大人のための最新自動車事情/女王陛下の四輪駆動・ランドローバーに新グレードが追加
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女王陛下の四輪駆動・ランドローバーに新グレードが追加

「ランドローバーは、英国貴族が自らの領地を巡行するために生まれた」とはよく知られた話。カタログには、英国王室から賜った御用達許可証、ロイヤルワラントが印刷されており、名実共に英国王室御用達のメーカーだ(ちなみに、現在、王室御用達の指定は女王陛下、エジンバラ公、皇太子の3人に限られているが、ランドローバーは全てのロイヤルワラントを授かっている)。そのランドローバーのフラッグシップモデルである『レンジローバー・スポーツ』に、新たなグレード『レンジローバー・スポーツ HST』が追加された。

オフロードだけでなくオンロードでの走行性にもこだわる

『HST』は、ドライビング・エクスペリエンス、いわゆる、走りの楽しさを追求したモデル。例えるなら、ゆったりと所領を見回る馬車ではなく、人馬一体となり野を駆け巡るサラブレッドといったところだろうか。

エンジンは、3リッター V6 スーパーチャージャーを搭載。最高出力は380PSで、従来よりも40PS増加した。この動力をタイヤに伝えるサスペンションは、細部にわたって変更が加えられ、ボディのロール低減と敏捷性向上に一役買っている。

オンロードの走行では、サスペンション、電動パワーテアリグ(EPAS)、その他の電子システムを最適化する「ダイナミック・モード」をセレクトすることができるので、誰でも安定して走れることも魅力だ。また、スポーティーな走りを担保するブレーキには、20インチのディスクを用いて信頼性を高めている。

大人のブラックがエクステリア全体を引き締める

エクステリアのテーマは人目を引くブラック。ルーフにはサントリーニ・ブラックを採用してコントラストを表現。ボンネットとフロントウィグ・ベント、グリル、フォグランプベゼルも、テーマであるブラックに沿って、すべてグロスブラック仕上げを採用した。同様の仕上げは、ボンネットの先端とリアテールゲを飾る 、「Range Rover Range」のレタリングにも施されている。

足元には新設計のリアスポイラーを装着。加えて、21インチのアルミホイールはダークグレイ・サテン仕上げ。スポークから覗く赤いブレーキキャリパーは、ほどよいアクセントだ。また、ライトには『レンジローバー・スポーツ』ではオプション設定の「ステルスパック」を採用。ヘッドライトとテールランプは非反射の表面加工がなされている。

これらの細かい装飾とSUVの迫力が相まって、全体に上品な高級さを醸し出しつつも、スポーティーな印象を残す佇まいのエクステリアとなった。

自分なりの組み合わせが可能なレザーシート

そして、『レンジローバー』の真骨頂が豪華なインテリアだ。それはあたかも、馬車の内装に贅を尽くした貴族文化の継承を想像させる。 ドアトリムとセンターコンソールは全面が漆黒のエボニーで覆われる。シートは贅沢なオックスフォード・レザーを使用。オプションで、センターコンソールと合わせて全面エボニーにすることもできる。また、エボニーと4色のカラーいずれかを組み合わせることも可能だ。

もちろん、ただ豪華なだけではない。ステアリングに取り付けられたノーブルクローム仕上げのパドルシフトや特別仕様の「Sports」ペダルは、走りへのこだわりを際立たせている。

独自のエクステリアと本格的な動力性能を併せもつ『HST』。伝統と実力で、高級SUVの代表格であり続ける『レンジローバー』に、また選択の幅がひとつ広がった。

Text by Tsukasa Sasabayashi