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第59回 | メルセデス・ベンツの最新車デザイン・性能情報をお届け

海でも速いAMG──最高速度225km/hのパワーボート

メルセデス・ベンツのフロントに輝く「スリーポインテッドスター」。3本の光芒は「陸・海・空」を意味し、それぞれの分野でのモビリティを発展させる願いが込められている。その思想に従い、クルマだけではなく、戦前戦中には多くの船や航空機のエンジンを製造してきた。そして今も、メルセデスAMGがボートメーカーとのコラボレーションによるパワーボート(スピードボート)を製作し、ボートショーを賑わしている。その最新モデルが、2018年2月にマイアミで発表された最高速度225km/hを誇るパワーボート『515 Project One』だ。

アストンマーチン、ブガッティ、ポルシェ…高級車ブランドがボートを開発する理由

ラグジュアリーボートの開発は近年、プレミアムブランドのトレンドとなっている。ボートやヨットを所有するリッチな人々は、自社のクルマを購入する顧客層と重なる。だからボートの開発に力を入れ、ブランド価値をより高めようとするわけだ。

たとえば、アストンマーチンはオランドのヨットブランド「クインテッセンス・ヨット」と共同で開発した『AM37パワーボート』を2016年に発表しているし、レクサスも2017年、マイアミで開催したブランドのイベントで『LEXUS Sport Boat Concept』というボートを公開した。

ブガッティが『シロン』をモチーフにメガヨットビルダーの「パーマー・ジョンソン」と開発した『Niniette 66』の価格は、400万ユーロ、じつに日本円で4億8000万円以上。ほかにもポルシェ、ベントレー、BMWがボートビジネスに参入している。

そんななかで、メルセデスAMGがボート開発でこだわってきたのは、ラグジュアリーさではなく「速さ」だ。AMGは、10年以上前からアメリカの老舗パワーボートメーカー「シガレット・レーシング」とパートナーシップを結んでいる。両者はこれまで『Vision GT Concept』や『AMG GT R』をモチーフとしたパワーボートを発表してきた。

しかし、今回モチーフとしたのは、F1マシン譲りの高性能エンジンを搭載するメルセデスAMGのハイパーカー『Project One(プロジェクト ワン)』。当然、歴代のパワーボートのなかで最も速く、最もハイスペックなモデルとなっている。

『515 プロジェクト・ワン』の最高速度は225km/h、驚異の性能を持つパワーボート

『515 プロジェクト・ワン』が搭載するのは、船外機ブランドとして名高いマーキュリー・レーシングによる2基のクワッドカム4バルブV8エンジン。オクタン91で最大出力1300hpを発生し、レース用の燃料で1550hp、合計3000hp以上の途轍もないパワーを発揮する。

最高速度は140mphに達するという。つまり、225km/hもの猛スピードで水上を疾走するのだ。驚異的な性能といっていいだろう。

全長は15.6m、フィートに換算すると51.5フィートで、このサイズが『515 プロジェクト・ワン』というモデル名の由来になったようだ。ボディと室内にはカーボンファイバーとグラスファイバーが使用され、シートにはフルアルカンターラが採用された。フロント2席はフルバスケットに近く、リヤの4席と合わせれば6人が乗船することができる。

ボディカラーは、メルセデスAMG『プロジェクト・ワン』と同じく、シルバーをベースにマットブラックのアクセントを組み合わせたもの。ボディの側面には誇らしげに「AMG」の巨大なロゴがあしらわれている。

価格は2億円以上? いつの日かこんなパワーボートに乗って大海原を駆け抜けたい

『515 プロジェクト・ワン』の価格は公表されていないが、海外メディアの報道によれば、200万ドル、およそ2億1390万円とされている。高級車のビスポークモデルがそうであるように、製造台数は決まっておらず、顧客のオーダーに応じて製造されるという。

この価格に、係留費などの維持費を加えると、よほどのリッチマンでなければ所有するのは不可能だろう。それでも、こんなパワーボートに乗って大海原を駆け抜けたいと思わずにはいられないのだ。

Text by Kenzo Maya
Photo by (C) CIGARETTE RACING TEAM, Daimler AG
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

動画はこちら
Cigarette Racing 515 Project ONE オフィシャル動画

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