180329 (15)
- 40男の失恋ケア──哀しみから、さらなる深みを得るハウトゥ -

「良い上司」ほど危険。失恋時でも仕事の効率低下を防ぐためには?

仕事とプライベートを切り分けるのが働く男の基本。とはいえ失恋のように大きなダメージを受けた場合、仕事のパフォーマンスにも影響が出るのは避けられないことだろう。失恋した際でも、なるべく仕事のパフォーマンスを下げないための注意点について、心理カウンセラーの木田真也さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
心理カウンセラー
木田真也さん

デザイナー、俳優業をこなすかたわら、心理カウンセラーの資格を取得。臨床心理カウンセラーとして20代なかばで本格的に活動を開始し、東京・恵比寿にてカウンセリングルームをOPEN。恋愛心理学教室なども開講している。メディア出演多数。

仕事が大切なら、まずは自分の異変に対し敏感に。話せる相手を探すことも重要

部下やチームに対して責任ある立場に就く男性なら、たとえ失恋の痛手があってもいつものように仕事をこなしたいと思うはず。しかし木田さんによれば、そうした責任感が強く面倒見の良い人こそ、失恋時に注意すべきポイントがあるという。

「部下に対して面倒見の良い人は、失恋しても仕事に打ち込めるタイプが多い印象ですが、実際には自分のことを二の次にしている点に注意すべき。こういうときこそ、自分の体の不調のサインに敏感になることが大切といえます。たとえば以前よりも怒りっぽくなったり、上の空になる時間が増えたりなど、いつもとは違う自分の変化に、どれだけ気付けるかが重要です」(木田さん、以下同)

こうしたサインを見過ごしてしまうとストレスが溜まり、結果的に仕事のパフォーマンスが下がってしまうという。いつもと違う自分に気づいた際には、勇気を持って早めに仕事を切り上げ、十分な休息をとるべきだ。

「男性は、あまり失恋の痛みを人に伝えたがらないものですが、相談相手を見つけて感情を発散することも重要です」

同じ職場に恋人がいる場合は極力避けること。ストレス発散の場も用意すべき

働く男性であれば、恋の舞台も職場だったというケースが多いはず。同じ職場に失恋した恋人がいるなら、それも仕事のパフォーマンスに大きな影響を及ぼすのは言うまでもないこと。こうしたシチュエーションでの注意点について、木田さんは次のようにアドバイスする。

「なるべく恋人に会わないようにするのがベストですが、それが難しい場合には、感情を一切おさえたコミュニケーションを心がけるのが良いと思います。相手の心境に踏み込むのはもちろん、自分の心境も極力相手に伝えないようにすべきでしょう」

もちろん、こうした態度を続ければ、自分の内面に無理が出てきてしまう。仕事のパフォーマンスを維持したいのなら、こういうときこそ、プライベートの時間を大切にすべきだと木田さん。

「ストレスを発散させるため、男性にとってもっとも手っ取り早いのは、ジムでのトレーニングやランニングといった適度な運動ではないでしょうか」

消すのが難しい失恋の痛手。自身の成長に生かすためにも今後の目標設定をしよう

こうした点に注意すれば、仕事のパフォーマンス低下をある程度おさえられるわけだが、それはあくまでも短期的な観点に過ぎない。そこで木田さんは、記憶から消すことが難しい失恋の痛手を受け入れながら長期的な成長の糧にする方法として、目標設定の大切さを強調する。

「仕事で大きなプロジェクトを成功させたい、運命の女性と巡り会いたいなど、何でも構わないので、自分の人生の核になるような大目標、中目標、小目標をしっかり立てるようにしましょう。そうすれば、『この失恋は、自分にとって通過点にしか過ぎない』と思えるようになるはずです。

私自身も過去に失恋した際、目標を手帳に書いて、いつも持ち歩いていました。それによって、会社で失恋のショックが込み上げてきても『あ、今の自分の状態は目標達成のレールからブレてるな』『こんなことでクヨクヨしていてはいけない』と気持ちを律することができ、仕事のパフォーマンスは落ちませんでしたよ。こういった目標から逆算するような思考は、男性が得意とするところだと思います」

最後にアドバイザーからひと言

「仕事も恋愛も両立させてこそ、一流の男といえるのではないでしょうか」

Text by Mitsuo Okada(Seidansha)
Edit by Kei Ishii(Seidansha)