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第7回 | 有事に備える。不倫のダメージ軽減法

離婚の提案すらNG!? 不倫当事者が負う重すぎるリスクとは

不倫相手と結ばれれるため、配偶者との離婚を決意する──。ドラマではありがちなストーリーだが、現実はそう簡単にいかないもの。そもそも不倫の当事者は、配偶者に離婚を提案することすら難しいのだという。不倫が原因となる離婚の困難さについて、専門家にアドバイスを受けた。

■今回のアドバイザー
西村綜合法律事務所東京事務所 弁護士
高畑富大さん

弁護士。第二東京弁護士会登録。

自分が不倫をしていた場合には、離婚を提案することもできない!?

まず心得ておきたいのが、自分が不倫の当事者(有責配偶者)である場合には、離婚を持ちかけることが、ほぼ不可能に近いという点だ。仮に配偶者が離婚の話し合いに応じてくれたとしても、成立までには長い時間がかかるのが通例という。

高畑さん「有責配偶者から離婚を申し出る場合、基本的に、裁判による離婚は難しいと考えてください。この場合に裁判による離婚が認められるためには、数年間別居していること、未成熟なお子さんがいなこと、配偶者が離婚により精神的、社会的、経済的に苛酷な状態に置かれないことといった事情が必要となります。

離婚裁判の過程にも段階があり、最初は話し合い(調停)が行われます。それでも決着がつかない場合、裁判所で争われます。調停で解決できれば1カ月~3カ月程度で終わることが多いのですが、訴訟にまで発展すれば、最低でも1年はかかってしまいます」

離婚が成立しない場合でも、100万円近い慰謝料を支払うことになる可能性も

もし離婚裁判にまで持ち込めた場合でも、自分が有責配偶者の場合には、当然ながら状況は圧倒的に不利。離婚が成立しなくても配偶者に対して支払うよう命じられるケースもある。

高畑さん「慰謝料の相場は一概に言えないのですが、一般的に離婚に至れば100万円から200万円の間と考えても良いでしょう。裁判の結果、離婚に至らなかったとしても、100万以下の慰謝料を請求される場合がある点にも注意してください。有責配偶者が高い収入を得ているような場合には、金額が上がる可能性があります。

離婚裁判の中でも、特に“泥沼化”するケースはやはり「W不倫」

とはいえ、基本的には夫婦間の問題となるため、話し合いだけで離婚が成立する場合もあるとのこと。ちなみに裁判沙汰に発展した場合、もっともこじれるのは、いわゆる「W不倫」のようだ。

高畑先生「簡単に言うと、浮気されたほうが離婚を決意して、話し合いでまとまらない場合に、いわゆる裁判沙汰になります。とはいえ、ケースバイケースなので、裁判に至るまでには様々な事情が考えられます。たとえば、W不倫の場合、相手の配偶者がそれぞれ浮気相手を訴えるケースというのも実際にあります。

私が思う一番の泥沼裁判は、やはりW不倫の場合です。それぞれの離婚訴訟と、不倫相手に対する慰謝料請求が提起された場合は、それだけ時間が長引くのはもちろん、精神的疲労もかなりのものになりますね」

ともあれ、自分が不倫の当事者だった場合、その恋愛を“成就”させるまでの道程は極めて困難なのは間違いない。もし不倫を考えることがあったなら、相応以上の覚悟が必要ということを忘れてはならないだろう。

最後にアドバイザーからひと言

「不倫からの離婚裁判は、揉めに揉めます。基本的に、不倫している人には不利なことしか起こりません」

Text by Nakamura Miku(Seidansha)
Edit by Kei Ishii(Seidansha)

取材協力
西村綜合法律事務所

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