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建築家・隈研吾がデザインする特徴的な3つのソファ

様々なプロジェクトを通して多くの家具を製作してきた建築家の隈研吾氏とインテリアブランドのTIME & STYLEが、3つの新しい形のソファを発表した。

デザイン~製造~販売まですべてを手がけるインテリアブランド「TIME & STYLE」

1997年、目黒区八雲の目黒通り沿いにインテリアショップとしてオープンした「TIME & STYLE」。2008年には北海道旭川に自社工場を設立した。世界的建築家の隈研吾氏とコラボレーションした家具などを世に送り出している、日本を代表するインテリアブランドだ。

TIME & STYLEと隈氏との出会いは2008年に遡るという。そのきっかけは南青山にある、尾形光琳の筆による国宝「燕子花図」などを収蔵する根津美術館の改築だった。TIME & STYLEのショールームが美術館のすぐ横にあったため、「私たちに家具を製作させていただけないか」と改築を手がける隈氏と美術館へお願いしたことから関係が始まったという。このときは館内の「NEZU CAFÉ」で使われる、美しくシンプルな「NC」というチェアを開発したそうだ。

その隈氏とTIME & STYLEの新しいコレクションが、3つの特徴的なデザインを持つソファ「KA」「FU」「MA」だ。

「三角」「座布団」「布」がコンセプト。特徴的なデザインを持つソファたち

“カクカクした2つの三角形を組み合わせた”という「KA」(ケーエー)は、脚を極力薄く加工し、まるで背と座面が不思議なバランスで自立しているように見えるデザインだ。見た目は固そうだが座ると柔らかく、心地良いクッション性がある。
“フカフカした座布団がそのままソファになった”という「FU」(エフユー)は、端へ行くほど薄くなる座布団のフォルムを再現。また背が床から10ミリ浮くことによって連続する面が途切れ、空間に豊かさが生まれるデザインとなっている。
“布をマキマキしたらソファになりました”という「MA」(エムーエー)。背は可動式なので好きな位置で止めることができ、角度によって表面に寄る皺の形も楽しめる。内部がフェザーなので柔らかく、包み込まれるような座り心地が特徴だ。
3つのタイプとも一人がけ、二人がけ、三人がけの3つのサイズを用意。表地は布張りと革張りの2つから選べる。また金属部分はステンレスとスチールからチョイスが可能で、ステンレスは鏡面仕上げかバイブレーション仕上げ、スチールは黒皮仕上げとなっている。

家具は建築と切り離すことのできない大切な構成要素のひとつであり、建築に合わせてデザインする家具は、素材から構造、ディテールまでの細部を大切にしているという隈氏のデザイン哲学が反映された、日本的なミニマムさ、そして凛とした佇まいを持つ特徴的な3つのソファ。インテリアに合わせて、そして好みの座り心地からチョイスしてもらいたい。

Text by Tamotsu Narita