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第35回 | おとなの週末 powered by éditeur

【おとなの週末】特急列車に乗ってちょいと蕎麦旅

深まる秋は、ちょいと足を延ばして特急列車で蕎麦旅に出てみませんか。今回は長野・松本、茨城・水戸、埼玉・秩父の3エリアへちょい旅に。寄り道情報も満載の、蕎麦三昧ツアーです。

JR中央本線【スーパーあずさ】で行く松本

城や歴史蔵に民芸と風情感じる松本散策

蕎麦屋実力派揃いを
ハシゴ三昧の贅沢!

しっとり。秋も深まりつつある松本は少しひんやりしつつも、澄んだ空気が気持ちいい。蕎麦どころ信州、ことに松本はここ最近蕎麦屋が急増中とも聞いて訪れた。新宿から特急スーパーあずさで約2時間40分。朝一番なら9時半過ぎには到着だ。少しレトロな特急がまた気分。

挨拶代わりに松本城、旧開智学校校舎(明治9年築。和洋混交の美しい建築!)に足を運ぶ。歴史と端正な佇まい。そんな松本らしいトーンに次第に身をなじませつつ、蕎麦屋へ行こう。

開店前から人が並ぶ『蕎麦倶楽部 佐々木』へ。地酒水尾のひやおろしと蕎麦前でまずは口火を切り、お待ちかねの「もりそば」はよく締まって茶色がかった色合いだ。おすすめ通り最初のひと口を岩塩で食せば、蕎麦の甘みと野趣ある香りがパッと引き立つ。薬味の松本一本ねぎと辛味大根、安曇野のわさびがまた実によく、早くもぐっとくる。

松本ならではの贅沢、すかさずハシゴして、次は『野麦』へ。こちらの蕎麦はまた趣が違う。みずみずしく艶のある細切り。ズズッと手繰れば、パアーッと爽やかに蕎麦を鮮烈に感じる。どちらも甲乙つけがたく個性の立った蕎麦を食べ比べられるのはさすが松本。ついでに言えば、水も甘くて旨ければ、薬味のネギなど野菜の旨さまで秀逸!

蕎麦巡りの間の腹ごなしには、白壁となまこ壁の土蔵が立ち並ぶ中町通りの散策もいい。民芸・工芸などの店もあれば、趣ある喫茶店、かと思えば地ビールのタップルームなどもある。

明けて翌日向かった『女鳥羽そば』、名物は「三重そば」だ。三段重ねのセイロは上から海苔、とろろ、抹茶がのる。自家製粉の艶やかな蕎麦にそれぞれの風味が合って、なにやら松本の伝統を感じさせる味がいい。

そして蕎麦旅、仕上げにぜひなのは松本駅1番ホーム、駅そばだ。イチオシは「特上生そば」。うーん、松本、さすがなのだ!

(画像右中)別名烏場とも呼ばれる国宝松本城。山並みを借景に黒漆塗りが美しい
(画像右上)古き松本の雰囲気を感じさせる土蔵が並ぶ中町通りには個性的な店が多く、散策におすすめ。地元松本ブルワリーのタップルームも
(画像右下・左)同じく中町通りの酒屋『中西屋本店』では、角打ちで「大雪渓」など地元の酒も楽しめる
(画像右上・左)使い込まれた民芸家具や古時計の落ち着いた空間『珈琲まるも』は『まるも旅館』の一角。コーヒーに自家製プリンとのセットもおすすめ
(画像下右・下中)『まるも旅館』http://www.avis.ne.jp/~marumo/index-j.htmlは慶応4年創業。現在の建物は明治21年築の蔵造り。昔ながらの和風旅館の風情に満ちた地元食材たっぷりの朝食がまた感動的だ

松本来たら、この蕎麦屋。

野麦

蕎麦粉は長野県辰野町小野地区の地粉のみ。石臼で挽き、つなぎ1割の細切りの蕎麦は、鮮烈さも感じさせてなんとも粋だ。小体な店なので予約不可だが並んででもぜひ一度!

●アクセス
長野県松本市中央2-9-11 ☎0263-36-3753 営:11時半〜売り切れ次第終了 休:火・水(※祝日の際は営業) 予約不可

大きなざるに艶やかな細切りがのる。
「そば」1人前 1100円

蕎麦倶楽部佐々木

玄蕎麦から石臼挽きにして、つなぎ7~8%で手打ちされた蕎麦は、締まった食感の中に蕎麦の風味が力強さを残して閉じ込められている。鰹のしっかり利いたつゆも相性抜群だ。器も含めて楽しめる。

●アクセス
長野県松本市大手4-8-3 ☎0263-88-3388 営:11時半〜14時、18時〜20時 休:月、日の夜 ※月が祝日の際は火休 予約不可

(画像中央)濃厚な「ごま豆腐」、潮味がいい「赤ほやしおから」(共に500円)でまずは一杯
(画像右)ダシと合わされ、青のりものった「そばがき」1000円
(画像左)開田高原、聖高原、穂高有明の実を週交代で使う「もりそば」1000円

女鳥羽そば

創業60年、落ち着いた佇まいもいい。地元産の完熟した蕎麦の実を、挽きぐるみ、石臼でゆっくり自家製粉している。艶やかで味わいのしっかりした蕎麦は土地に根ざした旨さ。

●アクセス
長野県松本市中央3-4-8 ☎0263-35-8502 営:11時〜19時(売り切れ次第終了) 休:水・第3火 予約可

(画像左)3種(海苔・とろろ・抹茶)の風味を楽しめる「三重そば」1400円が名物
(画像右上)そば粉を溶いて焼き、特製味噌を塗った「そばうす焼き」1080円が◎

山野草

さすが松本! 駅そばの食券機に「駅そば」と「特上生そば」の各バリエーションがある。製麺地は長野県、そば粉含有量は6割。コシがあって風味もよく、レベル高し。これはぜひ。

●アクセス
長野県松本市深志1-1-1 JR松本駅1番ホーム内 ☎非公開 営:6時半〜19時10分 ※休憩時間あり 休:無休 予約不可

(画像左)写真は「特上きのこそば」460円。きのこが数種入ってつゆも美味しい。ほかにも「かけ」「きつね」「山菜」ほか
(画像右)1番線ホームで朝6時半から
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おとなの週末 2017年12月号 特急列車に乗って、ちょいと蕎麦旅
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