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第4回 | 冬の男のボディケア

冬に急増! 体のあらゆる不調を招く「首こり」の解消法

冬になると、肩こりが悪化する人は多いはず。しかしその痛みの原因は肩ではなく首にあるのかもしれない。意外にも日常生活で首へのダメージは大きく、首を痛めることでめまいや頭痛、しびれなど全身の不調を引き起こすという「首こり」の症状について、三井弘先生に聞いた。

■今回のアドバイザー
三井弘整形外科・リウマチクリニック院長
三井弘さん

東京大学医学部卒業後、同整形外科入局。2002年に三井弘整形外科・リウマチクリニックを開設。専門分野は脊髄、関節(人工関節)。具体的な病名として、慢性関節リウマチ、強直性脊髄変形性関節炎などを多く手掛けている。著書に『体の痛みの9割は首で治せる!』(角川新書)『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』(SB新書)など多数。

「首こり」は、肩こりとは別もの。「首こり」には病気が隠れていることも

首こりは、肩こりと同じものと認識されてしまいがちだが、実はまったく違うものだという。

三井さん「肩こりは筋肉の緊張によって血管が収縮し、血行が悪くなることが原因です。そのため、適度な運動や入浴で血行を良くしたり、休息を取ったりすることで症状は軽減されることが多いのです。一方、首こりには近年増えている首のヘルニアや、加齢とともに起こる変形性頚椎症などの病気が原因となっている可能性があり、放っておくと重篤化することもあります。首から肩にかけて痛みが出るため、肩こりと混同されてしまいがちなのですが、実はまったく違うものなのです」

肩こりと間違えやすい首こりは、症状が進むと全身に悪影響を及ぼすことも。

三井さん「首こりの症状は、まずしつこい肩こりとして現れます。夜眠れないほど強く、休んでも症状が改善しなくなります。さらに症状が進んで頚椎(首骨)が変形すると、首から脳に通じる椎骨動脈の血流が悪化し、めまいやふらつきを発生します。また、同様に大後頭神経が圧迫されることによって後頭部の鈍い頭痛を引き起こし、手足のしびれをともなうのも特徴です。寒い季節は身体の血行が悪くなるので、首こりの痛みや症状も強く出やすくなります」

現代人の盲点となる「首」。パソコンやスマホの使用で知らずに首を痛めている!

三井さんによれば、特に現代人は、デジタルツールの普及によって、普段の生活の中で知らずに首を痛めている人が多いとのこと。

三井さん「パソコンやスマホの使用で前かがみの姿勢になり、知らず知らずのうちにジワジワと首に負担をかけています。パソコンやスマホの画面を見る時は、下を向いて首を前屈させず、あごを引かずに20°ほど上向きになる姿勢を取れるようにディスプレイの位置を調節してください。また適度に休息を取り、長時間同じ姿勢を取り続けないことも大切です」

自宅に帰ったら、首をリラックスさせることも大切だ。

三井さん「首にとって一番負担がかからないのは、仰向けに寝た時の姿勢です。自宅では、硬い床に“大の字”になり、全身の力を抜いてボーっとする時間をつくってください。これだけでも、首や背骨がまっすぐに伸びてリラックスできます。併せて、後頭部を床にグッと押し付け、20秒数える動作を2〜3回行うと、首の筋肉のトレーニングになります」

マッサージや指圧は「首こり」を悪化させることもあるので注意が必要

肩の痛みに効果のあるマッサージは、首にとってはむしろ逆効果の可能性もある。

三井さん「首に問題がある場合は、マッサージや指圧の施術が症状を悪化させることがあります。違和感をおぼえたら、自己判断せずに一度整形外科に行って診察を受けることをオススメします」

最後にアドバイザーからひと言

「首は、まさに全身の“ネック”になる部位です。首を守る生活を心がけてください」

Text by Mai Tachikawa(Seidansha)

取材協力
三井弘整形外科・リウマチクリニック

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