生涯の相棒となる唯一無二のジュエリーを生む匠の技―市松
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生涯の相棒となる唯一無二のジュエリーを生む匠の技―市松

本誌で何度となく取り上げている一流品。その裏には職人たちの丁寧な手仕事があった。今回は職人の息吹を感じさせる40オヤジに相応しい名品たちを紹介。その冴え渡る職人の“技”をとくとご覧あれ。

市松とは?

1997年に創業した、市松は全ての工程を職人である坂入大士氏が手作業で行う稀有なブランド。市松が他のブランドと決定的に違うのは、キャスト(鋳造)製法を使わないところ。
キャスト(鋳造)とはワックス(特殊なロウ)などで原型を作り、型取り用のリングを被せて、そこに石膏を流し込み、焼成することでワックスを溶かす。そのワックスが溶けたことでできた空洞の中にシルバーなどの地金を流し込むことで型を取る方法だ。
ワックスを彫って作った原型をゴム型で取っておけば、同じものを何度でも複製できるのがキャストのメリットでもある。だが、市松では職人である坂入氏がひとつひとつ地金に火を入れ、叩いてのばす。まるで日本刀を作り出す刀匠のように。
寸分の狂いもなく、ひたすら叩くことで生まれるジュエリーの武骨な表情こそひとつとして同じものはない市松の真骨頂だ。それは同じ“叩く”という工程を繰り返すことで、職人の魂をジュエリーに込める……そんな作業でもある。

Text by Hot-Dog PRESS編集部