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第1回 | ダイエットに新たな趣味に「ロードバイク」入門編

シティサイクルと何が違う? ロードバイク入門ガイド

男には、日常の煩わしさから解き放たれて自由になりたい瞬間がある。そんな欲求を抱えた40代から今、密かな人気を集めているのが「ロードバイク」だ。自転車には徒歩とも車とも違う独特の爽快感があるものだが、普通のシティサイクルとロードバイクにはどのような違いがあるのだろう? 40オトコを虜にするロードバイクの魅力について、サイクリストとして知られる日向涼子さんに伺った。

■今回のアドバイザー
サイクリスト、モデル
日向涼子

ヒルクライムレースでの入賞経験を持つなど、モデルにして本気のサイクリスト。モデルとしてCMや雑誌で活動する一方、アスリートフードマイスターとしてサイクルイベントのMCや一般企業での講演など、マルチに活躍中。欧州二大グランフォンド「エタップ・デュ・ツール」「ラ・ピナ・サイクリングマラソン」も完走。書籍に「<坂バカ式>知識ゼロからのロードバイク入門」(SB新書)、日向涼子のヒルクライムナビ (エイ出版社)」がある。

高速長距離移動のために研ぎ澄まされた自転車、ロードバイク

無趣味な40代男性が日常生活の足として乗る自転車の多くは、おそらく「シティサイクル」、いわゆる「ママチャリ」だろう。近年街中で見かけることも増えてきた「ロードバイク」だが、シティサイクルとはどんな違いがあるのか?

日向さん「ロードバイクとは、舗装道路を高速で走行するために設計された自転車です。特徴はなんといっても、車体がとても軽量に出来ていること。ママチャリの平均的な重量が20kgくらいだとしたら、ロードバイクは重いものでも10kgくらい。なかには7kgにも満たない軽さのものもあります。

フレームが軽量であることの他にも、

・ママチャリよりもギアの変則段数が多く、道に適したギアで走れる。
・タイヤが細く、路面から受ける抵抗が少ない。
・現在のものはブレーキレバーと変速レバーが一体化しており、レバーから手を離さず操作ができる。
・ママチャリに比べて下の方に設置されている『ドロップハンドル』は、前傾姿勢がとりやすいため空気抵抗が軽減される。

など、スピード効率に優れた工夫が様々。舗装道路を高速走行するだけでなく、長時間走行、長距離走行にも適しているのです」

運動が苦手でも、ロードバイクは楽しめる

「高速で長距離を走れる」と聞いても、「そんなに早く走る自信は無い…」と不安に思う人もいるだろう。ましてや、ロードバイクのあのスポーティーで本格派なルックスは、どうしても初心者にはハードルが高く感じてしまう。しかし、「初心者や運動不足な人にこそ、ロードバイクにチャレンジしてほしい」と日向さんは語る。

日向さん「体力に自信がない、運動はごぶさた…という方でも気軽に始めることが出来るのが、ロードバイクの良い所です。そもそも自転車は、老若男女が乗りこなすことの出来る身体の関節に優しい乗り物。長時間走り続けることに長けたロードバイクは、ママチャリに長く乗ると疲れてしまうという人でも、慣れれば快適に乗りこなせるはずです。

さらに運動不足な人に嬉しいのが、長時間ロードバイクに乗ることで得られる脂肪燃焼効果。いつも健康診断で再検査だった人が、ロードバイクに乗り始めたらみるみる痩せて、周囲から『病気では?』と心配された…というのはよく聞く話です(笑)。

それに、体を動かすことに興味がなくてもロードバイクは楽しめます。ロードバイクは自分好みにカスタムできるのも楽しみのひとつ。ハンドルやバーテープ、サドルなどを交換することで見た目をガラッ変えることが出来ますし、ホイールやタイヤを交換すると乗り味もグッと変わります。パーツを交換して雰囲気を変え、自分らしさを表現する喜びは、メカに心ときめく男性にはこたえられないはず。実際に、『ロードバイクで走る行為そのものよりも、カスタムした愛車を眺めながら部屋で酒を飲むのが好き』という人も珍しくないんですよ」

ロードバイクのある毎日が、心を豊かにしてくれる

高いダイエット効果に、男心をくすぐるメカいじりの要素。ママチャリには無い魅力が盛りだくさんのロードバイクだが、日向さんがロードバイクに感じる一番の醍醐味は、ロードバイクが引き合わせてくれる数々の“出会い”だという。

日向さん「スムーズな乗り心地で風を感じながら走る気持ちよさは、ロードバイクならではの心地よさです。散歩やランニングよりも遠くに行けますし、車ほどスピードが出ない絶妙さは、生活に新しい発見をもたらしてくれるはず。ロードバイクで気になる小道に入ってみたら、住み慣れた街なのに今まで知らなかった自分好みの喫茶店と巡り合う…といった出会いがたくさんあります。

ロードバイクにハマってきたら、他のサイクリストとの関わりも自然と増えてきます。普通に生活していたら出会わなかったであろう人たちと仲良くなることが出来ますよ。50代、60代の先輩達や、10代、20代の若者など、年齢や性別、職業もバラバラな人たちとの新しい人間関係はとにかく新鮮。60代でも自分より速く走る人に勇気を貰ったり、活きがいい若者の話に自分の青春時代を重ね、キラキラ眩しく甘酸っぱく感じたりすることもあるでしょう。仕事だけではない人間関係は、自分で思うよりも大きな人生の活力になってくれます」

ママチャリが移動に便利な「手段」だとしたら、ロードバイクは人生を豊かにしてくれる極上の「贅沢」。生活の軸がどうしても仕事ばかりになってしまいがちな40代。趣味らしい趣味もなく、閉塞感のある毎日を送っているという人は、ロードバイクにチャレンジすることで心の風通しを良くしてみてはいかがだろう?

最後にアドバイザーからひと言

「心も体も健康にしてくれるロードバイクは、多忙な40代男性に最適の趣味です」

Text by Takumi Arisugawa

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サイクルコンシェルジュ
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<坂バカ>式 知識ゼロからのロードバイク入門 (SB新書)

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