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第22回 | 酒?料理?個室?目的別の接待の切り札店

東京の玄関でもてなす、全席完全個室“和”の接待「北大路 八重洲茶寮」

料理、サービスはもちろんのこと、場所のわかりやすさ、アクセスのよさも接待の店を選ぶ際には重要なポイントだ。“東京の玄関”と呼ばれるJR東京駅八重洲口から歩いて3分。ビル街にありながら格式ある佇まいを見せるのが、創業90年の会席、日本料理の店、北大路の八重洲茶寮である。

ビル街に突如として現れる「和」の異空間。京橋駅からも近い好立地

所在地を目指して到着すれば、まず唐突に目に飛び込んでくる「和」の佇まいに驚かされるだろう。東京駅ほか、京橋駅からも歩いて3分の立地。ビルの1Fにあるその入り口は、ここだけ他所から空間を切り取ってきたかのような錯覚を覚える非日常の異空間となっている。

格式を求められる接待では、料理はもちろん店の面構えも大事になってくるだろう。客でありながら、どこか居住まいを正さずにはいられない。そんな入り口から一歩進めば、和服の店員が出迎えてくれる。地域最大級の会席・日本料理の店だけあり中は広い。個室にたどりつくまで“歩く”ことになるが、結果的にそれもまた一つの演出として効いている。

会話のきっかけを生む季節感豊かな献立。接待向けに作られたコースは前菜にこだわる。

北大路の接待でよく使われるというのが、コース料理の四季会席だ。八重洲茶寮の四季会席は7000円から1万2000円までの4種。例えば7000円コースは前菜、お造り、黒毛和牛陶板、揚げ物、蓋物(汁もの)、お食事、水物(デザート)の7つで構成される。

看板食材は、陶板焼き(コースによってはすき焼き)で提供される黒毛和牛。しかし、接待に使われることが多いコース料理では、前菜にこそ最大の注力がなされているという。

「接待は初めの会話がなかなか始まらないものだと思います。そこで、会話の取りかかり口になるように、まずは見た目として季節感を感じさせる、インパクトのあるものに仕上げています。だいたい7種ほど詰め込んでいるのですが、それぞれの味つけは塩味のもの、酢の物、少し甘い物、といった具合に幅広くとっています。

使う食材も、一般家庭ではまず使わないようなものを多くしていますが、あまりに珍しいものや変わったものでは、会話がずっと引きずられてしまう。さじ加減が難しいですね。その接待がうまくいくかどうか。それは、前菜の出来にかかる…それぐらいのつもりでやっています」(料理長の樋浦さん)

気配りはこれだけではない。前菜、お造り、黒毛和牛陶板(コースにより小型コンロを使った台のもの)という、コースの「主力」となるものを先に3つ出すことで接待の進行を妨げないようにしている。気配り、といえばもう一つ。

「八重洲茶寮は、東京駅に近いという立地もあり外国人の方が多いですね。そうしたお客様には、食事に制限のある方も多いため、出汁に至るまで、動物性の食材は一切使用していないビーガン対応の『ベジタリアン会席』も用意させていただいております」

ここまで考えぬかれていれば、接待利用の店として間違いはないだろう。

政治家にも利用されているという自慢の個室は接待に最適

歴代の首相をはじめ、政治家の利用も多いというこちらの店。完全個室をうたうだけあって、パーテーションや襖で区切られただけではない本当の個室、プライベートな空間となっている。個室には写真のような掘りごたつ式の和室のほか、テーブル席のものもある。

食、調度、もてなし。これだけ和を詰め込んだ空間であれば外国人に限らず、現代的な生活に馴染んでしまった日本人にも新鮮なものに映るのではないだろうか。

カジュアル接待とは対極にあるこの店だが、価格的にも立地、店構え、サービス、料理を総合して見るに十分にリーズナブルと言えるだろう。東京駅周辺で、格式を感じさせる接待をするとなれば。覚えておいて損はないはずだ。

Text by Masayuki Utsunomiya

店舗情報
北大路 八重洲茶寮
住所 東京都中央区京橋1-2-5 京橋TDビル1F
03-3271-7172
営業
平日 11:30〜14:00(LO.13:00)/ 17:00〜22:30(LO.21:00)
土曜 11:30〜15:00(LO.13:00)/ 17:00〜21:00(LO.19:00)

休 日曜・祝日

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