アカデミー賞授賞式
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これでオスカーが読める? 驚きのノミネーターたち

遂に、去る1月14日(ロサンジェルス時間)に第73回アカデミー賞のノミネーションが発表された。ハリウッド事情に詳しい、エンターテイメント業界誌「Variety」誌に掲載された、ノミネーションの17の驚きを「2015年アカデミー賞の17のサプライズ」として特集している。本企画では、2回に渡ってそのサプライズを紹介。第2回目は、意外にもノミネートされた人々と作品をピックアップする。

第1回目は、前評判は良かったものの、ノミネートされなかった残念組を紹介した。ただ、この「Variety」誌の記事「2015年アカデミー賞の17のサプライズ」には、反対に前哨戦ではふるわなかったにも関わらず、アカデミー賞に食い込んできた名前もある。 主演男優賞部門では、年が明けてから米国で大ヒットを記録し注目されているクリント・イーストウッドの『アメリカン・スナイパー』で主人公である実在した狙撃手を演じたブラッドリー・クーパーがノミネート。 『アメリカン・スナイパー』ブラッドリー・クーパー ブラッドリー・クーパー主演の『アメリカン・スナイパー』は、作品賞にもノミネート 主演女優部門では、カンヌ国際映画祭で話題となったベルギーのダルデンヌ兄弟による『サンドラの週末』で自分の復職をかけた投票の票集めのために週末に仕事仲間たちを訪ね回るヒロインを演じたマリオン・コティヤール。 『サンドラの週末』マリオン・コティヤール ジュリアン・ムーアが本命とされる主演女優賞に挑む『サンドラの週末』のマリオン・コティヤール 助演女優賞部門では、主演女優賞部門にリース・ウィザースプーンがノミネートされている『ワイルド(原題)』で、主人公の母親役を演じたローラ・ダーン。 『ワイルド(原題)』ローラ・ダーン ひとりでトレイル(舗装していない野山)を1600キロ以上も歩いた女性の映画『ワイルド(原題)』。少女時代の主人公にひかれ馬に乗る母がローラ・ダーン 監督賞部門では、作品賞にノミネートされていない『フォックスキャッチャー』のベネット・ミラーが入った。作品賞に入っている『アメリカン・スナイパー』のクリント・イーストウッド、『セッション』のダミアン・チャゼル、『セルマ』のエイヴァ・デュヴァーネイを差し置いてのノミネーションは、やはり意外。 『フォックスキャッチャー』のベネット・ミラー 『カポーティ』以来、2度目の監督賞ノミネートとなるベネット・ミラー 脚本賞では、トマス・ピンチョンの小説を原作とするポール・トーマス・アンダーソンの『インヘレント・バイス(原題)』がノミネートされた。一方、原作ものとしては、フィンチャーの『ゴーン・ガール』の原作者であり、自らも脚本を手がけたギリアン・フリンが、ゴールデングローブ賞を制していたが、オスカーにはノミネートすらされず、明暗を分けた。 ポール・トーマス・アンダーソンの『インヘレント・バイス(原題)』 アメリカ文学を代表する作家トマス・ピンチョンが1970年前後を舞台に描いた小説「LAヴァイス」。その脚色でポール・トーマス・アンダーソンはノミネート 監督、俳優、プロデューサー、脚本家、カメラマンなどハリウッドで働く約5000人のアカデミー会員によって選ばれるアカデミー賞。他の批評家賞などより、よりアメリカ的な作品に光があったったように思える。 これらのサプライズでノミネーションされた作品や俳優がどこまで健闘するのか。 2月22日(ロサンジェルス現地時間)に迫ったオスカーナイトが楽しみだ。

Text by Atsuko Tatsuta

2015年第73回アカデミー賞主要部門のノミネート 作品賞 『6才のボクが、大人になるまで。』 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 『グランド・ブダペスト・ホテル』 『セルマ』 『博士と彼女のセオリー』 『アメリカン・スナイパー』 『セッション』 監督賞 リチャード・リンクレイター『6才のボクが、大人になるまで。』 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 ベネット・ミラー『フォックスキャッチャー』 モルテン・ティルドゥム『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』 主演男優賞 マイケル・キートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 スティーヴ・カレル『フォックスキャッチャー』 ブラッドリー・クーパー『アメリカン・スナイパー』 ベネディクト・カンバーバッチ『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』 主演女優賞 マリオン・コティヤール『サンドラの週末』 フェリシティ・ジョーンズ『博士と彼女のセオリー』 ジュリアン・ムーア『アリスのままで』 ロザムンド・パイク『ゴーン・ガール』 リース・ウィザースプーン『ワイルド』 助演男優賞 ロバート・デュヴァル『ジャッジ 裁かれる判事』 イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』 エドワード・ノートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 マーク・ラファロ『フォックスキャッチャー』 J・K・シモンズ『セッション』 助演女優賞 パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』 ローラ・ダーン『ワイルド』 エマ・ストーン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 メリル・ストリープ『イントゥ・ザ・ウッズ』 キーラ・ナイトレイ『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 脚本賞 『6才のボクが、大人になるまで』 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 『グランド・ブダペスト・ホテル』 『フォックスキャッチャー』 『ナイトクローラー(原題)』 脚色賞 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 『博士と彼女のセオリー』 『アメリカン・スナイパー』 『インヘレント・バイス(原題)』 『セッション』 (C) WARNER BROS. / VILLAGE ROADSHOW PICTURES / MAD CHANCE PRODUCTIONS / 22 &INDIANA PICTURES/ MALPASO PRODUCTIONS / THE KOBAL COLLECTION / ゼータ イメージ (C) FRANCE 2 CINEMA / CANAL+ / LA WALLONIE / ARCHIPEL 35 / CASA KAFKA PICTURES / THE KOBAL COLLECTION / ゼータ イメージ (C)Fox Searchlight Pictures – Pacific Standard / DR / T.C.D / VISUAL Press Agency / ゼータ イメージ (C)KGC-138 / starmaxinc.com / ゼータ イメージ (C)GHOULARDIFILMCOMPANY/WARNER BROS. / THE KOBAL COLLECTION / ゼータ イメージ TOP IMAGE: (C)Aaron Poole/PictureLux/ゼータイメージ