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第8回 | マセラティの最新車デザイン・性能情報をお届け

マセラティ ギブリ──エレガントさを増した貴婦人

カーガイである読者諸兄に「モデルイヤー」の説明は不要かもしれない。あえて記すと、輸入車はマイナーチェンジやフルモデルチェンジした後も、その年ごとのモデルが登場する。たとえば、2018年モデルなら2017年の秋ごろに発表され、販売が始まる──といった具合だ。一般的には簡単な追加や仕様変更に留まることが多いが、2018年モデルのマセラティ『ギブリ』は、発売から4年を経て最大の進化となった。

マセラティ『ギブリ』がマイナーチェンジ、ラグジュアリーな雰囲気のグランロッソ

『ギブリ』は、2013年の発売開始以来、全世界で7万台以上を販売している。これは、マセラティ史上最高のヒットだ。今回のマイナーチェンジにより、その魅力はさらに増したといってもいいだろう。

大きな変更は2点。エクステリアの進化と最先端安全技術の搭載だ。

エクステリアには、2016年に『クアトロポルテ』に採用されたトリム戦略が採用された。2種の特徴的なトリム・オプション「グランルッソ」と「グランスポーツ」の導入だ。

「グランルッソ」は、ラグジュリーを追求したデザインが優雅さを醸し出す。

エクステリアでは、クロムメッキ装飾のフロントバンパーインサート、ボディと同色のサイドスカート、フロントウィングのグランルッソ・バッジ、さらにブラック仕上げブレーキ・キャリパー装備の19インチ ポセイドン合金ホイールなどが高級感を醸し出す。また、安全性を重視してハイテクスタイルのアダプティブ フルLEDヘッドライトと閉めやすいソフトクローズドアを装備した。

インテリアでは、エクステリアデザインの完成度を高めるだけでなく、イタリアのファッションブランド「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)」のシルクとレザーのコンビネーションインテリアを採用。フルプレミアムレザーのどちらかを選択できる。ウッドトリムは豊かな節と木目の模様が生かされ、触り心地に優れた木材であるラディカを採用。木の導管が見えるオープンポア仕上げが施された。

快適なドライブに重要な役割を果たすシートは、12方向に電動調節とメモリー設定が可能だ。

マセラティに息づく“レーシングDNA”を具現化した「グランスポーツ」の内外装

「グランスポーツ」は、精悍さをアピールするエクステリアデザインを施し、魅力的なインテリア装備とともにマセラティに息づくレーシングへの情熱を表現している。

エクステリアで目を引くのは、ブラックピアノインサートのスポーツ仕様バンパー、ウィングのグランスポーツ・バッチだ。オプションでブラックのグリルも用意されている。

ブランドを象徴する「トライデント(三叉の銛)」のロゴは、1920年にマリオ・マセラティがデザインした当時のブルーカラーで加飾された。このブルーカラーは、Cピラーに埋め込まれたサエッタロゴやホイールハブにも採用され、その存在感を主張している。もちろん、アダプティブフルLEDヘッドライトと閉めやすいソフトクローズドアも装備されている。

インテリアもスポーティーさを意識した。グリップ力の高いスポーツステアリング、ギアシフトパドル、ステンレス製のスポーツフットペダルなどが躍動感ある雰囲気を際立たせている。シートは、体をしっかりとサポートするスポーツ仕様。「グランルッソ」と同じく12方向に電動調節ができ、メモリー設定も可能だ。

「グランルッソ」と「グランスポーツ」のそれぞれに、ラグジュアリーとスポーティーという個性が与えられたが、その根底には、初代のジウジアーロデザインから脈々と受け継がれる「グランドツアラー」の伝統がある。

グランドツアラーの伝統とは、マセラティの言葉を借りると、「傑出したスタイルと高いラグジュアリー性、オーナーが求めると考え得るすべてのレベルで類まれなる快適さを確実に備えていること」だ。まさに、大きく進化した『ギブリ』にふさわしい。

2018年の『ギブリ』は最先端の安全性能を装備、同時に「マセラティらしさ」も進化

もうひとつのポイントである最先端の安全技術では、車両統合制御システム(IVC)を標準搭載。走行安定性とドライビング・ダイナミクスを引き上げ、傑出したパフォーマンスを引き出しながら安全性にも貢献した。

また、ブランド初となる電動パワーステアリング(EPS)の採用は、マセラティならではのシャープなハンドリングはそのままに、より優れた操作性と快適性を実現している。

オプションでは、先進運転支援システム(ADAS)を設定。レーンキープアシストやアクティブブラインドスポットアシスト、交通標識認識など、アクティブセーフティー機能を装備した。

熟成されたマセラティ『ギブリ』は年を重ねるごとにエレガントを増す貴婦人のよう

パワートレインに目を移すと、最高峰モデルである『ギブリS』『ギブリS Q4』のエンジン性能が向上。2017年モデルと比較すると、最高出力は20psアップとなる430ps。最大トルクは30Nm向上して580Nmを実現した。

このパワーは、圧倒的な動力性能をもたらした。加速性能は、0−100 km/h加速を『ギブリS』では4.9秒、『ギブリS Q4』(Q4インテリジェントAWDシステム搭載車)では、わずか4.7秒。これは、2017年モデルから、それぞれ0.1秒ではあるが短縮されている。ちなみに、最高速は286 km/hに達する。

『ギブリ』の誕生は1966年。初代は1966〜1973年、2代目は1992〜1997年に製造され、そして、現行型は2013年にデビューした。

途中、10年以上の間が空きながらも歴史を重ねてきたのは、それだけファンに愛されている証拠だろう。今回のビッグマイナーチェンジにより、さらに熟成度が深まった一台。まるで、年を重ねるごとにエレガントさを増す貴婦人のようだ。

Text by Tsukasa Sasabayashi

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