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第44回 | BMWの最新車デザイン・性能情報をお届け

贅沢で希少なM──BMW M4コンバーチブル30 Jahre

BMW『3シリーズ』『4シリーズ』には、セダン、クーペ、ステーションワゴン、オープンと、さまざまなボディバリエーションがある。それらには実用型から高性能版まで、幅広い種類のエンジンが組み合わされてきた。しかし、これだけ多彩な車種が用意されながら、なぜか一度も日本で正規販売されたことがなかったのが「コンバーチブルのMモデル」だ。2018年は「オープンエア×ハイパフォーマンス」の『3シリーズ』が誕生してから30周年にあたる。『M4コンバーチブル エディション 30 Jahre』は、それを記念して発売された世界300台のみの限定モデルだ。

786台のみが作られた初代『M3カブリオレ』登場から30周年を記念した限定モデル

『3シリーズ』は、2004年に『1シリーズ』が登場するまで長らくBMWのエントリークラスを担ってきたモデルだ。1982年にデビューした2世代目『3シリーズ』(E30型)は、折からのバブル景気もあり日本で大ヒット。あまりの販売台数の多さから、ややネガティブな意味を込めて「六本木カローラ」と呼ばれたことを覚えている人もいるだろう。

このE30型が世界的にヒットするなかで1985年に登場したのが、BMWモータースポーツ(現在のBMW M社)が手がけたハイパフォーマンスクーペの『M3』だ。

DTM(ドイツツーリングカー選手権)に出場するために開発されたモータースポーツ直系のモデルで、パワーユニットは『M635CSi』などに搭載された6気筒をベースとする2.3Lの4気筒エンジン。ボディはオーバーフェンダーで拡幅され、価格も『318i』の倍近いなど、見ても乗っても特別な一台だった。

E30型の『M3』は、日本ではクーペのみが正規販売された。しかし、じつはカブリオレモデルも──わずか786台だが──存在していたという。その『M3カブリオレ』のデビューが、今からちょうど30年前のことだった。

今回の限定モデル、『M4コンバーチブル エディション 30 Jahre』の「Jahre(ヤーレ)」とは、ドイツ語で「年」という意味だ。

ちなみに、『3シリーズ クーペ』は現在、『4シリーズ』となり、ソフトトップだった『M3カブリオレ』も、リトラクタブルハードトップとなったことから『M4コンバーチブル』へと名を変えている。

初代と2代目がまとった伝統のカラー、「マカオブルー」と「ダカールイエロー」

『エディション 30 Jahre』は、日本未発売の『M4コンバーチブル』のMコンペティションパッケージ装着車をベースに、ヘリテージを感じさせる特別な内外装が施されている。

ボディカラーには、初代『M3カブリオレ』(E30型)に設定された「マカオブルー」、そして、2代目『M3カブリオレ』(E36型)の「ダカールイエロー」を思い起こさせる「マンダリンII」の2色が用意された。

BMWの象徴であるキドニーグリルをはじめ、サイドエアインテーク、モデルレタリングは、グロスブラックの「BMWインディビジュアル・ハイグロス・シャドーライン」で仕上げられた。20インチの専用アルミホイールも「オービットマットグレー」で塗装され、特別な一台であることを表している。

インテリアは、シートに特別仕様のメリノ・フルレザーを採用。ボディカラーに合わせた専用仕上げで、「マカオブルー」にはブラック×ブルーとブラック×シルバーのいずれかが、「マンダリンII」にはイエローステッチのブラックがそれぞれ組み合わされる。

トリムは、スポーティなカーボンファイバー製を装備。ドアトリムとヘッドレストに「30 Jahre Edition」の刻印が入るほか、フロアマットもコントラストカラーのパイピングが入る専用品だ。助手席側のトリムに入るシリアルナンバーも、限定車の価値をより高めてくれる。

日本上陸はそれぞれ数台? コレクターズアイテム必至の『エディション 30 Jahre』

パフォーマンスの部分については特別な変更は加えられていない。ただし、「Mコンペティションパッケージ」を装備したことにより、いまや貴重となった3.0L 6気筒ツインターボエンジンの最大出力は通常モデルの431hpから450hpへとアップされた。

ほかにも、「Mスポーツ・エキゾーストシステム」「アクティブMディファレンシャル」「アダプティブMサスペンション」が標準装備され、さらに走りに磨きがかけられている。

販売台数は、前述のように世界限定300台。北米には「マカオブルー」が20台、「ダカールイエロー」が10台導入されるようだが、日本への導入に関するアナウンスは残念ながら今のところない。

『M4クーペ』のパフォーマンスとコンバーチブルならではのオープンエアドライビングを両立させ、そこへ伝統を感じさせるボディカラーをまとった贅沢な一台。BMWのファンはもちろん、スポーツカーの愛好家にとっても間違いなくコレクターズアイテムとなることだろう。

Text by Muneyoshi Kitani
Photo by (C) BMW AG
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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