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- EDを予防・対策!本当に効果がある治療法 -

太りすぎは夜の営みにも悪影響。肥満とEDの深刻な関係とは?

年齢を重ねるごとに気になってくる肥満の問題。糖尿病や高血圧症などの心配はもちろんだが、意外なことにEDの主要な原因にもなるという。肥満とEDの相関関係や、肥満度の計り方、効果的な対策などについて専門医に聞いた。

今回のアドバイザー

水谷和則

銀座みゆき通り美容外科メンズクリニック 総院長

1991年、福島県立医科大学医学部卒業。東北大学医学部附属病院、福島県立医科大学医学部附属病院、美容外科専門クリニック勤務などを経て、2006年、銀座みゆき通り美容外科を開業し、同院長に就任。

日本の40男、3人に1人以上が肥満。EDになるリスクが高い理由は?

2016年の厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば、40代男性の肥満率は34.6%で、およそ3人に1人が、適正体重をオーバーしている。肥満によってEDになるリスクも高まるというが、それはいったいなぜなのか。

「40代男性が悩まされやすい肥満とEDですが、この2つの症状には相関関係があります。ただし、EDは、太っているからなりやすいのではなく、肥満なため引き起こされる、糖尿病や高血圧などの生活習慣病によって発症するのです」(水谷さん、以下同)

こういった生活習慣病に共通することは、動脈硬化を進行させる恐れがあるということだ。動脈硬化になると、血液がドロドロになって、体全体にうまく流れなくなってしまう。

「血液が男性器に行き渡らなくなると、勃起時に硬さが足りなかったり、中折れしたりなど不具合が生じます。肥満は見た目が良い悪いといった問題以上に、体の健康や男性機能を損なうリスクがあるのです」

BMI値が25㎏/㎡以上なら肥満。まずは自分の値を計ってみよう

EDリスクを低下させるためには、肥満を予防することが大切だが、では、肥満かどうかの基準は何で決まるのだろうか。水谷さんによれば、肥満レベルは、BMI(ボディマス指数)で計ることができるという。

「肥満判定には、BMIと呼ばれる、WHOで定められた国際基準があります。この計算式は簡単で、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出することができます。このBMI値が、25以上で『肥満』と判断されるのです」

たとえば、体重71kg、身長165cmの男性の場合、その計算式は71÷1.65÷1.65=26となるため、肥満ということになるのだ。

「BMI値が高いほど、EDのリスクが上昇するとの海外データもあります。特にBMI値が30の以上の人は、23未満の人と比べて、約1.7倍もEDになる可能性が高いといわれているのです」

血液をサラサラにする食材と、勃起力を高める運動法をおぼえておこう

水谷さんによれば、EDの原因である肥満を解消するためには、栄養バランスの偏った食生活を変えるだけでは不十分。運動・睡眠不足といった生活習慣全体を見直すことが大切だという。

「血液をサラサラにするためには、野菜、青魚、海草類、大豆、納豆、黒酢、キノコ類、ネギ類、お茶などを日頃の食生活に取り入れるようにしましょう。ストレスや疲れを溜め込まないように、毎日7~8時間の睡眠を取り、そのサイクルをしっかりさせることも忘れてはなりません。また、運動することで、男性ホルモン(テストステロン)が増加することに加え、血管が拡張されて血流が良くなっていきます」

では、勃起力を向上させるのに効果的な運動には、具体的にどういったものがあるのだろうか。水谷さんに自宅で手軽にできる運動を教えてもらった。

「動脈硬化の改善には、散歩やジョギングなどの有酸素運動がオススメです。目安として、1日30分程度、1カ月間続けてみてください。より勃起力を向上させるためには、スクワットが良いでしょう。大臀筋や大腿四頭筋、内転筋、骨盤底筋など、下半身のあらゆる筋肉を鍛えることができ、勃起の持続力アップや早漏防止にも役立ちます」

最後にアドバイザーからひと言

「神経、血管、血流の要素がうまく働けば、いつでも勃起を効率良く起こすことができるのです」

Text by Mitsuo Okada(Seidansha)
Edit by Kei Ishii(Seidansha)