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- スーパーカーブランド【ランボルギーニ】 -

ランボルギーニLM002──ウルスを生んだ伝説のSUV

2017年12月4日、ランボルギーニの本拠地であるサンターガタ・ボロニェーゼで、ついに噂の新型スーパーSUV『ウルス』がデビューする。しかし、この『ウルス』はランボルギーニにとって初めてのSUVではない。じつは四半世紀前にも、300台が生産された伝説のモンスターSUVが存在したのだ。その名をランボルギーニ『LM002』という。

軍用オフローダーのプロジェクト『チーター』を原点に持つ伝説のSUV『LM002』

かねてから予告されてきたように、ランボルギーニは2017年12月4日、噂の新型SUV『URUS(ウルス)』をイタリア・ボローニャの本社で初公開する。同社のステファノ・ドメニカリCEO いわく、「これまでに例のない、ウルトラ・ハイパフォーマンスなSUV」というニューモデルだ。

そして、ランボルギーニは10月初旬、これを記念してなのかどうかは定かではないが、ヘリテージ部門の「ポロストリコ」によって一台の伝説的なモデルを完全に復元し、メディアに公開した。それがシャシー#12231の『LM002』である。

『LM002』の原点は、1970年代に開発プロジェクトがスタートした『Cheetah(チーター)』と呼ばれる軍用オフローダーにある。

このプロジェクトをランボルギーニのエンジニア、ジュリオ・アルフィエリが1981年に復活させ、リアにエンジンを搭載する画期的なコンセプトの『LM001』を開発。その後、フロントエンジンのプロトタイプ『LMA』へと続き、最終的に1986年のブリュッセルモーターショーで発表されたのが『LM002』だった。

450psを発揮するV12エンジン、抜群のオフロード性能…まさしくモンスターSUV

『LM002』のボディはアルミニウムとファイバーガラス製で、四輪駆動トランスミッション、トランスファー、3つの自動式デフロックを搭載。最高速度200km/h以上のスピードを持ちながら、120%を超える勾配にも対応した。

心臓部に搭載されたのは、『カウンタックQV(クアトロバルボーレ)』と同型の排気量5167cc のV12 ユニットで、最高出力は450ps/6800rpm。また、特別に開発されたピレリ製のスコーピオンタイヤを足元に装備することで、砂の上でも「浮かぶ」ように走り、高温状態でも抜群の耐久性を見せたという。

このスペックを見るかぎり、まさしくモンスターSUVそのもの。こんな途轍もないオフローダーは当時、ほかには存在しなかったに違いない。

実際、『LM002』は圧倒的で独特の存在感を放つスタイリングも相まって、富裕層の間で高い注目を集め、1986年から1992年の間に300台が生産された。

『ウルス』のために拡張されたサンターガタ・ボロニェーゼのランボルギーニ工場

間もなくデビューする『ウルス』も、この『LM002』と同様の卓越したパワーとトルク、唯一無二のデザインと際立った存在感によって、新たに“スーパーSUV”というカテゴリを開拓していくことになるはずだ。

ランボルギーニはすでに、サンターガタ・ボロニェーゼの工場で『ウルス』のパイロット生産を開始している。本社工場は『ウルス』のために建屋面積を倍増させ、年間の生産台数を7000台規模にまで引き上げた。拡張部分には『ウルス』専用の組み立てライン、新しいオフィスビルなどが設置される。

ついに姿を現すランボルギーニの新型SUV。いったいどんな「ウルトラ・ハイパフォーマンスなSUV」が登場するのか。今からワールドプレミアが楽しみである。

Text by Kenzo Maya

Photo by (C) Automobili Lamborghini S.p.A