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第13回 | 「離婚」を乗り切るための方法

泥沼化を避けたいなら──離婚の前に男性がすべき“覚悟”とは?

漠然と「円満離婚」を願う男性は多いだろうが、現実は厳しいもの。しっかりとした準備がなければ、長期化や泥沼化は避けられない。離婚を考える上で、男性がすべき“覚悟”について弁護士の高畑富大さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
弁護士
高畑富大さん

西村綜合法律事務所所属の弁護士。第二東京弁護士会登録。

現実には難しい円満離婚。話し合いが長期化すれば経済面でも大ダメージが

互いに気持ちが離れてしまっているなど、納得のいく理由があれば、いわゆる「円満」もできるだろうが、実際には揉めるケースが多い離婚の現場。話し合いが長期化した場合には、経済的にも大きなダメージを受けることになるという。

高畑さん「離婚が成立するまでにかかる時間や費用、精神的なストレスなどが最大のデメリットといえるでしょう。訴訟まで至った場合には、解決するまで1年以上かかることはザラですし、弁護士費用に関しても着手金が30〜50万円は必要になります。また、弁護士への報酬金は得られた利益の10〜20%程度が一般的です」

さらに、こうして訴訟を経て離婚が成立しても、お子さんとの面会交流に関する取り決めが解決しない、というケースも多くあるという。ちなみに高畑さんによれば、離婚で揉めがちな夫婦の特徴は、“お互いに自分にまったく非がなく、相手が悪いと思い込んでいる夫婦”とのこと。この場合は、精神的なストレスも相当なものになり、仕事や日常生活に重大な影響を及ぼすことになる。

親権や養育費はもちろん財産分与や慰謝料まで、ある程度の見通しをもって臨むべき

長期化するほど、経済面や精神面での負担が大きくなる離婚問題。男性の立場で考えると、あらかじめ、ある程度のダメージを覚悟しておいたほうがよいこともあるようだ。

高畑さん「お子さんがいる家庭の場合、一般的に親権が女親に渡ることが多いため、男親が最初から諦めてしまう傾向があります。養育費についても算定方法が決まっているため、揉め事を避けるため、妥協する人も多いですね。もっとも揉めるのは、やはり夫婦間の問題となる、慰謝料と財産分与でしょう。財産分与は、婚姻前に財産の帰属について『夫婦財産契約』を締結しておけばトラブルが少ないのですが、実際に締結されている例はほとんどありません。また、慰謝料に関しては、ある程度まとまった額を用意して相手を納得させるしかないように思います」

そのうえで、なるべくスムーズに離婚の話し合いを始めたいなら、相手に切り出す前に決めておくべきことがあるとも。

高畑さん「どんな理由があるにせよ、突然離婚を切り出されても、相手がすんなりと納得することは難しいでしょう。ここまでにお話したように、離婚の際にもっとも揉めるのは金銭の問題。その点を踏まえて考えると、離婚を切り出す際には、事前に金銭面での負担を覚悟し、ある程度の条件を整えてから、相手に話をもちかけることだと思います。もちろん誠意も必要ですが、それだけで泥沼化を避けるのは、なかなか難しいのではないでしょうか」

最後にアドバイザーからひと言

「夫婦間の話し合いだけで円満に離婚することは、なかなか難しいかもしれません。たとえそれができなくても、弁護士がよりよい条件で離婚できるようサポートしますので、困ったときはご相談ください」

Text by Miki Ohnuki(Seidansha)

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