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第3回 | 部下のタイプ別!上司向けストレスの向き合い方

【部下へのストレス】“ほうれんそう”の無いワンマン部下との付き合い方

“ほう・れん・そう”はビジネスの基本。しかし、会社には特に何のほうれんそうもなく、淡々と仕事をこなす一匹狼な従業員もいる。そのタイプの部下を抱え、いつもドキドキしているという上司は少なくないだろう。

こうした性格に由来する問題を解決することは難しいのだろうか?『仕事でつかえる心理学』(日経文庫)などの著書をもつ、心理学者の榎本博明さんに話を伺った。

■今回のアドバイザー
MP心理学研究所 代表/心理学博士
榎本博明さん

東京大学教育心理学科卒業後、東芝市場調査課に勤務。その後カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授などを経て現在に至る。心理学を基礎とした企業向けの研修や教育講演を行い、著書に『「上から目線」の構造』『薄っぺらいのに自信満々な人』『「やりたい仕事」病』など多数。

ほうれんそうの無い部下への対処法その1「制度化」

一匹狼部下がほうれんそうがない理由に、“そもそも業務フローのなかで上司に報告・連絡・相談をしなければならないという意識がない”可能性もある。

「そういった部下がチームにいる場合は、制度やルール化するのがもっとも楽でしょう。週に1回、報告会の場を設けてそこで各人の仕事の進捗について報告するなど、機会を作ることです。そういったことを繰り返していくうちに、だんだんとその部下もほうれんそうの習慣が身に付いてくることでしょう」(榎本博明さん、以下同)

ほうれんそうがない部下に対し、都度都度声を荒げて仕事の進捗報告を催促するのは、ストレスが溜まるもの。ならば、チーム全体のシステムとして組み込むことによって、そのストレスを軽減。チームのメンバー同士、互いの仕事の様子や進捗がわかることは刺激にもなり、一石二鳥というわけだ。

ほうれんそうの無い部下への対処法その2「静観」

一匹狼部下が、“ほうれんそう”しないもうひとつの理由としては、単に一人でやりたい性分、ということもある。この場合については、「あまり心配することではない」と榎本さん。

「特に“ほうれんそう”が無くても、真面目に取り組んでおり、一定の結果を出しているのであれば、放っておいても良いでしょう。チーム一丸となって取り組んだからこその成功もありますが、みんなでやるということは、レベルの低い人にもあわせるということ。それによって、本来のパフォーマンスが発揮できなくなる可能性もはらんでいるのです」

榎本さんいわく、能力が高い人ほど、ひとりでやりたがる人は多く、能力が低いほどみんなで一緒にやりたがるという。チームのメンバーは、必ずしもその能力が均一ではなく、チームのなかでも頑張る人、チームに参加したら他人任せにする人、様々だ。

能力が低い人はチーム化することによって、自分の能力の低さを浮きだたせず、かつ、チーム全体の成功に乗っかることができる。これを、「社会的手抜き」や「フリーライダー」などという。

確かにこうした存在と比べれば、ほうれんそうが無くても自走して結果を出しているならば、前向きな部下ともとれる。しかし、だからといって無関心はご法度。一定の距離を保ちつつ、時々声をかけてあげること。程よい距離感を保ちながら、静観する姿勢が大切だ。

Text by Daisuke SUZUKI(KOUMUTEN)

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