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第4回 | ダイエットに新たな趣味に「ロードバイク」入門編

ロードバイク初心者でも大会に出たい! 自分に合った大会デビューのポイントは?

ロードバイクに慣れてきたら、のんびり走るだけでは飽き足らずに「自分の力を試してみたい」「人よりも速く走りたい」という気持ちが出てくることもある。そんな男の競争心を満たすためには、ロードバイクの大会に出場してみてはいかがだろう? 数あるロードバイクの大会の種類や、初心者デビューに適した大会の選び方について、サイクリストの日向涼子さんに伺った。

■今回のアドバイザー
サイクリスト、モデル
日向涼子

ヒルクライムレースでの入賞経験を持つなど、モデルにして本気のサイクリスト。モデルとしてCMや雑誌で活動する一方、アスリートフードマイスターとしてサイクルイベントのMCや一般企業での講演など、マルチに活躍中。欧州二大グランフォンド「エタップ・デュ・ツール」「ラ・ピナ・サイクリングマラソン」も完走。書籍に「<坂バカ式>知識ゼロからのロードバイク入門」(SB新書)、日向涼子のヒルクライムナビ (エイ出版社)」がある。

散歩、レース、山登り…ロードバイクの大会は種類豊富

ある程度ロードバイクでの走りに自信がついてきたら、自分がどれだけ上達したのかを知りたくなるもの。腕試しとして大会に出場してみたいものだが、種類が多すぎて選べないというのが多くのロードバイク初心者の本音だろう。

日向さん「ロードバイクの大会には様々な種類のものがあります。大きく分けると、他人と競わず制限時間内での完走を目指すものと、タイムや順位を競うものです。

【完走を目指す大会】
『ロングライド』『ブルベ』『ポタリング』など。
『ロングライド』はその名の通り、長い距離を走るイベントです。具体的な距離は解釈によって異なりますが、おおよそ100~200km程度。ロングライドの中には山岳コースをメインとした『グランフォンド』もあります。

200kmを超えると『ブルベ』と呼ばれるイベントになることが多いです。ブルベとは『認定』という意味のフランス語で、基本は200km、300km、400km、600kmの4種類の距離。しかし、本場フランスにはパリ郊外を出発してブレストまで往復する『パリ・ブレスト・パリ(PBP)』という1,230kmを制限時間内に走る有名な大会もあります。

最も難易度が低いのが『ポタリング』。自転車版の散歩といった雰囲気で、初級者にも安心なイベントも多く、それぞれの体力や趣味嗜好によって選ぶことができます。


【タイムや順位を競う大会】
『ロードレース』『ヒルクライム』『エンデューロ・耐久レース』『クリテリウム』『タイムトライアル』など。
『ロードレース』は公道を使ったレース。
『ヒルクライム』は山のふもとから山頂までのタイムを競うレース。
『エンデューロ・耐久レース』は、個人またはチームで規定時間内にどれだけ長い距離を走れたかを競う競技です。チームで参加する場合は1つの計測タグをリレーのバトンのようにつないで走ります。サーキットで開催されることが多いです。
『クリテリウム』は、市街地などに設けられた距離の短いコースを規定の周回数で争います。
『タイムトライアル』は、ひとりずつスタートをして、ゴールするまでの所要時間で順位を決めます」

完走or競争? 目的に合った大会を選ぼう

性質もコースも多岐に渡るロードレースの大会たち。初心者が大会デビューするのに最も適したものは?との問いに、日向さんは次のように教えてくれた。

日向さん「他人と競うことが目的でない場合は、『ロングライド』がオススメです。エイドステーションと呼ばれる中継ポイントでは地元グルメが用意されていることが多く、地元の方々とのふれあいも楽しめます。走りきれるか少し不安な距離でも、美しい景色やエイドステーションのグルメ、大勢の参加者との和気藹々とした雰囲気が、いつも以上のパワーを引き出してくれるはず。さらに、イベントで自信がつけることで、日頃の練習の距離も伸ばしていけるようになるでしょう。 
 
他人と競い合うレースに出たい!という人は、ケガの危険性が比較的少ない『ヒルクライム』をオススメします。『山のふもとから山頂までを競うなんて、苦しいだけで楽しくなさそう…』と思われるかもしれませんが、タイムによって努力が可視化できるヒルクライムは達成感抜群。

特に、6月に開催されている『富士の国やまなしMt.富士ヒルクライム』という富士山5合目までを駆け上がるレースは、国内外から1万人もの人が参加するほどの人気です。毎年同じレースに出れば、一年前の自分からどれだけ成長したかが分かります。入賞できる人はごく一握りですが、他人はもちろん、『自分に勝つ』ことを目標として参加すると楽しいですよ。

ロードバイク仲間とチームで参加したい場合には、『エンデューロ・耐久レース』へ出場するといいですね。リレーの要素があるのでチームの団結力が高まります。上位を目指すチーム。みんなでワイワイと楽しむチーム。スタンスは色々なので、自分に合った仲間と参加しましょう。ただし、集団走行になることが多いので、集団で走る練習を事前にしておくことが大切。ケガのリスクがあることは念頭に置いておく必要があります」

大会デビューできる目安は「集団走行」の経験値

初心者に適した大会も多いようだが、「初心者」とはいえ、大会に出場できる程度のスキルは必要になるはず。ロードバイクの初心者が大会デビューできる目安としては、どんなポイントがあるのか?

日向さん「大会デビューを目指す初心者の方は、体力がもつかどうかを懸念される方が多いですが、本当に大切なのは『他人に迷惑をかけず走ることができるかどうか』です。集団走行時に自分も、自分の周りもストレスの無い走りができることが、ひとつの目安になります。集団走行にまだ自信が持てない方は、思わぬ事故が起きてしまう危険性もあります。他人と走る経験を積み、ブレーキのかけ方もしっかり練習しておきましょう。

また、多くの人が走るロングライドイベントでは、手信号(ハンドサイン)が必須。片手でハンドサインを行ってもバイクコントロールに支障がないレベルに達しておくことは必要です。他人と競い合うレースでは、ハンドサインを出している余裕がないこともあります。積極的に声を出し合い、ライバルであっても協力し合い、紳士的にベストを尽くすという社交性も欠かせないですね」

どんな大会も、一番の目的は「楽しむこと」。絶対に完走したいからと無理をしたり、勝負に熱中しすぎて周囲への配慮が欠けたりしないよう、レベルや目的に合った大会を選び、自分らしいデビューを飾ろう。

最後にアドバイザーからひと言

「はじめての大会出場は不安もあるでしょうが、乗り越えると自信がつきます。自信がつくと、どんどん走りたくなり、より自転車の魅力に気づくでしょう」

Text by Takumi Arisugawa

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サイクルコンシェルジュ
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<坂バカ>式 知識ゼロからのロードバイク入門 (SB新書)

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