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第43回 | 肩こり・腰痛・不眠 40代に効果的な疲労回復術

どれだけ休んでも疲れが取れない…治らないうつ状態は「副腎疲労」かも?

日頃多くのストレスにさらされている40代男性なら、気分が落ち込んだり疲労感が取れなかったりといったうつ状態に陥ったことがあるかもしれない。しかし、こういった症状に悩まされているにも関わらず、健康診断の数値に異常はなく、うつ病の薬も効かないことがある。そんな時は「副腎疲労」を疑ってみると良いかも。今回は、日本ではまだ認知度の低い副腎疲労の実態について、副腎疲労の専門家である本間良子医師、龍介医師夫妻に話を伺った。

■今回のアドバイザー
スクエアクリニック
本間良子 院長
本間龍介 副院長

本間龍介医師自身が副腎疲労に悩まされた経験から、2005年、日本初の「副腎疲労外来」を備えたスクエアクリニックを川崎市に開業。患者一人一人が自身の体調や体質に向き合い、オプティマルヘルス(その年齢において最適で最高の状態)を手に入れることを目標とした医療の提供を行なっている。著書に「医師が教える疲れが抜けない人の食事法 予約の取れない『副腎疲労外来』で実践していること」(祥伝社)、「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった」(祥伝社)、「自分で治す! 副腎疲労」(洋泉社)など。

ストレス社会でフル稼働状態の「副腎」 その役割は?

慢性的な疲労感に悩まされている人たちの間で、最近話題になっているのが「副腎疲労」。耳慣れない病名だが、一体どのような病気なのだろう?

本間先生「なかなか治らない疲労感は、『副腎疲労』が原因かもしれません。副腎とは、腎臓の上にあり、50種類以上のホルモンを分泌する臓器です。副腎が分泌するホルモンの一種に『コルチゾール』がありますが、このコルチゾールは別名ストレスホルモンとも呼ばれています。精神的・肉体的なダメージや生活習慣の乱れといったストレスを感じた時に、ストレス症状を和らげるために分泌されるのです。

しかし、あまりにもストレスの多い生活を送っていると、副腎は絶えずコルチゾールを作り続けてフル稼働状態に。酷使した副腎は機能が低下してしまい、その結果ストレスを和らげることができずに体と心が疲労感に悩まされることになってしまいます。疲労感のほかにも、不眠や食欲の低下といった症状が出ることもあります」

「副腎疲労かも」と思ったら…。セルフチェックしてみよう

副腎疲労症候群の恐ろしいところは、慢性的な疲労感を訴え病院を訪れても、一般的な血液検査では異常値が認められないこと。そのため副腎疲労患者の多くは、諸症状の原因は精神的なところにあると解釈され、うつ病と診断されることもあるようだ。

本間先生「ご自身が副腎疲労かもしれないと感じる方は、以下の簡易チェックを行ってみてください。

<副腎疲労セルフチェックリスト>
●朝起きるのがつらい。
●熟睡できず、朝 目が覚めても疲れがとれていない。
●甘いものや塩分が濃いもの(しょっぱいもの)が好き。
●エネルギーが不足している感じがする。元気が出ず、だるい。
●今まで出来ていた日常的なことをやるのに一苦労する。
●性への興味が低下している。性欲がない。
●ストレスにうまく対処できない。小さなことでもイライラし人に八つ当たりしてしまう。
●風邪や呼吸器の感染症に罹りやすい。罹ってもなかなか治らない。ぶつけた傷も治りにくい。
●気持ちが落ち込む。うつっぽい感じがする。
●人生に何の意味も見いだせない。楽しいことがない。
●<女性のみ>PMS(月経前症候群)が悪化している。
●コーヒーやコーラなどのカフェインの入った飲み物やチョコレートを口にしないとやる気が出ない。
●ボーっとすることが多い。集中力が低下した。
●物忘れをすることが多くなった。昼食に何を食べたか思い出せないほど記憶力が落ちた気がする。
●食事をスキップするとぐったりしてしまう。
●甘いものを食べると元気になるが、その後だるくなる。
●我慢が出来なくなり、急にきれてしまう。
●夕食後の午後6時以降になると少しずつ元気になってくる。

3つ程度当てはまる場合は副腎疲労の可能性があります」

生活習慣を改善して、副腎をケアしよう

チェックリストを試してみて副腎疲労症候群の可能性があった場合、症状を改善するために気をつけるべきことは次の通り。

本間先生「副腎疲労はストレスから生じる症状です。日頃頑張り過ぎていた人はゆっくりと過ごすことを心がけ、睡眠をよくとって心と体を休めてあげましょう。また、軽症や中程度の副腎疲労の方であれば、食生活の改善で調整することができます。主に小麦に含まれるグルテンを排除した『グルテンフリー』、乳製品に含まれるタンパク質を排除した『カゼインフリー』の食生活は多くの方に効果があるので、ぜひ試してみてくださいね」

まだまだ日本では知られていない症状である「副腎疲労」。すでにうつ病として診察をされていたり、慢性的な疲労感がずっと続いていたりする人は、一度専門医の診察を受けてみるべきだろう。

最後にアドバイザーからひと言

「正しい生活習慣で、副腎疲労を長期的に治していきましょう」

Text by Takumi Arisugawa

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