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- いまさら人には聞けない仮想通貨「ビットコイン」とは? -

ビットコイン取引をこれからはじめるなら…オススメの銀行は

昨年より人気が過熱するビットコインをはじめとする仮想通貨。その取引には銀行などの口座開設が必要となることから、仮想通貨投機を検討するにあたって、新規口座を開設する人も多い。

では、どの金融機関に口座を開設するのが良いだろうか。女性と女性ファイナンシャルプランナーのマッチングWEBメディア『FP Cafe』の運営などを行う株式会社Money&Youの代表取締役・頼藤太希氏に詳しく話をうかがった。

■今回のアドバイザー
株式会社Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
頼藤太希

慶應義塾大学経済学部卒業後、大手生命保険会社に入社。資産運用リスク管理業務に6年間従事し、2015年に退職し株式会社Money&Youを創業。マネーコンサルタントとして、資産運用・節税・仮想通貨などFintechに関するコラム執筆、書籍の執筆・監修、講演など日本人のマネーリテラシー向上に努めている。
著書に『1000円から増やす積み立て投資術』『税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法』など多数。

ビットコインの口座開設「住信SBIネット銀行」が一強状態

「もしこれから新規で口座を開設される場合は『住信SBIネット銀行』でしょう。住信SBIネット銀行は三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同で出資しているネット専業の銀行です。特にSBIホールディングスはFintechの取り組みを積極的に行っていて、ユーザーの多くはネットリテラシーが高く、資産形成への意識が強い。また、金利が大手都市銀行や地方銀行など より高く、ATM手数料が月15回まで無料。しかも、住信SBIネット銀行同士なら24時間365日送金可能などのメリットがあります。仮想通貨は24時間365日動いているので、住信SBIネット銀行同士の24時間365日送金可能は大きなメリットです」(株式会社Money&You 代表取締役 頼藤太希氏、以下同)

その他の銀行は? 頼藤氏に聞いたところ、仮想通貨取引についてはほぼ「住信SBIネット銀行」が一強とのこと。その理由を次のように語る。

「大手都市銀行や地方銀行などと差をつけたい思いの強さから、ネット銀行のなかでも同社はマーケティング活動がとにかく盛んであり、Fintechなどの新しい技術やサービス連携にも積極的に取り組んできたという経緯があります。その結果、他行よりもビットコインをはじめとする仮想通貨の人気拡大にいち早く追随できたのです」

ビットコインなど仮想通貨の取引所の振込指定銀行を調べてみると、住信SBIネット銀行を指定する取引所は多い。大手都市銀行や地方銀行などは、どうしてビットコインをはじめとする仮想通貨への対応に乗り遅れたのか。その理由を頼藤氏は次のように語った。

ビットコインの取引にメガバンクがいまいち乗り気でない理由

「そもそも、大手都市銀行や地方銀行などは、仮想通貨だけでなく、Fintechサービス全般に言えますが、新たなサービスや機能が出てきた時に、様子見する傾向にあります。ビットコインをはじめとする仮想通貨は、マウントゴックスの破綻もあり、世間的にも積極的に動くことは難しかったのだと思います。Fintechがもたらす環境変化に、窓口業務や送金業務など業態も一変することになります」

「ビットコインや仮想通貨の台頭によって銀行の国際送金業務が立ち行かなくなる」とする分析もネット上には散見されるが、国際送金については、三菱UFJフィナンシャル・グループが2015年からビットコインの実証実験を開始。その後、SBIホールディングスと邦銀43行による「国内為替の一元化検討に関するコンソーシアム」が発足し、銀行の国際間の支払いを高速化する議論や検証を重ねている。今まで様子見をしていた、大手都市銀行や地方銀行などは、積極的にFintechがもたらす環境に、より柔軟に対応していくことが求められるだろう。

昨今、大手都市銀行は口座維持手数料の導入を検討しているのが話題となっている。超低金利時代に突入し、預けていてもほとんど増えず、口座の維持手数料が取られ、預金が目減りしていく可能性も。ビットコインなど仮想通貨の取引検討にかかわらず、2018年は、銀行選びを再検討する良い機会なのかもしれない。

Text by Daisuke SUZUKI(KOUMUTEN)