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- いまさら人には聞けない仮想通貨「ビットコイン」とは? -

【カフェ勧誘やLINEグループ】流出だけじゃない ビットコイン・仮想通貨詐欺の手口とは

「コインチェック社」が顧客から預かっていた日本円で580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」を不正流出した事件を受け、金融庁は1月29日、業務改善命令を発令。警視庁も本格的捜査に乗り出す方針を明らかにした。

今回の不正流出以外にも、仮想通貨をめぐるトラブルは後を絶たない。そのひとつが仮想通貨取引にまつわる「詐欺」だ。その実状について、女性と女性ファイナンシャルプランナーのマッチングWEBメディア『FP Cafe』の運営などを行う株式会社Money&Youの代表取締役・頼藤太希氏に詳しく話をうかがった。

■今回のアドバイザー
株式会社Money&You
代表取締役
頼藤太希

慶應義塾大学経済学部卒業後、大手生命保険会社に入社。資産運用リスク管理業務に6年間従事し、2015年に退職し株式会社Money&Youを創業。マネーコンサルタントとして、資産運用・節税・仮想通貨などFintechに関するコラム執筆、書籍の執筆・監修、講演など日本人のマネーリテラシー向上に努めている。 著書に『1000円から増やす積み立て投資術』『税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法』など多数。

ビットコインのマイニングにまつわる詐欺報告も

普段からお金にまつわる相談は多い頼藤氏だが、やはり、仮想通貨に関する相談も類にもれず。実際に氏の知人から寄せられた相談をお聞きした。

「『ビットコインのマイニング専用のサーバーを購入しないか』という相談を受けたという内容でした。マイニングとは、ビットコインの取引記録に関してネットワークを介して計算・追記する作業。この作業の手伝いをしてくれた人には、その対価としてビットコインによる報酬が支払われるというもので、作業にはパソコンとそれにかかる莫大な電気代が必要となります。しかし、強力なサーバーなどでマイニングを行っても、日本は光熱費が高く費用がかかり、得られる対価は少ないのです」(株式会社Money&You 代表取締役 頼藤氏、以下同)

実際、大した対価を得られないにもかかわらず、松竹梅のようにプラン分けされており、「松」は初期投資コストが高い反面、電気代のことは内緒にして、対価も多く儲かると甘い言葉を囁いてくるのだという。

「『金融庁オススメ』や『金融庁お墨付き』、『確実に儲かる』などの謳い文句を掲げて勧誘してくるようです。各所で仮想通貨セミナーも行われており、そのキーワードが入っているだけで怪しいと思った方が良いでしょう。確かに、仮想通貨の取引には金融庁への免許登録が必要ですが、金融庁自らがそれら業者をオススメすることは立場上絶対にありえません」

ビットコインにまつわる秘密のLINEグループにも要注意

また、専用のLINEグループを作成し紹介者限定と謳い、詐欺話をネットワークビジネスのように拡げる手口も多いそうだ。

「仮想通貨にかかわらず、金融商品や投資にはこうしたLINEグループがつきもので、怪しい海外ファンドの売買がなされているという噂も耳にします。相手の話のペースに乗って出資してしまう前に、不当な金融商品ではないのか、最低限インターネットで調査するなどの自衛意識が重要です。実際、損をしても自己責任でかたされてしまうので相手を取り締まることも難しいのです」

仮想通貨投資を謳ったセミナーを開催し、正しい知識を伝えたかのように油断させて名もない仮想通貨を購入させる手法や、カフェなどで見知らぬ人に話しかけ「いまだにどこにも公開されていない未公開仮想通貨」などといい勧誘する方法など、その手口は多岐にわたる。

なかには、懐かしの同級生や友人から連絡が来たと思ったら、仮想通貨の勧誘だった…という事例も。儲からない話にうっかり乗った挙句、お金だけでなく、友情をも失わないよう注意されたし。

Text by Daisuke SUZUKI(KOUMUTEN)