大人のための最新自動車事情/世界一売れたオープンカー『ロードスター』最新モデル
- スーパーカーブランド【マツダ】 -

世界一売れたオープンカー『ロードスター』最新モデル

発売1カ月後までの累計受注台数は目標の10倍以上。派手なデビューを飾った新型『ロードスター』は、2005年以来、10年ぶりのモデルチェンジとなる4代目だ。コアなファンならば、初代『NA』、2代目『NB』、3代目『NC』と型式で呼ぶ伝統に倣い、『ND』のほうがしっくりくるかもしれない。一言で表すなら、「最新の技術とデザインを駆使した原点回帰」といったところだろうか。

デザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」が生む、絶対的な存在感

現在のマツダブランドを象徴する“人馬一体”は、心がときめくデザインと運転する楽しみを実現した初代『ユーノスロードスター』に始まる。それから四半世紀、新型でもそのコンセプトは健在だ。

駿馬がその馬体から俊足の雰囲気を醸し出すように、新型『ロードスター』の低くワイドな台形フォルムは、路面に張りつくような安定感と敏捷さを想起させる。短く低いフロントの張り出しと人を中心に配置したコンパクトなキャビンは、ドライバーの姿を引き立てる美しいプロポーションだ。

もちろん、美しいのは外から見られる姿だけではない。ドライバーの視線には、クルマの内と外の境界を感じさせない開放感のあるインテリアが広がる。オープンカーであることを最大限享受できるこだわりは、走りの楽しさにつながる。

必要十分なスペックで、操る楽しみを存分に味わえる

『ロードスター』シリーズが四半世紀に渡り愛され続けているのは、このフォルムから想起される走行性能が期待を裏切らないからだ。エンジンはドライバーの意図に応じた気持ちのよいスポーツサウンドと加速感が堪能できる新開発の1.5L「SKYACTIV-G 1.5」。これをフロントミッドシップに搭載することで前後重量配分50:50を実現した。加えて、車両重量990kg~1060kgと、先代に比べて100kg以上の軽量化により高い運動性能を獲得している。
この運動性能を十二分に引き出してくれるのが、開けた視界、操作性の優れた機器配置、ドライバーに対して正対するペダルレイアウトなど、スポーツカーとして理想的なドライビングポジションを備えた運転席である。まさに、コクピットという表現がぴったりだ。もしマニュアル免許をもっているなら、軽い操作感、シフト操作中の吸い込み感などを実現している新開発のFR用6速マニュアルトランスミッション「SKYACTIV-MT」を選び、操る楽しみを堪能して欲しい。

日常で使えるオープンカーで、大人としての格を上げる

ちなみに、少し実用的な話をすると、幌の閉時は歴代モデルに比べると画期的なほど操作席が向上。座ったまま片手での開閉操作が可能になった。オープンカーで気になる積載容量は、飛行機内に持ち込み可能なサイズのキャリーバッグを2つ積めるトランクや室内小物入れを設置するなど、日常の使い勝手も考慮されている。
肩肘を張らず、さらりと乗りこなすオープンカー。新型『ロードスター』は、大人の魅力を引き出してくれる1台になりそうだ。

Text by Tsukasa Sasabayashi