酒やタバコの摂取量や頻度が増える方もいらっしゃいます。そして多忙なため、不規則な日々を送る方も多いです。こういった生活面での悪習慣や強いストレスとの相乗効果で、脳細胞は加齢に加えてさらなるダメージを受け、物忘れが進行していくのです」

ひどい物忘れは重大な病気のサインかも?「ものわすれ外来」受診の目安

「加齢が原因ならば仕方がない」と、記憶力の低下に対して無関心になってはいけない。まずは山本先生が提案するチェックリストを確認してみよう。

山本先生「今実際に『物忘れがひどくなってきた』とお悩みの方は、以下のチェックリストを試してみてください。

◾人からヒントを言われても思い出せない
◾仕事でのパフォーマンス低下を他人から指摘される
◾同じ話を繰り返していると指摘される
◾運転が下手になってきた
◾前日の夜何を食べたか思い出せない
◾同時並行できる仕事量が減少し、それを指摘される

3つ以上当てはまる方は、『もの忘れ外来』の受診をお勧めいたします。何故なら、物忘れの原因は加齢に由来するもの以外に、病気に由来する場合があるからです。特に1つめの選択肢『人からヒントを言われても思い出せない』に当てはまる方は要注意。通常の物忘れはヒントを与えられると思い出しますが、認知症は記憶自体が完全に欠落した状態のため、ヒントを与えられても思い出せません」

「加齢に由来する物忘れは、仕事のやり方の工夫によりパフォーマンスを回復することができます。物忘れとうまく付き合う方法の基本は、自分が覚えているパターンと忘れるパターンを把握することです」と山本先生。急激な物忘れの進行に心当たりがある人は、いつまでもビジネスの第一線で戦い続けるためにも、一度ものわすれ外来に相談してみてはいかがだろう?

最後にアドバイザーからひと言

「自身ではただの物忘れのつもりでも、周囲の方が異変に気付くことがあります。ご家族や友人などの近しい人に物忘れのひどさを指摘されたら、ものわすれ外来を受診してみましょう」

Text by Takumi Arisugawa

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