171130 (4)
- 「離婚」を乗り切るための方法 -

離婚に備え知っておきたい、手続きをスムーズにする必須アイテムとは?

残念ながらパートナーとの離婚が避けられない状況になってきた場合、離婚までの道のりをなるべくスムーズなものにするため、用意しておきたいアイテムがあるという。手続きの際におぼえておきたい知識とあわせ、弁護士の高畑富大さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
弁護士
高畑富大さん

西村綜合法律事務所所属の弁護士。第二東京弁護士会登録。

離婚届だけじゃない! 離婚時に必要な書類は離婚の“種類”でも変わる

離婚するとなった場合、「離婚届を提出する」というざっくりした知識はもちろんあるはず。しかし、そのほかに必要な書類などはあるのだろうか?

高畑先生「協議離婚の場合、必要な書類は基本的に離婚届だけで問題ありません。ただし、その場合には証人を2人つける必要がある点に注意してください。また、本籍地以外の市区町村で出す場合には離婚届のほか、戸籍謄本が必要となります。

これに対して、調停離婚、審判離婚、判決離婚の場合には、離婚届のほか、それぞれ、調停調書謄本、審判書謄本(及び確定証明書)、判決書謄本(及び確定証明書)を提出することが必要になります。このほか、協議離婚の場合と同様、本籍地以外の市区町村で提出する場合には、戸籍謄本が必要となります」 

予期せぬトラブルに備えて、持っておきたいICレコーダー

あっさり離婚が決まったなら問題ないが、いつ何時、どんなトラブルが発生するかはわからない。後々トラブルになったときのためにも、証拠としてICレコーダーを用意したほうがいいという経験者の声も。実際にはどうなのだろうか。

高畑先生「ICレコーダーはあったほうがいいでしょうね。一般の人は、一度言ったことを後から翻すことに抵抗を感じることが多いので、法的な拘束力や効果はともかくとして、発言自体を残すことには、後々の交渉を有利に進めるために、意味があると思います。

通帳などを奥さんに預けている様な場合には、自分の手元に戻しておいたほうがいいでしょう。離婚を切り出したあとになっても、なかなか通帳を返してくれないことや、勝手にお金を引き出されてしまうこともあります」

2ショットをおさえただけでは、浮気の証拠にはならない可能性もある点に注意

パートナーの浮気が原因となる離婚の場合、協議や調停をスムーズに進めるために用意しておきたいのが“証拠”となる写真、動画や音声の類。しかし高畑先生によれば、その内容によって“証拠”としての効力に差が出るのだとか。

高畑先生「その証拠がどのような事実を示しているのかによって、判断は異なります。浮気のまさにその現場を押さえた証拠の場合、反論のしようがないですよね。これは圧倒的に有利に働くことになるでしょう。

また、浮気の現場を押さえた証拠ではない場合であっても、浮気を認める発言が録音録画された証拠があるなら有利に用いることができます。ただし、この場合は、浮気現場そのものではないので、例えば『売り言葉に買い言葉で発言してしまった』、『脅迫されて認めざるを得なかった』との反論がされる可能性があります。なので、浮気現場を押さえた証拠よりは、証拠としての価値が劣る点には注意が必要でしょう。

これに対して、単に他の男と会っている様子が写っているだけでは、証拠として弱いですね。大いに相手の反論を許すことになりますし、その反論も理にかなっている内容であることがほとんどではないでしょうか。もちろん、二人で会っていた場所が、ラブホテルなどであれば話は別です」

最後にアドバイザーからひと言

「アイテムは絶対に必要というわけではありませんが、万が一のときのために頭に入れておくといいと思いますよ」

Text by Shimano Miho(Seidansha)