BMW M4クーペ
- スーパーカーブランド【BMW】 -

日本へはたった5台だけ!そんなプレミアムBMWとは?

ホワイトのボディのボンネット中央からトランクにかけて、ブラックに塗り分けられたBMW。それだけでもただならぬ雰囲気ながら、さらに7色のレインボーカラーのストライプが描かれている。この見るからに特別仕様なM4クーペは、同社がドイツのツーリングカー選手権「DTM」で2014年にタイトルを獲得した記念車両。生産ロットは、チャンピオンとなったマルコ・ヴィットマンのカーナンバーと同じ、世界限定23台。日本へは5台が割り当てられ、オーナーは2月末の申し込み締め切り後に抽選で選ばれることになっている。

BMW M4クーペ DTMとは、Deutsche Tourenwagen Meisterschaft(=ドイツ・ツーリングカー・マイスターズ)として1984年にスタートした、市販車ベースのマシンで競うドイツの国内レースで、BMWやメルセデス、オペルといったドイツ主要メーカーがしのぎを削る人気レースだった。さらに90年代になると、アルファロメオの参戦も起爆剤となって世界的に人気を集め、1996年にはFIA管轄の国際格式レース「ITC(=国際ツーリングカー・チャンピオンシップ)」へと格上げされる程だった。しかし、”箱のフォーミュラ”と呼ばれたこのシリーズの開発費はうなぎ上りに高騰しチームを圧迫するようになり、ついにはシリーズ存続が不可能となり一度消滅してしまうのだった。 BMW M4クーペ DTMはその後、2000年に再びドイツ国内格式のレースとしてシリーズが復活し、現在ではBMW、メルセデス・ベンツ、アウディのドイツ三大メーカーが参戦し再び人気を博している。新しいDTMは、参戦コストの高騰で消滅した前回の経験から、主要部品を共通化するなど規則に工夫をすることで、継続性のあるシリーズを実現している。 BMW M4クーペDTM そのDTMに、BMWモータースポーツは昨年、新開発のM4クーペDTMを投入した。市販のM4よりもワイドなボディはそれまでのM3クーペと比べても空力的に洗練された。エンジンはDTMの規則どおりの4リッターV8エンジンを搭載しており、こちらは直列6気筒エンジンを搭載するM4と型式が異なる。M4クーペDTMは全10戦のうち5戦で優勝、そのうち4勝をマルコ・ヴィットマンが達成し、2位に大差を付けてチャンピオンとなった。 マルコ・ヴィットマン(BMW M4クーペDTM) もちろん、2014年のチームタイトルもBMWチームRMGが獲得した。これはBMWが、1993年に第1期DTMから撤退し、その20年後の2012年に復帰してから3年をかけてついに手にした、渇望され続けてきたタイトルでもある。DTMの歴史に新たなページを刻んだその記念モデルが、このM4特別限定車なのだ。7色のストライプは、ヴィットマンのカラーとお揃いであることも付け加えておこう。 マルコ・ヴィットマン(BMW M4クーペDTM)

Text by Koyo Ono