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- 40男の夏バテ対策2018 -

タイマー設定は不要? 夏バテを防ぐ上手なエアコンの使いかた

寝苦しい熱帯夜が続く真夏は、どうしても睡眠の質が低下しがち。そこに日中の暑さや加齢による体力低下が加われば、40男が夏バテにならないほうが不思議というものだ。とはいえ、できる限りの夏バテ対策はしておくべき。なかでも、比較的手軽で根本的な予防につながるのがエアコンの活用による、睡眠環境の改善だという。睡眠の専門家に、夏バテ対策となるエアコンの活用法を聞いた。

今回のアドバイザー

安達直美

上級睡眠改善インストラクター

株式会社エス アンド エー アソシエーツ取締役常務執行役員。一般社団法人日本睡眠改善協議会認定上級睡眠改善インストラクター。国内大手航空会社にて国際線客室乗務員として勤務後、寝装品メーカーの研究所で睡眠にかかわる研究に従事。睡眠文化戦略コーディネーターを経て、現職に至る。著書に『美人を作る「眠り」のレッスン』(中経出版)

日照時間が長く気温も高いため、夏場は自然のままでは睡眠の質低下が不可避

年間を通じもっとも眠りの質が低下する季節といわれる夏。上級睡眠改善インストラクターの安達直美さんによれば、熱帯夜はもちろんのこと、日照時間の長さも睡眠の悪化に深くかかわってくるという。

「夏は、冬に比べて日の出も早く、日没も遅くなります。人間の活動時間は太陽と大きく関係しているので、日照時間が長い夏は、それだけ睡眠時間が減ってしまいます。また、近年は夜になっても最低気温が25度以下にならない熱帯夜が続いています。日の出の早さによって睡眠時間が減るうえに、暑さによる寝苦しさが加わるのですから、良質な睡眠の確保が難しいのは当然と言えるでしょう」(安達さん、以下同)

日照時間や気温などの外的要因により、夏場は必然的に睡眠の質が低下するわけだ。もちろん、それにより、体にはさまざまな悪影響がある。

「慢性的な睡眠不足になると眠りによる充分な疲労回復効果が得られず、強い疲労感やダルさなどの、夏バテの症状を引き起こす可能性があります。また、疲れが溜まった状態では体調を崩しやすく、仕事で屋外に長時間いるようなことがあれば、熱中症のリスクも考えなければなりません」

エアコンの設定は寝床の温度で決める。夏場に快眠を得るためのエアコン活用法とは

自然のままでは、睡眠の質が低下することが避けられない夏場。快眠を得るためには、積極的な対策を取る必要があると安達さん。ここでポイントとなるのが睡眠時の体温調節だ。

「人間が深い眠りに入る際には、体の熱を外に出して脳と体の中の温度を下げようとします。このとき、手や足から熱を放出するのですが、外気温が高いままだと熱がうまく放散されず、スムーズな入眠ができなくなってしまうのです。とくに、手足の皮膚の温度と室温が同程度になってしまう熱帯夜は、体の熱を外に放熱しづらい状況と言えるでしょう」

手や足などから上手に熱を放出させるためには、外気を適切な温度に保つ必要があるわけだ。そこで登場するのがエアコン。具体的には、どのような設定にしておくと良いのだろうか?

「年齢を重ねた男性の場合はとくに、省エネや健康への配慮から、就寝後数時間で冷房がオフになるタイマー設定を使っている人が多いと思うのですが、快眠の観点からは、あまりオススメできません。タイマーにより冷房がオフになると、日中にクローゼットやタンスにこもっていた熱気などによって、夜間でもすぐに温湿度が上昇してしまいます。それによって不快になれば、眠りが浅くなったり目が覚めてしまったりするわけですね。快眠を得るためのエアコン設定は“寝床まわり”が26度くらいになるようにエアコンの温度設定を工夫して、さらに一晩中付けっぱなしにしておくのが、むしろ適切なんです。少し冷えると思ったら1度ずつ設定温度を上げて試し、自分にとっての快適温度を見つけましょう」

熱帯夜が続く日は、省エネや体の冷え過ぎを気にして冷房を切ることが逆効果になるということも知っておこう。

冷気が苦手な場合は風向きやパジャマで調節をするのもオススメ

とはいえ、とくに年齢を重ねた男性なら、エアコンの冷気を浴び続けると体調を崩すのでは? という心配を抱く人も多いだろう。そういう心配があるようなら、寝間着やエアコンの風向きといった環境を整えれば良いとも。

「確かに、エアコンの冷気を直接浴び続けることで、ダルさを感じる人もいるようです。その場合は、冷房の風に直接当たらないようにサーキュレーターなどで風向きを変えたり、七分丈のパジャマを着たりといった、エアコンの冷気に対する防御をすると良いでしょう。また、最近のエアコンには、睡眠中の体温と連動し自動で快適な室温にコントロールしてくれるものもありますので、上手に利用してみてはどうでしょう」

暑いからといって、つい裸で寝てしまいがちな男性にとっては面倒に思えるかもしれないが、快眠を得るためには多少の努力と工夫が必要というわけ。自分にあったエアコン設定と環境づくりをして、今年こそ夏バテとサヨナラしてみては?

最後にアドバイザーからひと言

「夏にぐっすり眠るためにも、熱帯夜にはエアコンの使用は必須。快眠を得られた朝は、寝覚めのスッキリ感が違いますよ」

Text by Miki Ohnuki(Seidansha)
Edit by Kei Ishii(Seidansha)