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第22回 | ランボルギーニの最新車デザイン・性能情報をお届け

ローマ法王のウラカン──ランボルギーニが世界を救う

ローマ法王は、世界中に10億人の信徒を持つ世界最大の宗教団体「ローマ カトリック」のトップであり、バチカン市国の国家元首である。バチカンはイタリアの首都ローマにあり、面積は東京ディズニーランドより小さく、人口はおよそ800人。世界最小の独立国にして、カトリックの総本山だ。そのため、ローマ法王の振る舞いは世界に大きなインパクトを与える。2017年11月、ランボルギーニはたった1台のみが作られた特別仕様の『ウラカンRWD』を公開し、バチカンでローマ法王に寄贈した。ローマ法王にスーパーカーが贈られた理由とは?

バチカン国旗へのオマージュが散りばめられた特別なランボルギーニ『ウラカンRWD』

『ウラカン』は、生産開始からわずか3年で販売台数9000台を記録した人気車種。『ウラカンRWD』は2016年にラインナップに加わった『ウラカン』の後輪駆動バージョンで、四輪駆動が特徴のランボルギーニでは比較的珍しいモデルといえる。

ローマ法王に寄贈されたのは、この『ウラカンRWD』をベースに、ローマ法王のためにランボルギーニのカスタマイズ部門が特別に製作した、たった一台のみのスペシャルモデルである。

印象的なのは、「Bianco Monocerus」(ホワイト)を基調に、ボディのシルエットに沿って「Giallo Tiberino」(ゴールド)のストライプがあしらわれたカラーリングだろう。これはバチカンに敬意を表したもので、イエローとホワイトから成るバチカン市国の国旗は、法王庁を守る衛兵の帽子の色に由来するといわれる(エルサレムの神旗に由来するという説も)。

下の写真は、バチカンで行われた贈呈セレモニーで特別仕様の『ウラカンRWD』にサインするローマ法王フランシスコだ。このセレモニーにはアウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ ドメニカリCEOのほか、同社役員、このクルマの製作を担当した技術者2名も参列した。

寄贈された『ウラカンRWD』をオークションにかけて収益を3つの慈善事業に寄付

それにしても、なぜローマ法王に『ウラカンRWD』が寄贈されたのか。

ローマ法王には清廉潔白なイメージがあり、スーパーカーに乗るとは考えにくい。フランシスコ法王は以前、「聖職者は贅沢な高級車ではなく、慎ましいクルマに乗るべきだ」という主旨の発言をしたこともあるのだ。

もちろん、このランボルギーニはローマ法王の愛車になるわけではない。ローマ法王サイン入りの特別仕様の『ウラカンRWD』は、2018年5月に開催されるRMサザビーズのオークションにかけられる。

そして、その収益はローマ法王にいったん寄付された後、法王から人身売買等の被害を受けた女性を支援する「ヨハネ23世コミュニティ」によるPope Francis Houseプロジェクトなど、3つの慈善事業に贈られる予定だ。

つまり、このランボルギーニは困っている人々を救済するために贈られたのである。

ちなみに、『ウラカンRWD』の日本での販売価格は、最低でも税込み2535万円以上。ローマ法王のサイン入り特別仕様車となれば、その価格は途方もない金額になるに違いない。

Text by Kenzo Maya

Photo by (C) Automobili Lamborghini S.p.A.

Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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