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- いまさら人には聞けない仮想通貨「ビットコイン」とは? -

高騰か?暴落か? ビットコイン 2018年の展望と見通し

仮想通貨の取引によって、1億円以上の利益を得た“億り人”という言葉も登場するなど。一攫千金と一発逆転を夢見た30・40代男性を中心に、2017年は仮想通貨が大いに盛り上がった。

しかし、2017年末には韓国や中国の仮想通貨規制を受け暴落。続き「コインチェック社」の580億円不正流出と…。年末から年始にかけ、仮想通貨をめぐる不穏なニュースは数多い。ちょうど2018年から投資を始めようとしていた人にとっては、寝耳に水だったことだろう。

2018年もまだ始まって1カ月経過したばかり。今後仮想通貨はどうなっていくのか?女性と女性ファイナンシャルプランナーのマッチングWEBメディア『FP Cafe』の運営などを行う株式会社Money&Youの代表取締役・頼藤太希氏にその展望と見通しについて伺った。

■今回のアドバイザー
株式会社Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
頼藤太希

慶應義塾大学経済学部卒業後、大手生命保険会社に入社。資産運用リスク管理業務に6年間従事し、2015年に退職し株式会社Money&Youを創業。マネーコンサルタントとして、資産運用・節税・仮想通貨などFintechに関するコラム執筆、書籍の執筆・監修、講演など日本人のマネーリテラシー向上に努めている。 著書に『1000円から増やす積み立て投資術』『税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法』など多数。

ビットコインをはじめ仮想通貨は1月に暴落傾向

まず、ビットコインなど仮想通貨の歴史は浅いが、傾向としては、1月は暴落することが多いと頼藤氏。

「仮想通貨の歴史が浅いので、参考程度ですが、仮想通貨全体の傾向として毎年1月はアノマリーとして暴落することが多いのです。たまたまなのかもしれませんが、この傾向が今年も繰り返すのであれば、2月以降は少し回復の兆しを見せるかもしれませんが、今年は…」(株式会社Money&You 代表取締役 頼藤太希氏、以下同)

アノマリーとは金融経済用語で「一定の法則や理論から外れた異常な状態・事象」のこと。しかし、この記事の取材を行ったのは、コインチェック社の不正流出が発覚したわずか1日前の1月25日。はからずも、2018年もビッグなアノマリーが発生してしまった形だ。今年も例年同様となるか、はたまたコインチェック社の事件の余波が長引くか、予測の難しい状況に突入してきたようだ。

ただ、「技術面を見ると、ビットコインなど仮想通貨自体はセキュリティ面がしっかりしていて、ハッキングの問題はない。一方で取引所はセキュリティの問題が常に付きまといます」と頼藤氏。次のようにも続ける。

「ビットコインは先駆者ではあるものの、今後ビットコインの注目度は下がっていくことが予想されます。理由としては、送金に10分かかったり、一度に取引できる上限が決まっていたりするからです。その点、リップルやイーサリアムなど、送金時間や容量面で実用性の高いアルトコイン(※)が仮想通貨におけるポストビットコインになるでしょう」

※ビットコイン以外の仮想通貨を総称してアルトコインと呼ぶ。日本語で代替通貨という意味。ビットコインの弱点を補完する通貨として注目されている

2018年仮想通貨のキーワードは国の規制と企業の進出

また、規制をめぐる動きがどこまで拡大するのかが仮想通貨の今後にも大きくかかわってくると頼藤氏。

「2018年は規制との勝負になるでしょう。すでに中国や韓国、ドイツではビットコインへの規制が検討され、イスラム教圏ではビットコイン=射幸性を煽るものとして禁止令が発行されました。規制されすぎると、仮想通貨市場が閉鎖的になり、求める人が減ることから価値が下がり、相場が低水位することが予想されます」

ネガティブな予測ばかりとなったが、ポジティブな予測としては、企業が仮想通貨市場を活性化する可能性もある。

“仮想通貨が世界を変える”として、GoogleやFacebook、Apple、Amazonなどが決済手段として既存仮想通貨に対応し始める、または、独自の仮想通貨を発行し始めることによって市場が拡大すれば、仮想通貨全体の価値が高騰する可能性は高い。リップルにはSBIホールディングスを始め、Googleも巨額の出資を行っており、GoogleとAppleは、すでに技術的には決裁に対応している。

2018年は、リップルやイーサリアムが覇権を握るのか、はたまた、第3の仮想通貨が登場するのか。引き続き、目が離せない。

Text by Daisuke SUZUKI(KOUMUTEN)