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ランボルギーニのアヴェンタドールが生まれた背景はこんなに深かったーランボルギーニの全貌

スーパーカーで世界を牽引するランボルギーニの世界を紐解く。現行の「アヴェンタドール」「ウラカン」「ウルス」から中古市場では億単位の値段がつく往年の「ミウラ」「カウンタック」まで。そのスピリットはどこからきて、どこへ向かうのか。

ランボルギーニのモデル別車種紹介

世界最高峰のスーパーカーブランド「ランボルギーニ」。1963年にイタリアにて創業してから「ミウラ」「カウンタック」をはじめとした数多くの名車を世に送り出し、輝かしい歴史をきざみ続けている。

世界の先端を走り続けるランボルギーニの代表的な車種を紹介する。

ランボルギーニを代表するクーペ

ランボルギーニでまず思い浮かぶのは「カウンタック」に代表されるクーペだろう。近未来的なそのフォルムは世界の車好きの目を釘付けにしてきた。ランボルギーニの世界観を知るためにも、まずは魅惑のクーペを見ていこう。

カウンタック

1971年、ミッドシップカーの元祖「ミウラ」の後継車種として生まれたのが『カウンタック』。1990年に生産終了してから約四半世紀たった現在でもその人気は衰えない。世界のスーパーカーを代表する車種といっていいだろう。スペースフレーム構造が採用され、その脅威的なパフォーマンスの原動力であるV12エンジンは縦置きに配置されている。

「カウンタック」とはイタリア語で「驚き」という意味である。マルチェロ・ガンディーニによる近未来的なデザインやその革新性から『カウンタック』という名前を聞いただけで胸が踊る自動車愛好家も少なくないはずである。

ランボルギーニの特徴となっている跳ね上げ式のドアもカウンタックの代名詞。なかでも1974年に発売されたカウンタックLP400は生産台数わずか150台で、2014年には英オークション会社のボナムズによって約1億2000万円で売却されている。

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ウラカン

2014年に大ヒット車種ガヤルドの後継機として発表された『ウラカン』。スペイン語で「ハリケーン」を意味する。その名の通りV10エンジン搭載、4WDの駆動方式で、時速100kmまでの加速はわずか3.2秒。最高の性能を誇っている。

デザイナーはフィリッポ・ペリーニ。特徴的なルーフラインはなんと日本の折り紙からのアイデアである。世界中で大人気の「ウラカン」は現在のランボルギーニの柱といっていい車種だ。

価格は中古でも約2500万円~となっている。


ウラカンにオープンという要素を加えた『ウラカンスパイダー』も紹介しておこう。ウラカンには後発のラインナップとして後輪駆動(RWD)の「ウラカンRWD(LP580-2)」がある。走る楽しみを追求した同モデルにオープンモデルが加わった形だ。


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アヴェンタドール

いわずと知れたランボルギーニのフラッグシップモデル『アヴェンタドール』。ランボルギーニは「カウンタック」の生産終了以来『ディアブロ』(1990年~)『ムルシエラゴ』(2001年~)と10年周期でフラッグシップモデルの入れ替えをおこなってきた。そして2011年からはそのバトンを『アヴェンタドール』が引き継いでいるのだ。

時速100kmまでの加速は2.9秒。最高速度350km/h以上に達するまさにスーパーカーの最高峰である。

また10年周期の折り返し地点とも言える2016年には、アヴェンタドールに大幅に改良を加えた次世代モデル『アヴェンタドール S COUPE』が発表された。最も大きな変更としては4輪操舵システム「ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング」がこのモデルから採用されたことだろう。量産車にこのいわゆる4WSが搭載されるのは史上初めてのことである。さらに意匠、エンジン周りのあらゆる面で細部にこだわった改良が行われているのだ。

オープンタイプである『アヴェンタドール S ROADSTER』も忘れてはいけない。車体後部はクーペとは異なるラインを採用し、ロードスターならではの空力を発揮します。

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ランボルギーニもついに高級SUVに進出

2017年12月、ランボルギーニもついにSUVを発表した。その名も『ウルス』。V8ツインターボエンジンを搭載し、最高速度はSUVとしては史上初となる305km/hを達成するといわれている。

実はランボルギーニは1990年代初頭にもSUV『LM002』を販売していた。アメリカ軍向けの高機動車の市販版として発売されたものだ。『LM002』の機能としてはオフロード走行に適している一方で、内装は豪華という仕様は現在の高級SUVの走りともいえる。『ウルス』はその『LM002』を下敷きにしているのだ。

新車販売価格は2,574万円(税抜)で、日本では2018年9月以降の納車ということなので、日本の街でももうすぐ『ウルス』を見ることができるだろう。

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ランボルギーニの魅力を凝縮したワンオフカー

ランボルギーニではワンオフカーも発売している。ワンオフとは、公道走行の認定を受けている車両ではあるが、国際モーターショーへの出店を目的に生産されたコンセプトカーのように技術の粋を集めて生産される車種である。ただ、そのドライビング・エクスペリエンスを堪能できるのはごく少数のオーナーに限られる。ランボルギーニ史上最も高価な300万ユーロ(約3億6000万円)の価格で発売された『ヴェネーノ』の生産台数はわずか3台のみである。

そのハイスペックな走行性能、ごく少数の生産台数であること、極めて高価格帯であることなどから常に注目を集めているのがランボルギーニ のワンオフなのだ。

ランボルギーニで発売された代表的なワンオフカーのそれぞれの価格、生産台数、特徴をまとめてみた。

■『ヴェネーノ』2013年3月発表

生産台数:3台
価格:300万ユーロ(約3億6000万円)
特徴:6.5LV12エンジン搭載。0-100km/hは2.8秒とアヴェンタドールを上回る。

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■『ウラカン LP610-4 アヴィオ』2016年3月発表

生産台数:250台(全世界限定)
価格:2820万円
特徴:戦闘機をモチーフにする特別仕様車。コックピットを彷彿とさせる内装。

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■『アヴェンタドール・ミウラ・オマージュ』2016年発表

生産台数:50台(全世界限定)
価格:非公開
特徴:『ミウラ』誕生50周年記念特別限定モデル。『アヴェンタドール LP700-4』がベース車両。ミウラをオマージュしたツートンのボディカラー。サイドにはメタリック仕様のミウラ・バッヂ。

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■『チェンテナリオ』『チェンテナリオ ロードスター』2016年発表

生産台数:40台(クーペ20台・ロードスター20台)
価格:175万ユーロ(約2億1600万円)
特徴:ランボルギーニ創始者フェルッチオ・ランボルギーニ生誕100周年を記念して製造販売された。『アヴェンタドール』をベースにしている。

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〈番外編〉
■『Terzo Millennio』

世界屈指の理系名門校であるマサチューセッツ工科大学(MIT)と共同開発しているEVスーパーカー。

MITとは「蓄電システム」「革新素材」という面でコラボレートして、なんとボディ自体がバッテリーになるという超先進的な技術を盛り込んでいる。まだ始まったばかりのプロジェクトからどんな革新的な車が生み出されるのか今後目が離せない。

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ランボルギーニの未来を見据えるコンセプトカー

ランボルギーニをより理解するうえで、欠かせない要素がコンセプトカーだろう。最先端かつ革新的なテクノロジーとデザインは今後のランボルギーニの方向性のみならず、自動車の未来を示すものである。

2018年現在ランボルギーニが発表しているコンセプトカーは『ASTERION』と『ESTOQUE SPYDER』である。『ASTERION』は高級でエレガントな走りというランボルギーニの新しい方向性を示している。また技術的にも革新的なプラグインハイブリットを搭載して市街地での穏やかな走りから、ランボルギーニらしい「鳥肌が立つ」ような走りまで対応できる仕様になっている。

『ESTOQUE SPYDER』は「多様なライフスタイルと完全に溶け合う日常生活での使用に最適」というようにスーパースポーツカーでありながら、同時に非常に良いドライバビリティを表現している。

ランボルギーニの歴史を彩るレジェンドカー

ランボルギーニの歴史の中では、多くの傑作が世に送り出されている。冒頭でご紹介した『カウンタック』などはその際たる例である。まさに名実ともにレジェンドといっていいのではないだろうか。このように多くレジェンドモデルがランボルギーニの歴史を彩っているのだ。

例えば、『ガヤルド』(『ガヤルド スパイダー』などバリエーションも含め)は総生産台数14,022台とランボルギーニ史上最大のヒットモデルとなった。そのヒットが、後継機である『ウラカン』にも大きな影響を与えていることはいうまでもないだろう。

また、歴代のフラッグシップモデルも忘れてはいけない。『カウンタック』の生産終了後、ランボルギーニを背負って立ったのが『ディアブロ』『ディアブロ ロードスター』である。

最高速度320km、0-100km/hは4.5秒と1990年の発表当時、多くの人々を驚かせた。販売台数も3000台とセールス的に大成功を納めた。

そして『ディアブロ』の成功を受けて発表された後継機『ムルシエラゴ』『ムルシエラゴロードスター』もご紹介しよう。『ムルシエラゴ』はランボルギーニがアウディの傘下に入った後の最初に発表されたモデルであるにも関わらず、ランボルギーニの伝統的な設計を引き継いだ。生産台数も累計で4000台を超え多くの人に愛されていることがうかがえる。

また、記憶に残る名車としては『ジャルパ』も捨てがたい。なぜならば、ランボルギーニがV8エンジンを搭載した最後のモデルとなったためである。自動車ファンにとっては時代の節目節目にランボルギーニのレジェンドカーが刻まれているのではないだろうか。

ランボルギーニの歴史

ここでランボルギーニの歴史にも触れておこう。ランボルギーニは1963年、トラクター製造で成功を収めていたフェルッチオ・ランボルギーニによって設立された。同年には1号車となる350GTVが発表された。そして、その機能とデザインの革新性は瞬く間に自動車界に驚きを与えることになる。

ただ、ランボルギーニはその自動車の作品としての評価とは裏腹に経営面では幾度もの買収を経験している。現在は1999年の契約によりアウディの傘下にある。

そんな激動の歴史の中でもランボルギーニが華々しい活躍を示し続けるのは、紛れもなくその技術水準の高さと革新性、そして多くのファンを魅了し続けるモデルの数々に象徴される揺るぎないランボルギーニのブランド力があるからなのだ。

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ランボルギーニ工場の秘密

ランボルギーニの工場は大きく「ウラカン製造ライン」「アヴェンタドール製造ライン」に分けられる。

実は同じランボルギーニの生産ラインでも「ウラカン製造ライン」「アヴェンタドール製造ライン」では多く様相が異なっている。車種ごとのコンセプトに合わせた生産方式を採用しているためだ。それぞれ最先端の技術と職人にしかできない手作業を並存させて、高水準の精度を実現しているのだ。

またランボルギーニといえば、環境には優しくないとお感じの方もおられるかもしれない。しかし、ランボルギーニの工場では環境についても独自の取り組みを行っている。つまり、車自体が排出するCO2の削減を目指すのではなく、材料を含めた生産過程でのCO2排出量をいかに削減できるかということに力を入れているのだ。

実際に工場の中まで見ていくと時代の最先端の思想のもとランボルギーニが動いていることがわかる。

下記の記事では「ウラカン製造ライン」「アヴェンタドール製造ライン」に加え、「カーボンファイバー工場」「本社デザインセンター」の貴重な取材の様子を詳しく知ることができる。

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ランボルギーニの技術力を継承していく

ランボルギーニの技術力は、現在でいえばMITとの連携などにも象徴されるように、常に時代の最先端で高い水準であることには多くの人が承知であろう。そんな中で、2015年にランボルギーニはヘリテージ部門の「ランボルギーニ ポロストリコ」を設立した。

ヘリテージ部門とは、その名の通り、歴史的な名車を技術的にも継承していくために、オーナーの依頼に応じてレストアする取り組みである。名車の記録やパーツをアーカイブし、高い技術を次の世代に引き継いでいくのだ。

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ランボルギーニのドライブ体験ができる

「ランボルギーニといえば高嶺の花で、運転などできない」「日本は狭いのでランボルギーニの性能をフルに感じることなんてできない」とお考えの方も多いだろう。

実はそんなことはない。

ランボルギーニは「ランボルギーニ・アカデミア」と呼ばれる一般人が参加できるドラビング・プログラムを用意している。サーキットを体験できる「トラック・アカデミア」と氷上コースを体験できる「ウィンター・アカデミア」のプログラムである。日本でも過去2回氷上コースに挑戦できる「ウィンター・アカデミア」が開催されている。興味のある方は是非情報をチェックしてみてほしい。

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ランボルギーニとアパレルのお似合いな関係

ランボルギーニといえば、もちろんスーパーカーをイメージが強いが、実はアパレル事業にも積極的に取り組んでいる。

現行ラインナップである、『アヴェンタドール』『ウラカン』『ウルス』にはそれぞれのモデルをテーマにしたコレクションが展開されているのだ。

愛車に合わせてファッションもコーディネイトするという需要をすくっている訳であるが、ランボルギーニの狙いはそれだけではない。ファッションを入り口にそれぞれのライフスタイルを提案することで、新しい顧客の獲得を目指しているのだ。

ランボルギーニの生み出すスーパーカーの革新性は、単に優れた技術やデザインだけでなく、その最先端を切り開いていこうという思想が生み出しているのであろう。

まずはファッションからランボルギーニの世界に触れて見るのもアリなのかもしれない。

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