ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル
- 40男が嗜む逸品 -

サバンナで大自然にとけ込む旅

19世紀にイギリスの学者ダーウィンが唱えた進化論から始まる人類の起源は、今では東・中央アフリカが人類発祥の地と言われている。大地溝帯(グレートリフトバレー)という、北は紅海から南に向かってアフリカを寸断するかのように2千万年前から割れ続ける大地の地溝付近から、数百万年前のヒト科の化石が数多く発掘されているからだ。この現象によって森林に覆われていた大地は大草原へと変化した。ケニアはグレートリフトバレー上に位置する。広漠としたサバンナを有し多種多様な生態系を見ることができ、国立公園や国立保護区、動物保護区は60カ所以上という。そのうちの一か所であるロイサバ私営動物保護区には、冒険好きの旅人が夢見るホテルがある。

赤道北側、ナニュキの町近くに位置するロイサバ私営動物保護区に、一日3組のみ宿泊可能な「ロイサバ・ホテル」がサバンナにとけ込むかのように存在する。このホテルの建物や家具は、象によって押し倒された木材が使用され、敷地内の家具工房で作っているからか、全てにおいて周辺の自然と一体感がある。 ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル ロイサバ私営動物保護区にあるロイサバ・ホテル ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル コテージの室内 ファブリックの色使いが鮮やかだ ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル コテージのプール サファリの合間にクールダウンするのもいい 高台にあるダイニングスペースでは大草原を一望しながらの食事が楽しめる。敷地内の広大な畑で摂れる野菜やフルーツを使用した料理は新鮮で質が高い。 特別にオーダーすることができる屋外でのブレックファストやディナー、そしてピクニックも素晴らしい。大自然の中、専属の給仕がテーブルセッティングをして、美味しい料理の数々を提供してくれるアフリカならではの特別感満載のサービスである。 ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル 見晴らしのいいダイニングスペース ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル 屋外でいただく夕食 テーブルセッティングから本格的だ このホテルに滞在するからには、ジープやラクダに乗ってとことんサファリを楽しみたい。ロイサバは、象やライオン、チーター、豹、アミメキリンと、この地域に生息する数多くの野生動物を見ることができる。その数は数百種以上にのぼる。 ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル周辺の象の群れ 象の群れに遭遇することも日常茶飯事だ ケニア(kenya)アミメキリン めずらしいアミメキリンにも近づく 乗馬サファリの様子 ケニア(kenya)ラクダサファリ 目線が高くジープから見る風景とは一味違うラクダサファリ そして、このホテルには体験すべきもう一つの大自然がある。それが、世界の旅人の憧れでもあるスターベッドルームだ。 ホテルは連泊の宿泊者には、その内の1泊をこのコテージに滞在することを薦めている。スターベッドルームとは、メインの高級コテージから車で数十分の丘の上と川沿いに建つ、2棟の高床式のプリミティヴなコテージの事だ。 ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル スターベッドルームは各部屋ともプリミティヴな作りながら、温水シャワーに水洗トイレも完備されている ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル スターベッドルームを上から見た光景 このスターベッドルームには、各部屋とも、蚊帳付きでバルコニーに移動することができる大きな車輪付きの、”Mukokoteni”という自家製のベッドがある。このベッドには、天井がないのでベッドに横になったまま、星空を眺めながら一夜を過ごすことができる。 ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル バルコニーに移動したMukokoteni バルコニーに出るとそこは、まさに大自然の真っ只中。日が落ちた後の星空の美しさに、自ずと期待が高まる。コテージには電気がない。よって夜の明かりはランプの光だけが頼りだ。夜になると草原の暗闇の中から動物の鳴き声が心地よく響く。バルコニーでベッドに寝転がり、手をのばすと、すくえそうな満点の星が広がる。 ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル 夜のスターベッド 星空に抱かれながら眠りについた翌朝、サバンナの風に揺られ目を覚ますと、目の前には、地平線から昇る朝日に照らされた大草原が広がっている。その光景は、まさに地球そのものであり、神々しい大地だ。 この瞬間を体験した人々は、皆、人生で最も心に残る“朝”が、このベッドの上にあることを実感するのである。 ケニア(kenya)ロイサバ・ホテル スターベッドを照らし出すサバンナの朝日

Text by Keiko Harimoto

TOP Image:夜明けのスターベッド 協力:ケニア大使館 写真提供:LOISABA Wilderness