メディア個別 広角と望遠って?レンズの単位「ミリ」とは?カメラレンズ選びの基本 | editeur エディトゥール

editeur

検索
第3回 | スマートフォン時代だからこそ始める本格一眼レフ入門

広角と望遠って?レンズの単位「ミリ」とは?カメラレンズ選びの基本

カメラと切っても切り離せないレンズ。レンズによって撮影できる写真が大きく違うというが、ではどんな選び方が良いのだろうか。望遠や広角の違いとは。「35mmレンズ」のミリとは何なのか。初心者にとって難しいレンズについてわかりやすく解説した。

■この連載のアドバイザー
射場本 健彦

イベントカメラマンとして、国民的アイドルや、五輪や国際イベント、外交イベントでの公式写真経験多数。現在は撮影だけでなく、政治分野におけるコミュニケーションディレクターとして、写真・動画やSNSといったツールを用いてどう世論と対話するかの設計も行っている。

一眼カメラに欠かせない「レンズ」に詳しくなろう

さて、前回はカメラの種類、特徴などを紹介してきた。コンパクトカメラ、ミラーレス一眼、一眼レフがあること。旧来のカメラにおけるフイルムに当たるイメージセンサーパーツが大きくレンズとの組み合わせでさまざな写真が撮れること、価格が手ごろで持ち運びしやすいこと、性能が高いことなどからミラーレス一眼をおすすめした。

今回は、カメラ本体ではなく、一眼カメラに欠かせない「レンズ」に焦点を当てて解説していきたい。レンズが変わると何が変わるのか、その基本を押さえればカメラももっと面白くなるはずだ。

カメラに置いてレンズが持つ非常に重要な役割

まずレンズとは、旧来のカメラにおけるフイルムに当たるイメージセンサーパーツ(CMOSという)へ光を当てるために存在する。
CMOSがフィルムと同じ役割を果たすということは、CMOSに当たった光が写真になるということだ。ということは、そこに光を当てるレンズも当然非常に重要だということはお分かりになるだろう。
レンズがどの範囲の光を集めてくるかによって、同じカメラでも撮影される写真が全く変わってきてしまう。

例えば、望遠鏡のように遠くにある一箇所の光だけを集めるレンズを使えばまるで望遠鏡で見たような写真を撮影でき、逆に近くにある広範囲の光を集めるレンズなら通常の視野よりも広い範囲を一度に写真に収めることができるのである。

実際の写真で学ぶレンズによる「広角」と「望遠」の違い

このレンズが集める光の広さを「画角」といい、画角は「広角」「標準」「望遠」と3段階に分けられている。これらの言葉は皆さんも聞いたことがあるだろう。

そして、レンズが広角なのか望遠なのかを知る手掛かりになるのが、レンズの名前に必ずついている「○○ミリ」という表記だ。まずは、大よそ何ミリから何ミリが広角なのか、望遠なのか、というのイメージを持ってもらいたい。実際に具体的な写真を見て、広角・標準・望遠のレンズの違いを理解していこう。

広角レンズ:大よそ25ミリ以下

上記の写真は20ミリの広角レンズで撮影した写真である。ニューヨークのグランドセントラル駅という大きな建物を内部から撮影した写真だが、床から天井まで広い範囲を見事に1枚の写真に収めることができているのがおわかりになるだろうか。

広角レンズは人間の目よりも広い範囲を撮影することができるため、大きく青空を入れて美しさを表現したい風景写真や、大きな建築物を1枚の写真に収めたい時、大人数の集合写真などに利用される。

標準レンズ:大よそ35ミリ~80ミリ程度

続いて同じ場所からグランドセントラル駅を、35ミリの標準レンズで撮影した。20ミリの広角レンズで撮影した写真と比べて、天井と床が映らなくなった代わりに、人に大きく寄っていることがおわかりだろうか。

標準レンズは実際の人間の目で見た視界に近い写真を撮影できるのが特徴だ。どんな種類の撮影テーマにも対応できる標準的な画角で、特に人物撮影などはこの画角が選ばれることが多い。

望遠レンズ:大よそ100ミリ以上

最後に望遠レンズで撮影した写真をご紹介しよう。次の2枚の写真は、上の写真が148ミリ、下の写真が500ミリのレンズで全く同じ場所から撮影した写真である。

どうだろうか。全く異なる写真ではないだろうか。どちらも望遠レンズで撮影した写真なのだが、148ミリは標準レンズとの差がわかりにくい。しかし500ミリは明らかに花におもいきり寄った写真を撮影することができていることがわかる。

望遠レンズを使えば、かなり離れた位置からはっきりと被写体を撮影できるので、例えば上の写真ように、ネコに警戒心を持たせず自然な表情を撮影することもできるのだ。

このように、望遠レンズは人間の目ではとても見えないような、遠くにある小さいもの、を撮影するのに使われる。例え立ち入り禁止区域にある被写体であっても、まるですぐそばから撮影したような写真を撮ることができる大きなメリットがある。

また望遠レンズは「背景がボケやすい」という特性も持っているので、味のある写真を撮影することも可能。一眼レフで撮る楽しさが味わいやすい画角と言えるでしょう。

ミリ数が大きい=望遠、ミリ数が小さい=広角

これまで紹介してきた通り、レンズの名前にある「ミリ数」が大きくなればなるほど望遠であり、ミリ数が小さくなればなるほど広角だ、ということがお分かりになったと思う。改めて整理してみよう。

・広角
特徴:近くにある被写体を目視よりも広い範囲で1枚の写真に収めることができる
レンズ:25ミリ以下
被写体:壮大な風景、大きな建築物、大人数での集合写真など

・望遠
特徴:遠くにある小さなものを望遠鏡で見たように拡大した写真を撮影できる
レンズ:100ミリ以上
被写体:立ち入り禁止区域にあるもの、到達するのが難しい場所にあるもの、近くによると逃げてしまう動物など

・標準
特徴:目視と同じような視界の写真を撮影することができる
レンズ:35~80 ミリ以下
被写体:近距離にある人物や物など

スマートフォンではできない撮影を可能にする「レンズ」

広角と望遠、レンズによる違いを説明してきたが、いかがだっただろうか?レンズによって写せる世界が随分違う事を感じていただけたのではないだろうか。特に望遠レンズはスマートフォンでは絶対に撮れない世界と言える。

ここまでの三回で一眼レフカメラの基礎知識を初心者の方にもわかるように説明してきたが、次回はいよいよ写真の具体的な撮影方法の解説に入っていきたい。

ピックアップ

editeur

検索