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第18回 | 夏の男のボディメイク特集

動ける体づくりの基本は「足趾力」にあり

日常生活でほぼ意識することがない、足趾(そくし/足の指のこと)。しかし、この足趾の握力=足趾把持力(そくしはじりょく)を鍛えると、バランス能力がアップし、スポーツをするための体づくりに役立つという。さらには男のスタミナアップにも重要な筋肉だという説もあるそうだが、その真偽は? 理学療法士のチビマル氏に、詳しい話を聞いた。
今回のアドバイザー
チビマル
理学療法士
総合病院で働く理学療法士。高齢者からスポーツ選手まで、のべ1万5000人以上のリハビリを経験。自身が運営するサイトでは、体の痛みやトラブルを改善するための最新の医学業界の情報やセルフエクササイズを、根拠やエビデンスに基づいて発信中。理学療法士が運営するリハビリ関連サイトでは、トップクラスのPV数を誇る。

足指把持力を鍛え、バランス能力向上。ポッコリお腹の予防にも!?

足趾(そくし/足の指のこと)は体のバランスを取るための大事な部位。足趾の機能が落ちるとバランス能力も低下し、転倒のリスクも高まる。「将来的な体のトラブルを予防するためにも、日頃から足趾のエクササイズをしておくことが大切です」とチビマル氏。特に、お腹が出てきがちな40代男性は、足趾把持力の衰えに要注意だという。

「ポッコリお腹のせいで、体の重心が後ろにいってしまい、かかとに体重が乗るようになります。そのため、足指で踏ん張ることが少なくなり、足趾の機能や筋力が落ちてしまうのです」

では、肝心のスタミナアップについてはといえば、残念ながら「足趾を鍛えることだけで、すぐにスタミナアップにつながることはありません」とのこと。しかし、足趾を鍛えることで、足の痛みがなくなり、運動できる量が増えた結果スタミナが上るなど、間接的な部分では可能性はあるという。

「足趾を鍛えることで足部機能も向上し、その結果、他の関節への負担も減り傷害予防につながる……ということは言えるかもしれません」

小さな筋肉だが、鍛えるメリットは大いにありそうだ。

足趾の「外転筋」が、外反母趾を予防する

一般的に、足趾把持力の鍛え方といえば、足趾を握る運動が知られている。タオルを引き寄せるタオルギャザーや、お手玉を足趾で掴むなどのトレーニングがその代表だ。チビマル氏は、これらの運動に加えて、足趾の外転筋を鍛えることが重要という。

「外反母趾は女性に多い疾患だと思う人も多いようですが、実は男性でも外反母趾になり手術をする人もいます。母趾がくの字に曲がってきている人や、家族に外反母趾がいる人は、特に注意が必要です」

外反母趾が悪化すると歩いているときも痛みが発生し、仕事に支障が出る可能性もある。外反母趾を予防するためにも外転筋のエクササイズは大切なのだ。

「足指の外転筋は、足の指を思い切りパーに広げることで鍛えることができます。家でも気軽にできるため、忙しい男性にも、オススメのエクササイズです」

ポイントは、指を反らさずに広げること

最後に、外転筋を鍛える際の注意点を聞いた。

「足趾をパーにするときは、指が床と平行になるように意識してください。上に反らないように広げることがポイントです」

外反母趾気味という人は、足趾を握る運動より、まずは母趾外転筋のエクササイズから始めるといい。

最後にアドバイザーから一言

「足趾のエクササイズは、しっかりと足指を動かすことが大事。骨がひとつずつ動くことや筋肉がしっかりと動いていることを意識し、大きく関節を動かすイメージで!」

Text by Shimano Miho(Seidansha)
Edit by Kei Ishii(Seidansha)

取材協力
一寸先は痛み! 理学療法士が作る痛みと原因の説明書

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