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- 相談しにくいセクハラ・パワハラ対策【初級編】 -

「被害者」からは距離を置くのが基本 セクハラ問題発生時のNG行為とは?

まったく自覚がなかったにもかかわらず、自分がセクハラの「加害者」になってしまうというリスクは、特に責任ある立場に就く男性であれば想定しておきたいところ。実際は限りなく無実に近いケースだった場合も含め、「加害者」として事態を深刻にしないためには、どのような初動を取るのがベターなのだろうか。専門家の意見を聞いた。

■今回のアドバイザー
弁護士
高畑富大さん

西村綜合法律事務所所属の弁護士。第二東京弁護士会登録。

セクハラを疑われたときは、まず相手と「距離」を置くことが大切

ある日突然、相手から「セクハラ」被害を告げられた場合、多くの男性が慌てて弁明したり、逆上したりしてしまうはず。また、騒ぎを大きくしないため、二人の間だけで解決したくなるのも人情だろう。しかし高畑さんによれば、自覚のあるなしに関わらず、まずは被害者と適切な「距離」を取ることが大事だという。

高畑先生「相手が単に言動を注意しただけであれば、すみやかに謝罪して、必要以上に接触をとることを控えれば済むのではないでしょうか。

それでは済まずに、相手が金銭的な請求等をしてきたような場合や、相手が会社の苦情処理窓口等の第三者に相談したような場合には、自分で事実関係を確認するのではなく、第三者に言い分を聴取してもらい、事実確認をした上でとるべき行動を慎重に考えた方が良いでしょう」

無自覚であっても「加害者」の可能性があることを意識して対応すべき

まったくの言いがかりと思ったとしても、実際には自分が無自覚だっただけ、というケースが多いとも。不用意に反論をせず、客観的に判断してくれる「第三者」を立てることが、初動として重要だという。

高畑先生「セクハラでなくても、相手を不快にさせる言動をとった自覚があるのであれば、その旨を謝罪したほうが大事にならずに済むと思います。

実際に相談に来られる方の中にも、明らかにセクハラをしているのに本人にまったく自覚がないというケースが往々にしてあります。本人と直接話すのではなく、第三者に話を聞いてもらうのをオススメします」

謝罪する場合も、相手の意志を尊重したうえで適切な行動を心がけよう

最後に、セクハラと言われた後、最もやってはいけないNG行動について聞いた。

高畑先生「一番ダメなのは、自分の非を一切認めずに相手が全て悪いかのような言動をとることじゃないでしょうか。相手を怒らせるだけで何のメリットもないので、やめたほうがいいと思います。

謝罪や慰謝料を渡すのは一般的には問題を解決する方法ですが、相手が直接会っての謝罪や慰謝料の受け取りを拒否しているのであれば、控えた方がいいですね」

最後にアドバイザーからひと言

「セクハラの内容は様々です。本当に疑われたくないのであれば、日頃から必要以上に接近しないことを心がけましょう」

Text by Nakamura Miku(Seidansha)

Edit by Kei Ishii(Seidansha)