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第4回 | 相談しにくいセクハラ・パワハラ対策【初級編】

「ちゃん付け」もNG。注意したい言葉によるセクハラのボーダー

自分では親しみを込めたコミュニケーションのつもりでも、相手に大きな不快感を与えるおそれがある、言葉のセクハラ。責任ある立場の男性なら、特に注意したいところだ。覚えておくべき、言葉のセクハラのボーダーラインを、専門家に聞いた。

■今回のアドバイザー
弁護士 山田・尾崎法律事務所(代表)
山田秀雄さん

慶應義塾大学法学部卒・筑波大学大学院経営政策学部企業法学専攻科修終了。第二東京弁護士会会長及び日本弁護士連合会副会長を歴任。専門はリスクマネージメントの観点から、企業法務全般、セクハラ、パワハラ対策、企業対象暴力等々。著書に『セクハラ防止ガイドブック』(日経連出版部編 共著)、『女は男のそれをなぜセクハラと呼ぶか』(KADOKAWA)、『弁護士が教えるセクハラ対策ルールブック』(日本経済新聞出版社 共著)外、多数。

“言葉のセクハラ”もれっきとしたセクハラ。絶対にNGな発言とは?

言葉だけでも、十分認定されるという「セクハラ」。具体的には、どのような発言に気をつけるべきなのだろうか?

山田さん「“セクハラ”とは、一般的に“相手の意に反する性的な言動(発言や行動)”を指します。つまり身体に触るような性的行動をしていなくても、言葉だけで十分、セクハラとして認められるのです。

たとえば“性的な経験について質問する”、“○○は男性関係が派手だ…など相手の性的な悪口や噂を吹聴する”ことは絶対にNG。“ボディーサイズについて質問する”ことも、非常にデリケートな内容なので避けるべきでしょう。性的な発言によって相手に不快感を与え、就業環境を悪化させることは、立派な言葉のセクハラとなるのです」

男性同士の卑猥な冗談は、時と場所、声のボリュームを考えて行うこと。

性的な発言で相手に不快感を与える、言葉のセクハラ。何気ない卑猥な冗談にも注意が必要だという。

山田さん「発言したら即レッドカードということは少ないと思いますが、親しみをこめて部下を『○○ちゃん』と呼ぶのも、仕事場ではあまり適切とは言えません。同僚としての意識に欠けていますし、相手に不快感を与えている可能性があるからです。また、繰り返し『まだ結婚しないの?』『子供はまだ?』などの踏み込んだ質問をすることも避けるべきでしょう。悪気はなくても、結婚や出産の話題は極めてプライベートなこと。あなたがその質問をするたびに、実は相手が苦痛に感じている可能性も大いにあります。

また男性同士、卑猥な話で盛り上がってしまうこともあるかもしれませんが、そういう話は時と場所、声のボリュームを考えなければいけません。いつも周りで聞かされている女性が不快に感じたら、もうそれはセクハラの一種と認識されても仕方ないのです」

女性社員の服装について注意する際は、私情を挟まないことが重要!

前述の「絶対NGな発言」や「卑猥な冗談」以外にも、セクハラと受け取られてしまう可能性のある発言には、どのようなものがあるのだろうか?

山田さん「毎日会っていると、つい服装について質問したり、注意したくなる場面もでてくるかもしれません。原則としては業務上、必要な指導として許されますが、指導方法やその目的によってはセクハラにあたる場合もあります。

露出過多や場にそぐわない格好をしてきた女性社員に注意する際は、社員によって発言にばらつきがないようにしなくてはいけません。自分の好みや印象を加味して『僕はすごい好みの格好だけど〜』などの発言をすると、かえって私情で注意しているようにとられる危険性もあります」

最後にアドバイザーからひと言

「言葉だけでも立派なセクハラ。職場での発言には十分に注意してください」

Text by Akeno Kataoka(Seidansha)

Edit by Kei Ishii(Seidansha)

取材協力
山田・尾崎法律事務所

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