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最速の開放感──オープンのウラカン ペルフォルマンテ

ランボルギーニの社長兼CEO、ステファノ・ドメニカリ氏が、発表時に「ランボルギーニのDNAや革新、そして業界を牽引するスーパースポーツカーづくりに必要なすべてのアプローチが詰まっています」と評した『ウラカン ペルフォルマンテ』。フラッグシップモデル『アヴェンタドール』の弟分などと言われるが、その走行性能は折り紙付き。ニュルブルクリンクでは、量産車として史上最速のラップタイムとなる「6分52秒01」を叩き出している。その『ウラカン ペルフォルマンテ』に、オープンモデルが追加された。

オープンモデルなのに驚異的な速さのウラカン ペルフォルマンテ スパイダー

ジュネーブモーターショー2018で公開された『ウラカン ペルフォルマンテ スパイダー』。基本的なコンセプト、動力性能、テクノロジーは『ウラカン ペルフォルマンテ』に準じており、「ペルフォルマンテ(パフォーマンス)」志向のレース仕様車だ。

最大出力は4WDモデルある『ウラカン RWD スパイダー』より30hpもパワーアップしており、重量は『ウラカン スパイダー』よりも35kgの軽量化が図られている。

心臓部は、ランボルギーニ史上最もパワフルな V10エンジン。『ウラカン』と同じNA(自然吸気)の5.2L V10がベースで、最大出力640hp(470kW)/8000rpm、最大トルク600Nm/6500rpmへとチューンアップされた。

トランスミッションは7速デュアルクラッチで、駆動方式は4WD。このパワートレインから発せられる動力性能は、『ウラカン ペルフォルマンテ』と同じ最高速度325km/hを叩き出す。0-100km/hの加速こそ『ウラカン ペルフォルマンテ』に0.2秒遅れるが、それでも3.1秒という驚異的なスタートダッシュである。

この動力性能に寄与するのが、軽量化だ。ルーフの開閉機構によって重くなりがちなオープンカーでありながら、アルミとフォージドコンポジット(ランボルギーニが開発した炭素繊維と樹脂の複合素材)を使用することで、剛性を保ちつつ乾燥重量1507kgを実現した。また、従来のカーボンファイバー・コンポジット素材では不可能とされた複雑な形状も両立している。

ウラカン ペルフォルマンテ スパイダーはウイングでダウンフォースを操る

もうひとつ、高い動力性能を実現したテクノロジーに、「エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ(ALA)」の採用がある。簡単にいえば、可変型のエアロダイナミクスで、ALAが作動することにより、能動的に空力負荷を軽減してくれる。

ALAの特徴は、速度だけではなく、すべての車両状態に連動すること。加減速やローリング、ピッチング、ヨーイングといった車両の挙動を常に把握するシステムと連動し、車両挙動の変化を感知して作動する。

さらに、ALAが細かく作動してダウンフォースを操ることで、加速力とトップスピード到達力を向上させたり、高速コーナリング時やフルブレーキ時の安定性を高めたりしてくれる。

また、曲がる方向に応じて、ALAの設定をスポイラーの左右いずれかに切り替え、どちらかに多く気流を発生させることにより、揚力やダウンフォースを調整。車両全体の動的安定性を向上させることもできるという。

ランボルギーニが培ってきたモータースポーツの知見を生かしたインテリア

エクステリアとインテリアは、『ウラカン ペルフォルマンテ』を踏襲。ボディはレーシングカーのピュアなラインやパフォーマンスを想起させるシャープな佇まいだ。

特に、グリルを廃したフロントバンパーがパフォーマンスの高さや軽さ、そしてスポーティーさを強調している。リアで最も存在感を放つのはリアウイングだ。ほかにも、高い位置に設置された排気パイプも印象的で、ボディとエンジンとの繋がりをより直接的なものとしている。

インテリアは、炭素繊維を使ったフォージドコンポジットで、エアベント、パドル、ドアハンドル、センターコンソールを統一。ランボルギーニが培ってきたレースにおける知見を生かした内装だ。

また、ダッシュボードのディスプレイに表示されるALAの作動状況が、視覚からもスポーティーな気分を引き上げてくれる。

オープンカーの悦びは開放感、V10 NAエンジンの咆哮がダイレクトに届く

最大の特徴であるオープン機構だが、ルーフ素材はファブリックを使用。電動油圧式で開閉時間はわずか17秒だ。50km/hまでの速度なら、走行中でも作動できる。

また、リアウインドウも開閉が可能だ。ルーフがクローズドした状態で開くと、後ろから見たときにトンネル状に見える「トンネルバック」スタイルとなる。

オープンカーの悦びは、その開放感にある。ランボルギーニの加速が生み出す疾風を体に感じつつ、伸びやかに吹き上がるV10 NAエンジンの咆哮を耳にすれば、その高揚感は最高潮に達しそうだ。

現時点では、2018年夏以降のデリバリーを予定しており、日本市場での販売価格は3561万3532円(税別)とされている。まさに、最速のオープンモデルに相応しい価値である。

Text by Tsukasa Sasabayashi
Photo by (C) Automobili Lamborghini S.p.A.
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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