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第11回 | ランドローバーの最新車デザイン・性能情報をお届け

天門洞に挑む──999段の石段を登るレンジローバー

中国湖南省の西北部、張家界市の武陵源景勝地は、長江の中流域に広がる山岳地帯である。石英砂岩の石柱が林立し、霧の間に見え隠れする幽玄かつ壮大な奇観は、山水画がそのまま現出したかのように幻想的だ。名所のひとつは、張家界南部にある天門山の頂上付近、雲のなかに口を開ける巨大な岩の穴「天門洞」。しかし、ここにたどり着くには、99カ所の危険なヘアピンカーブを駆け抜け、さらに999段を数える急な石段を登らなければならない。この難所を『レンジローバー スポーツPHEV』で登るという危険なスタントに英国のランドローバーが挑んだ。

世界最難関のスキーコースに続いてランドローバーが挑む「天門洞」の石段

高級車には近年、ユニークなプロモーションによって個性をアピールするブランドが増えている。そのなかでも、英国のランドローバーは4WDブランドらしく、山や丘を舞台にプロモーションを行うことが多い。

2016年には、スイスのミューレンで1928年から開催されている伝統のスキーレース「インフェルノ」のコースであり、高低差2000m以上、最大傾斜75度という世界屈指の高難度ダウンヒルに『レンジローバー スポーツ』でアタックするスペシャル映像「インフェルノ ダウンヒル チャレンジ」を公開した。

そして今回、インフェルノに続いてランドローバーが挑んだのが、中国湖南省の張家界市に広がる武陵源山脈、天門山の「天門洞」を目指して999段もの石段を駆け上がるという「ドラゴン チャレンジ」である。

使用されたクルマは、2017年に『レンジローバー スポーツ』に設定されたブランド初となるプラグインハイブリッド車の『レンジローバー スポーツPHEV』。2.0L直4ガソリンターボと電気モーターを合わせた最大出力は404psを発揮する。ハンドルを握るのは、ル・マン24時間レースやフォーミュラEで活躍する中国系オランダ人のレーシングドライバー、ホーピン・タンだ。

雲のなかの天門洞へ、ジェット機のように急上昇するレンジローバー スポーツ

天門洞に登るためには、まず全長11.3kmに及ぶ天門山の険しい山道である「通天大道」、通称「竜の道」を通らなければならない。

99ものヘアピンカーブが連続するうえ、道幅は狭く、崖との間を隔てるのは申しわけ程度の高さしかない石のガードレールのみ。一般の観光客はここをバスで通り抜けるが、40km/hで走行しても恐怖のあまり叫び声が上がる。

その先に待つのが999段の石段だ。はるか頭上を見上げると、雲のなかに巨大な岩の穴がぽっかりと口を開ける。

天門洞の石段は、単に長いだけではなく、その傾斜角度が45度にもなる急階段である。ここをクルマで走るのは、ほとんど壁を登ることに等しい。実際、公開された映像を見ると、クルマが走行しているというより、まるでジェット機で急上昇しているかのようだ。

この無謀なチャレンジに、観光バスの運転手など、地元の人々は口々に「Impossible(インポッシブル)」「Crazy(クレイジー)」とコメントしていたが、それも当然と思える。

天門洞の石段を駆け上がる挑戦「ドラゴン チャレンジ」は成功したのか?

ランドローバーが「ドラゴン チャレンジ」を企画したのは、おそらく、世界最大の自動車市場となった中国での販売台数をより伸ばすためだろう。

ジャガー・ランドローバーの2017年10~12月の世界新車販売は15万4447台で、前年同期比3.5%増。しかし、中国に限れば14.6%増もの伸びを見せている。そこで、ユニークなプロモーションによってブランドをアピールし、さらに中国での販売台数を増やしたい…。こんな思惑がありそうだ。

ところで、SUVで天門洞に登るというランドローバーのチャレンジは成功したのか? 興味のある人はランドローバーが公開した下のリンクのスペシャル映像で確認してほしい。

Text by Kenzo Maya
Photo by (C) Jaguar Land Rover Automotive PLC
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

動画はこちら
Range Rover Sport – Dragon Challenge オフィシャル動画

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