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第26回 | アウディの最新車デザイン・性能情報をお届け

車で長旅する大人の男へ──アウディA7 Sportsback

アウディ『A7 Sportsback(スポーツバック)』は、4ドアクーペである。日本でも一世を風靡したが、最近では珍しいボディタイプといっていだろう。しかし、欧州では、なかなか人気がある。独立したトランクを持たず、リアガラスを含めて後部が大きく開くハッチバックタイプは、積載量も多く、車で国境をまたいだ長旅をするヨーロッパに向いているのだ。『A7スポーツバック』も、そういった需要をとらえ、2010年のデビュー以来、人気を博してきた。これまで、幾度かのマイナーチェンジを繰り返してきたが、今回ついにフルモデルチェンジを果たし、オールニューモデルとして市場に投入された。

グランツーリスモらしいスポーティで力強い『A7スポーツバック』のエクステリア

新型『A7スポーツバック』は、先だって発表されたアウディのフラッグシップモデル、『A8』に採用されたブランドの新しいデザインを引き継いでいる。そのスタイリングは、大きな面とシャープなエッジ、アスリートのように引き締まったラインにより、どの角度から見てもダイナミックで先進的だ。

ボディサイズは、全長4969mm、全幅908mm、ホイールベース2926mm。そして、全高は1422mmと低めに設定されている。サイドシルエットでは、後方に向かうに従ってシャープに下降するダイナミックなルーフラインが大きな特徴だ。

長いハッチゲートの後端はリップ状に少し突き出した形状。120km/h以上の高速では、ここに内蔵されたスポイラーが自動的に伸長してリヤのダウンフォースを高める。

フロントでは、セダンの『A8』を想起させる六角形のグリルと細いヘッドライトが高級感を醸し出す。また、低く幅広いシングルフレームグリルや大胆な縁取りのエアインテーク、低く伸びたボンネットなどにより、グランツーリスモとしてのスポーティな性格が強調された。

ヘッドライトはグレードによって異なり、最上級モデルはアウディレーザーライトを備えた「HDマトリクスLEDヘッドライト」を採用。そのハイビームは、LEDライトのおよそ2倍の範囲を照らし出すことができるという。

「クーペのデザイン」「セダンの居住性」「ワゴンの積載性」を兼ね備える全能モデル

車内は、水平ラインと細いインストルメントパネルにより広々とした印象。乗り込むと、その広さに驚くだろう。先代モデルと比較すると、室内長は21mm拡大し、後席のニールームにさらなる余裕が生まれた。

また、低い車高からは想像がつかないほど、ヘッドルームも広くなっている。クーペのデザインとセダンの居住性、アバント(ワゴン)の多用途性を同時に提供しているといってもいい。

アバントの多用途性を象徴するのが、積載量の多さだ。ラゲージは通常時でも535Lの大容量。リヤシートを折り畳めば、最大1390Lまで拡大できる。形状を工夫することで、オプションのスペアタイヤを搭載したモデルでも、ゴルフバッグを横にして2つ収納可能だ。また、オプションのセンサー制御機構を装備すると、足をバンパー下にかざすだけで自動的に開閉できるのも使い勝手がいい。

重視されたのは、「スポーティネス」「直感的な操作性」「洗練性」「先進性」という4つの価値だ。スポーティネスでは、ドライバーに向けて少し角度が付けられたセンターコンソールが、グランツーリスモとしてのスポーティなキャラクターを強調している。

直感的な操作性では、最先端のMMIタッチレスポンスコントロールシステムだけでなく、オプションでオンラインボイスコントロールによる音声認識にも対応した。

先進性では、ネットワーク接続により利便性を高めたインフォテインメントとコネクティビティが向上。『A8』と同じシステムや機能が設定されており、最大で7人のドライバーが自分のユーザープロファイルをクルマに記憶させることができる。

また、400にも及ぶパラメーターが記憶され、それによりクルマが自動的に設定されるという。スマートフォンを利用して、クルマを降りた後に外部から操作して駐車させることも可能だ。

MHEV(マイルドハイブリッド)の新開発エンジンを搭載する『A7スポーツバック』

パワートレインでは、新開発のMHEV(マイルドハイブリッド)ドライブシステムの搭載がトピックスだろう。

エンジンにリチウムイオンバッテリーとベルト駆動式のBAS(オルタネータースターター)を組み合わせることで、始動と停止をスムーズに行える。これにより、55〜160km/hでの走行時にはエンジンを止めて惰性走行が可能となった。

また、標準装備のカメラとBASを連携させることで、前のクルマが動き出すのを確認してエンジンの再スタートを実施できる。BASにより、実際の走行条件で100km走行あたり最大0.7Lの省燃費を実現したという。

エンジンタイプは複数用意されるが、当初は3.0L V6 TFSIエンジン仕様のみの販売となる。排気音の抑制されたV6 ターボエンジンで、最高出力250kW(340hp)、最大トルク500Nmを発生させる。0-100 km/hの加速は5.3 秒で、最高速度は250km/hに達する。量産開始後に、4気筒及び6気筒のエンジンも追加される予定だ。

快適性・足回り・操作性のすべてが向上し、死角のない新型『A7スポーツバック』

乗り心地では、オプションのダイナミックオールホイールステアリング(4輪操舵)新開発のエレクトロニックシャシープログラム「ECP(シャシーの中央制御ユニット)」、改良されたエアサスペンションなどにより、快適性が大きく向上していている。

足回りでは、フロント、リヤともに、エアサスペンスペンションの大部分をゼロから設計。セットアップは4タイプを準備した。スチール製スプリングを備えた標準的なサスペンションのほか、車高を10mm下げたスポーツサスペンション、減衰力を調整できるアダプティブコントロールサスペンション、さらに自動車高調整機能を備えたアダプティブエアサスペンションを選択することができる。

操作性では、ステアリングの切り角が大きくなるにつれて、ステアリングレシオがダイレクトに変化するプログレッシブステアリングが全モデルに設定された。また、オプションで「ダイナミックオールホイールステアリング」を装備することも可能。これは、いわゆる4輪操舵システムのこと。ステアリング操作に対する素早いフィードバックと高い走行安定性が同時に実現し、俊敏性と快適性を両立させている。

新型『A7スポーツバック』は、本国のドイツでは2018年2月から販売が始まる予定だ。ベース価格は6万7800ユーロ(1ユーロ=132円の場合、894万9600円)。日本でも長距離移動が多いユーザーなら、かなり有力な検討対象になる一台だ。

Text by Tsukasa Sasabayashi

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Audi A7 Sportback オフィシャル動画

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