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- スーパーカーブランド【メルセデス・ベンツ】 -

ROTWILDグリーンヘル──メルセデスAMG発の自転車

メルセデス・ベンツの高性能ブランド、メルセデスAMGがポルシェ『911』に対抗するべく開発したスーパースポーツ『GT』。その最強バージョンが野獣のような咆哮を上げる『GT R』である。アイコンカラーは「緑の地獄」を意味するヴィヴィットな緑の「グリーンヘル」。これは『GT R』の開発の舞台となったドイツ・ニュルブルクリンク北コースの別名に由来する。2017年11月、この『GT R』をイメージしたロードバイクが発表された。その名も『ROTWILD R.S2 リミテッド・エディション“Beast of the Green Hell(ビースト・オブ・ザ・グリーンヘル)”』。つまり「緑の地獄の野獣」だ。

メルセデスAMGの50周年を祝う限定モデル、“ビースト・オブ・ザ・グリーンヘル”

自動車メーカーと他業種メーカーのコラボレーションというと、まず思い浮かぶのは高級腕時計だろう。しかし、自転車とのコラボもわりと多く、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、BMW、アストンマーチンなどが限定モデルや純正アクセサリー扱いでプロダクトを展開している。

メルセデス・ベンツも例外ではない。メルセデスAMGは2013年からドイツの自転車ブランド「ROTWILD(ロットワイルド)」とパートナーシップ契約を結んでおり、『GT S』にインスパイアされたマウンテンバイクの『ROTWILD GT S』など、これまで2台の限定モデルを発表してきた。

今回の『R.S2“ビースト・オブ・ザ・グリーンヘル”』はロードバイクで、メルセデスAMGとロットワイルドによるコラボレーションの第三弾にあたる。同時に、メルセデスAMGの創立50周年を祝うスペシャルモデルでもある。

最先端の技術が注ぎ込まれた『R.S2“ビースト・オブ・ザ・グリーンヘル”』のボディ

『R.S2“ビースト・オブ・ザ・グリーンヘル”』には最先端の技術が注ぎ込まれている。フレームはカーボン製で、熟練の職人によるハンドメイド。「カーボンモジュール・モノコック・テクノロジー」と呼ばれる技術によって大幅な軽量化に成功し、最適の剛性と理想の衝撃吸収性を実現している。

クランクブラザーズ製の29インチのホイールもやはりカーボン製だ。一見独特なホイールの形状には、回転質量を極限まで減少させ、センターに重量を集める狙いがある。

油圧式ディスク・ブレーキ、シフター、クランクシャフト、スプロケットなどの主要コンポーネントはシマノ製。ギアはフロント2速×リア11速だ。

なかでも、もっとも目を引き、もっとも『GT R』の影響が色濃く感じられるのがカラーリングだろう。カーボンブラックを基調に、メルセデスAMGが「AMGグリーンヘルマグノ」と呼ぶ鮮やかなグリーンは、世界一過酷なニュルブルクリンク北コースの別名にちなんだもの。街を流せば多くの視線を集めそうだ。

メルセデスAMG『GT R』のオーナーなら手に入れたいが…販売は世界限定50台のみ

価格は7109ユーロ(約94万円)。この「7109」という数字は、『GT R』が1周約22.8kmに及ぶニュルブルクリンク北コースで、市販車としては驚異的な「7分10秒09」というラップタイムを叩き出したことに由来する。

メルセデスAMGが誇る「緑の地獄の野獣」がロードバイクとなって登場しただけに、『GT R』オーナーならぜひコレクションに加えたいところだが、販売台数は限定50台のみ。この「50」という数字もメルセデスAMGの創立50周年にちなんだものに違いない。

Text by Kenzo Maya