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第9回 | マセラティの最新車デザイン・性能情報をお届け

マセラティ トロフェオ──フェラーリエンジンのSUV

ランボルギーニ、ロールス・ロイス、ベントレー。超がつくプレミアムブランドのSUVにはもはや驚かなくなった。しかし、SUVに見向きもしないフェラーリの動向は気になるという人は多いだろう。残念ながら情報はほとんどないが、フェラーリ製エンジンを搭載したプレミアムSUVなら、ニューヨーク国際オートショーでアンベールされた。勘が良い読者なら、これだけでマセラティの名が頭に浮かんだはずだ。知っての通り、フェラーリとマセラティの関係は深く、多くの車種がフェラーリのエンジンを積んでいる。そして今回、SUVである『レヴァンテ』にも、フェラーリ製エンジンを搭載したモデルが登場した。それが、『レヴァンテ トロフェオ』だ。

SUVでありながらマセラティ史上最速クラスの動力性能を持つ『トロフェオ』

「瞬時にして強風に変化することのある、地中海の暖かな風」を意味する『レヴァンテ』は、マセラティが初めて手がけたSUVである。クーペの『ギブリ』をベースにしており、そのラインを生かした流麗なフォルムが印象的な一台だ。

通常モデルのパワートレインは、3.0L V6ツインターボガソリンエンジンと3.0L V6ディーゼルエンジンの2タイプだが、ハイエンドモデルとなる『トロフェオ』には3.8L V8ツインターボガソリンエンジンが搭載された。

このエンジンは、フェラーリ本社のマラネロ工場で手作業によって組みつけられたもの。SUVにもかかわらず、マセラティ史上最もパワフルで、最速モデルのひとつとなった。

最高出力は590ps/6250rpm、最大トルクが730Nm/2250rpm。そして最高速度は300km/hオーバー、0-100km/hの加速は3.9秒に達する。現行型の上位モデルである『レヴァンテS』は、最高出力430ps、最高速度264km/h 、0-100km/h加速が5.2秒なので、SUVの常識からはかけ離れた動力性能であることがわかるだろう。

レースを意味するCORSAという名が与えられた5番目のドライビングモード

このパワーを十分に生かすため、前後重量配分は51:49と絶妙のバランス。足回りは電子制御ダンパーで、フロントにダブルウィッシュボーン・サスペンション、リアにマルチリンク・サスペンションを採用した。

足元は22インチの鍛造アロイホイールに取りつけられた大口径タイヤで、全体的にバランスが取れたハンドリングとスタビリティを実現している。

ドライビングモードは、現行型の「ノーマル」「アイス」「スポーツ」「オフロード」の4つに加え、急発進時にエンジンの回転数を調節して、タイヤの空転を防ぐローンチ・コントロール機能を備えた「コルサ・ドライビング」が追加された。

この「コルサ・ドライビング」は、エンジンレスポンスとエグゾ―スト・バルブの開閉タイミングをコントロールするとともに、トラクション・コントロールとESP システムによって、ドライブする歓びを最大限に高めてくれる。

具体的には、よりクィックなギアシフト、スポーツモードでのエア・サスペンションレベル、スポーティなスカイフック・ダンピング、最適化されたQ4 インテリジェントAWD システムなどだ。イタリア語で「レース」を意味する「CORSA(コルサ)」という名からもわかるように、究極のマセラティSUVにふさわしい運動能力を後押ししている。

また、2018年モデルの『ギブリ』に採用されたIVC(車両統合制御システム)を搭載したことにより、走行安定性とドライビング・ダイナミクスがさらに向上し、傑出したパフォーマンスを実現しながら安全性も担保した。

特別な一台であることを雄弁に物語っている『トロフェオ』専用のディテール

エクステリアは、よりスポーティさが強調されている。フロントグリルにピアノ・ブラックで仕上げられたダブル・バーティカル・バーが配され、下部にはハニカムメッシュデザインが採用された。

フロントバンパーの両脇には、新たにサイド・エアインテークを追加。ウィングを設けることでスタビリティを向上させた。また、カーボンファイバー製のセンタースプリットとサイド・ベゼル・ブレードが、空力性能をより高めている。

リヤデザインでは、カーボンファイバー製のリア・エクストラクターと、ボディ同色のリヤバンパー内に収められた4本出しのエグゾ―スト・パイプが力強い印象だ。そして、Cピラーに配された『トロフェオ』専用の「サエッタロゴ」は、このクルマが特別な一台であることを雄弁に物語っている。

最高級天然レザーの「ピエノ・フィオーレ」を用いたエレガントなインテリア

インテリアは、マセラティらしいエレガントなアプローチだ。シートはスポーツシート。最高級のフルグレインレザーである「ピエノ・フィオーレ」を使用し、ヘッドレストには「Trofeo」のロゴが刺繍されている。

「ピエノ・フィオーレ」は、柔らかな質感と時間とともに変化する独特の肌触りが特徴の高級天然レザー。これまでクルマのインテリアに使用されていたレザーの質を大きく超える逸品だ。

トリムには、マット・カーボンファイバーを新たに設定。シフトパドル、インストルメントパネル、メタル製の「Trofeo」バッジ付のフロアマット、伝統のマセラティ・クロックなどが『レヴァンテ』の最高峰モデルのインテリアを特徴づけている。

『トロフェオ』は、2018年夏からトリノのミラフィオーリ工場で生産が開始される。日本でのデリバリーはアナウンスされていないが、通常モデルの『レヴァンテ』はすでに販売されているので、導入されることは間違いないだろう。

Text by Tsukasa Sasabayashi
Photo by (C) Maserati
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

動画はこちら
Maserati Levante Trofeo オフィシャル動画

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