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- EDを予防・対策!本当に効果がある治療法 -

バイアグラだけじゃない? 気になるED治療薬の最新事情

EDの治療薬、と聞いて真っ先に思い浮かぶのがバイアグラだろう。しかし、現在はおもに3つのED治療薬があり、それぞれメリットが違うという。また、それ以外にも治療薬はあるそうだ。ED治療薬の最新事情や効能、注意点などについて、専門医に聞いた。

今回のアドバイザー

岡和樹

新宿形成外科 院長

92年、男性医療専門院「新宿形成外科」の院長に就任。以来、年間1200件以上の手術数をこなす、日本有数の男性泌尿器形成外科の専門医。治療に限らず、さまざまな性の悩みに的確なアドバイスを与える。

今おもに流通しているED治療薬は、「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3つ

そもそも、バイアグラなどのED治療薬は、どのような効果をもたらすのだろうか?

「まず、男性器の勃起は海綿体に血液が集まることで起こります。そして、海綿体へ集まる血液の流れを阻害する酵素が、勃起を妨げるのです。バイアグラを始めとするED治療薬は基本的に、勃起を妨げる酵素の働きをなくし、正常な勃起をサポートするという働きをします。現在流通しているED治療薬はおもに『バイアグラ』、『レビトラ』、『シアリス』の3つです」(岡さん、以下同)

ED治療薬の主流となっているという、バイアグラ、レビトラ、シアリス。それぞれの特長、持続時間、効き目が出るまでの時間について聞いた。

「最初に登場したED治療薬が、お馴染みの『バイアグラ』です。今は『シルデナフィル』という正規のジェネリックがあるので、まったく同じ成分のものを安く購入できます。持続時間は約5時間で、効果が現れるまでは約1時間です。次に『レビトラ』ですが、こちらは10分程度で効果が現れてくるのがポイント。持続時間はバイアグラと同様、約5時間です。3つ目のシアリスは最後に出てきた薬で、持続時間が最大で36時間と、非常に長いのが特長。効き目が出るまでは約1時間で、週末の旅行時などに効果を発揮します」

外用薬「プロスタグランジン」もED治療に有効。注射と、尿道に挿入する方法がある

バイアグラを始めとする3つの内服薬は、あくまでも勃起をサポートするもの。そもそも勃起する能力がまったく無い場合は効果が出ないという。そんな場合でも有効なのが『プロスタグランジン』という薬だ。

「内服薬と違い、ダイレクトに勃起に作用するのが『プロスタグランジン』です。この薬を海綿体に注射すると、平滑筋という筋肉がゆるんで血管を広げます。そうすると血液が海綿体に集まっていくので、強制的に勃起を促すことができるのです。海綿体に異常がなければ、通常5分ほどで勃起し、効果は約2時間持続します」

注射より効果は落ちるが、病院に行かずに自分の手でおこなえる「ミューズ」という方法も。

「『ミューズ』はグミ状にしたプロスタグランジンを、スポイトのような器具を使って尿道口へ挿入し、粘膜を通して体内に吸収させるという方法です。これは、ED治療の先進国であるアメリカから導入された最新治療法のひとつで、医師の診断や指導さえ受けていれば、患者さん自身の手でおこなうことができるのが最大のメリットです。挿入後、約5〜10分で勃起作用が起こり、約30〜60分間の持続効果があります」

ネット上の偽造薬には要注意。重大な健康被害を受ける危険性も

効果的なED治療薬が増えつつある一方、医療機関で受診することへの抵抗感や、より安く購入できることから、インターネット上で非正規の薬を購入する人もいるそう。しかし、非常に危険な行為だ、と岡さんは注意する。

「インターネット上に出回っているED治療薬は、とにかく偽物が多いです。色、形など見た目をコピーし、中身はでたらめということも。開発元の製造会社や、普段から薬を取り扱っているバイヤーが目にしてもわからないぐらい、精密につくられています。やっかいなのは、バイアグラ、レビトラ、シアリスのいずれかを混ぜてつくっているため、それなりに効果が出てしまうということ。ですが、偽物は薬を製造するときの基準が守られておらず、様々な成分が混入しているため、重大な健康被害を受ける危険性があるのです」

ネットではなく、病院やクリニックでED治療薬を購入することで、自分に合った薬や副作用について学べるなど、様々なメリットがあるそう。

「病院やクリニックに行くことで安全な薬を購入できますし、医師の診察を受けることで、どれが自分にあっているのか、自分が服用してもいい薬なのかなどの説明を受けることができます。もし、自分にあっていない治療薬を服用した場合、顔のほてり、胃の荒れ、頭痛などの副作用に悩まされてしまうことも。また、昔は勃起不全が『インポ』などと呼ばれており、他人に相談しづらい雰囲気があったのですが、今はハードルがかなり低くなっています。気軽に病院やクリニックを受診してみてください」

最後にアドバイザーからひと言

「ED治療を始めて25年。かつては60代や70代で諦めている人が多かったのですが、今では80代後半の患者さんもいます。EDを改善させることで仕事に精が出ますし、奥さんにも威厳が保てるようになりますよ」

Text by Shogo Fuse(Seidansha)
Edit by Kei Ishii(Seidansha)