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- EDを予防・対策!本当に効果がある治療法 -

糖尿病が原因でEDになる? 『糖尿病性勃起障害』に要注意

現代人が心配すべき生活習慣病のひとつ『糖尿病』。大人の男性にとっては、糖尿病の症状だけでなく、『糖尿病性勃起障害』という糖尿病が引き起こすEDも心配なところだ。ED治療を行う、銀座みゆき通り美容外科メンズクリニック総院長の水谷和則さんに詳しい話を聞いた。

今回のアドバイザー

水谷和則

銀座みゆき通り美容外科メンズクリニック 総院長

1991年、福島県立医科大学医学部卒業。東北大学医学部附属病院、福島県立医科大学医学部附属病院、美容外科専門クリニック勤務などを経て、2006年、銀座みゆき通り美容外科を開業し、同院長に就任。

糖尿病の合併症により、EDの状態になる『糖尿病性勃起障害』

そもそも『糖尿病性勃起障害』とはどのような病気なのだろうか。

「『糖尿病性勃起障害』とは、糖尿病の合併症によって引き起こされるEDのこと。陰茎が勃起しなくなったり、勃起の維持が困難なため、満足に性交を行えなくなったりする状態を指します。糖尿病に罹患すると同世代の健康な人と比べ、EDの発症率が2〜3倍高くなるといわれています」(水谷さん、以下同)

通常、勃起するためには、性的な興奮を感じる『脳』、興奮を伝達する『神経』、血流を確保する『血管』、勃起を維持する『男性器(海綿体)』の4つが正常に機能することが必要不可欠。しかし糖尿病に罹ってしまうと、血管障害(血管壁や血管内皮の障害)により血管が硬くなり弾力性が失われるという。

「そうなると、性的刺激による血管の拡張や陰茎の平滑筋という部分の弛緩が妨げられやすくなり、陰茎への血液流入が不十分になります。そのため、満足のいく勃起が得られず、EDを引き起こしやすくなるというわけです」

糖尿病患者全員がEDになるわけではない点に注意。まずは原因を正しく探そう

糖尿病患者の全員がEDを発症するわけではないが、特にEDを併発しやすい人の特徴というものはあるのだろうか。

「EDの危険因子として『糖尿病の罹病期間が長い』、『血糖コントロールの不良』、『動脈硬化が進んでいる』などが挙げられます。ほかにも、栄養バランスの偏った食生活、運動不足による肥満、1日20本以上の喫煙習慣がある人はEDにかかりやすくなるリスクが増えます。しかし、逆に考えれば、生活スタイルを見直せば、危険因子を減らすことができるともいえるのです」

糖尿病の治療を行うことでEDの症状が軽減される場合も。ED治療薬との併用も可

最後に『糖尿病性勃起障害』の治療法について教えてもらった。

「食事療法、運動療法、薬物療法を駆使して、糖尿病を治しながら進行を抑えることがED治療にもつながり、重要になります。糖尿病を治すことで血流が良くなり、神経障害も防ぐことができます。糖尿病患者の人は、血糖値、血圧、コレステロール値をコントロールし、適正値に近づけることでEDのリスク低下だけでなく、ほかの合併症予防にもなります。
また、ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)を服用することで、ED症状の改善の見込みがあることも知っておいて損はないでしょう」

最後にアドバイザーからひと言

「最も重要なのは、EDの根底にある原因を治療することにあります。EDの根本的原因を探るためにも少しでも心配な人は、専門医師のアドバイスを受けましょう」

Text by Akihiro Fukuda(Seidansha)
Edit by Kei Ishii(Seidansha)