モテる40代の遊びガネ錬金術/料理好き注目「フードトラック」ビジネス
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料理好き注目「フードトラック」ビジネス

仲間内のパーティーで自慢の料理を振る舞う40男が増えているという。そんな趣味を生かして、いつかは飲食業に進出するというのは「男の夢」だが、いきなり店舗経営まで踏み込むのも難しいところ。そこで、いま注目されているのが「フードトラック」。欧米ではオシャレで独創的なメニューをウリにした移動店舗車が増えており、そのブームは日本にも波及しているという。新規参入にかかる費用や、販売のコツなどをキッチンカーズライフ・アイドゥの平山晋さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
アイドゥネット(移動販売独立支援ネット)
代表 平山 晋

1991年、国学院大学卒業後、イスラエルへ渡る。1年間を「キブツ・エブロン」で過ごす。1992年1月、第1次湾岸戦争勃発。そのとき、キブツ内で子供たちに、できたての食事を改造車で運ぶ仕事を担当。これが移動販売との出会い。帰国後、移動販売のチェーン本部を経て、キッチンカーズライフ・アイドゥを立ち上げる。「社会的にも役に立つ」移動販売の実現を目指す。著書に『小さな人気店をつくる! 移動販売のはじめ方 (DO BOOKS)など。

出店場所が一番の肝

平山さん「お店が丸ごと移動できるというその機動力を活かして、今フードトラックは様々な場所で活躍しています。例えば、カレーや丼物などのランチ系だと、オフィス街や学校、工場などの敷地内などが代表的な出店場所です。一方でクレープや、たこ焼きなどの軽食系は、ショッピングセンターなどの商業施設の店頭や駅前、公園などに多く見られます。場所によってニーズが異なるので、“どこで売るか”が非常に重要です。

また、最近ではタイやインドネシアなどの各国料理もあれば、グリーンスムージーやカフェなど、メニューはどんどん増えている状況です。ビジネスチャンスがたくさん眠っているビジネスとも言えるでしょう」

初期費用を抑えることが可能

平山さん「フードトラックを始める際には、移動販売車購入費のほか、調理器材などの設備費、看板やチラシなどの営業ツール、食材の仕入れ費など諸々含めて最低でも数十万~150万円くらいかかります。これは、初期投資額が数千万円の普通の固定店舗に比べると圧倒的な安さです。

加えて、固定店舗であれば、営業してもしなくても固定費として家賃が発生しますが、フードトラックはそれがありません。多くの場合、“出店料”として出店した日だけに発生する変動費なので、売り上げの安定しない立ち上げ時の不安が軽減されます」

ビジネスマンの経験が活きる

平山さん「料理が好き、得意というのはもちろんですが、フードトラックに活きる経験はそれだけではありません。営業畑にいた人は、移動販売する上で最大の肝となる出店場所の獲得という部分で営業経験が大きく活きます。飲食業というよりは小売業に近い仕事と捉えている人もいるほどです。

また、車の改造が得意な人の中には、業者に頼まずにフードトラックを自分で造ってしまう人もいます。特にイベント出店では車の外装が売り上げを大きく左右するので、出店者のセンスも問われます。業者に頼むにしても、仕上がりのクオリティはどうなのか、どんなデザインが得意か、アフターケアはあるのかなど充分に調べてから発注するようにしてください」

最後にアドバイザーからひと言

「気ままに見えますが、人とのつながりが大切な商売です。お客さんとの関係だけでなく、同業者や出店先などとの関係も大切につないでいきましょう」

Text by Miku Nakamura(Seidansha)