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- 冬の男のボディケア -

40男は要注意! 冬の口臭対策は「水」の摂取がポイント

口臭対策は40男の最低限のエチケット。特に水の摂取量が減る冬場は、特に意識して口臭のケアをしたほうが良いという。口臭外来で10年以上治療をし続けてきた歯科医の渡辺豊さんに、口臭対策のコツを教えてもらった。

■今回のアドバイザー
わたなべ歯科クリニック院長 
渡辺豊さん

前橋市出身。国立岡山大学歯学部卒業。1995年、岡山市にて歯科医院開業、自身の口臭に悩んだことがきっかけで「ほんだ式口臭治療」という心理療法も取り入れた治療法を習得し、そののち歯科医院内に「口臭外来」を開設。以来一般の歯科治療に従事しながら10数年に渡り、口臭で悩んでいる人を治療し続けており、成功率は9割を超える。一般向けの著書に『口臭の95%は思いすごし』(三五館)がある。

冬場に水を飲まない人は要注意! 口内の乾きが口臭の原因に

年間を通じて気にしたい口臭のケアだが、特に冬場に要注意という理由はどこにあるのか?

渡辺さん「大前提として、普段口臭のない人が冬になると口臭が発生する、ということはありません。多くの口臭患者さんをみてきましたが、『冬になって口臭がきつくなったので、なんとかしてほしい』と言って来院された患者さんはゼロです。

ただし、冬になると寒くなるため“水”の摂取量が減ってしまい、唾液量が少なくなりドライマウス傾向になる人がいるのも事実。唾液量が減って口の中が乾燥すると、口臭ガスを発生する菌が活動を始めますので、口臭に結びつきやすいのです。

そのため、もともと口臭の出やすい人が冬になるときつくなる可能性はあります。ですから、冬の口臭対策では水の摂取量が減っていないか、意識してみることが大切といえるでしょう」

ケアの基本は正しいタイミングで水を飲むこと。ケア用品を活用すればなお万全

口臭対策の肝となる水の摂取。では、水を飲むべきタイミングはいつがベストなのだろう。

渡辺さん「冬の口臭対策でもっとも基本的なことは、定期的に水をしっかり飲むことです。ここで注意すべきは、お茶やコーヒー、ジュースなどの“水分”ではなく、“水”を飲むということ。具体的には、起床時に1杯の水、食事の最後に1杯の水、さらに食後2時間で唾液がなくなるので、さらに水を1杯。これを毎日の日課にすると良いでしょう。

また、舌はしっかり動かすことによって、唾液を汲み上げるポンプのような働きをします。舌が動けば、唾液量が増えやすくなるため口臭対策に効果的です。舌を動かすには、ガムを噛むのもオススメ。ガムを噛むときはしっかり水分を摂取することもポイントです。また、ガムは無糖の製品を選んで虫歯にならないよう気をつけましょう。

さらに、効果的な口臭対策用のケア用品を使うのもエチケットのひとつ。意識的に水を摂取し、さらに口臭を無臭化するうがい液や専用のガムなどを取り入れることができれば鬼に金棒です。ケア用品は治療結果をしっかり出している口臭外来のある歯科医院で専門的で手に入れるとなお良いでしょう。そこで使用方法を指導してもらい、正しく使うのがベスト。体臭を消すためのケア用品を使う男性も多いと思いますが、口臭に対してもぜひ活用してほしいものです」

キツい口臭でも自分では気がつかない? 無自覚な人ほど危険!

自分には口臭なんてないから関係ない、と思う40男もいるだろう。だが、そういう人ほど“要注意”だと渡辺さんはいう。

渡辺さん「口臭は冬だけでなく、1年を通してケアをすることが大切です。しかし、自分の口臭を自分で感じることはできません。

たとえば、口臭治療に来院される方には2種類の方がいます。ひとつ目は、自分に口臭があると信じ込んで、色々と対策しつつ思い悩む人です。このような方々は実際には口臭がないか、あってもわずかです。ふたつ目は、自分では全く臭っていなくて、他人から(主には家族から)口臭があるから治してきて、と指摘されて来院される方です。このような方にはかなりきつい口臭があります。つまり、口臭をあまり気にしていないほど要注意、ということになります」

最後にアドバイザーからひと言

「医学的に見れば唾液を減らすのは自律神経の乱れによります。自律神経の乱れ、すなわちストレスこそが口臭の元凶といえます。あえてボーっとした時間をとることも唾液の分泌には欠かせない、ということも覚えておいてほしいですね」

Text by Mai Matsubara(Seidansha)