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第14回 | ルノーの最新車デザイン・性能情報をお届け

ルノー メガーヌ──四輪操舵で走りを高めた4代目

ルノーはフランス国内のみならず、ヨーロッパでも最大の自動車メーカーとして知られている。主力車種のひとつはCセグメントに属する『メガーヌ』。同クラスにはフォルクスワーゲン『ゴルフ』を筆頭に強力なライバルがひしめくが、そのなかでもとりわけ“走り”に高い評価を受けているのが『メガーヌ』だ。このクラス屈指の走りのモデルが、満を持して4代目へと進化し、日本で販売が開始された。欧州Cセグモデルの購入を考えるユーザーは要注目の一台である。

ルノー・スポールが手がけた4WSで走りをブラッシュアップしたルノー『メガーヌ』

新型『メガーヌ』は、日本には2ボディ、3グレードが導入される。5ドアハッチバックの「GT」と「GTライン」、そして、ラゲッジスペースが広いステーションワゴンの「スポーツツアラーGT」だ。

パワーユニットは、「GTライン」が最高出力132ps/5500rpmの1.2L直列4気筒ターボエンジン、「GT」と「スポーツツアラーGT」は最高出力205ps/6000rpmとさらにパワフルな1.6L直列4気筒ターボエンジンを搭載。最大トルクは、それぞれ205Nm/2000rpm、280Nm/2400rpmを発揮する。トランスミッションは3グレード共通で、多段変速による気持ちの良い加速を味わうことのできる7速EDC(デュアルクラッチトランスミッション)だ。

最大のトピックは、「GT」と「スポーツツアラーGT」の2グレードに装備された「4コントロールシステム」と呼ばれる足回りである。

「4コントロールシステム」はルノー・スポールが手がけた4WS(四輪操舵機構)で、60km/h以上では後輪が前輪と同一方向に向き、コーナリング時の安定性が向上。60km/h以下なら逆方向を向いて回転半径を小さくし、駐車場への出入りやUターン時の取り回しを楽にしてくれる(スポーツモードではそれぞれ80km/h以上、80km/h以下)。さらに、緊急時になればシステムがステアリングの回転速度を判断し、後輪の舵角を増やしてクルマの動きを安定させる機能も搭載する。

4WSは従来、BMWやレクサスといった高級車ブランドの一部に搭載されていた機能だ。それを300万円台半ばのモデルに装備するのだから、いかにルノーが新型『メガーヌ』の走りに力を注いでいるかがよくわかる。

ちなみに、「GT」「GTスポーツツアラー」はサスペンションもルノー・スポールがチューニングを施しており、専用のスプリング、ダンパー、アンチロールバー、ステアリングを装備。ブレーキローターのサイズも拡大された。

スポーティかつエレガント、ダイナミックになった新型『メガーヌ』のスタイリング

エクステリアはよりロー&ワイドになり、ダイナミックさが増した印象だ。

フロントとリアにはデイタイムランプとして機能するLEDランプを装備。特にフロントは、ルノーデザインを象徴する“C”シェイプのフルLEDランプとなっており、切れ長のヘッドライトと、このフロントフェイス外側のラインを大胆にトレースしたLEDランプが新型『メガーヌ』を強烈に印象づけている

フロントからルーフ、そしてリアへといたるハッチバックのボディラインも美しい。単にスポーティなだけではなく、どこかエレガントさを感じさせるスタイリングは、女性の心もつかみそうだ。

室内もスポーティさと上質さがうまく調和している。「GT」と「GTライン」はステアリングホイールにナパレザーが用いられ、「GT」「スポーツツアラーGT」にはセミバケットタイプに近いスポーツシートを採用。ステアリングスイッチ、シフトノブなど日常的に触れる部分はサテンクローム仕上げだ。

インターフェイスには表示パターンとカラーを調節できる7インチフルカラーTFTメーター、7インチマルチファンクションタッチスクリーン、マルチメディアシステム「R-Link2」などを採用し、7インチタッチスクリーンからは走行モードや車内環境がカスタマイズ可能な「ルノー マルチセンス」を操作できる。

価格は263〜354万円、東京モーターショーには高性能版の『メガーヌR.S.』も登場

もうひとつ見逃せないのは、これまでウィークポイントだった運転支援機能も充実させていることだ。

ルノー最新のADAS(アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム)は、車体に取り付けられた12個のセンサー(「GT」「スポーツツアラーGT」)、フロントとリアの2つのカメラ、ミリ波レーダーで車体の周囲360度の情報を解析することにより、「車間距離警報」「エマージェンシーブレーキサポート」「車線逸脱警報」「後側方車両検知警報」「オートハイ/ロービーム」といった機能を作動させる運転支援システムだ。

さらに、「GT」「スポーツツアラーGT」は、駐車可能なスペースを検出して自動でステアリング操作を行い、縦列駐車やバックでの車庫入れをサポートしてくれる「イージーパーキングアシスト」も装備する。

「ルノー マルチセンス」は、走りが売りの『メガーヌ』ならではの機能だ。センターコンソールのタッチスクリーンを操作し、「コンフォート」「ニュートラル」「スポーツ」「パーソナル」の4つの走行モードを選択。それによって、アクセルペダルマッピング、パワーステアリングの手応え、変速マッピング、「4コントロール」マッピングを変更することができる。

また、走行モードによってエンジン音も3パターンに変化する。まさに「自分だけのドライビングプレジャー」を得られる機能といっていいだろう。

価格は「GT」が334万円、「GTライン」は263万円、「スポーツツアラーGT」は354万円。この3グレードに加え、東京モーターショーにはよりスポーツ性を追求した新型『メガーヌR.S.』も登場した。『メガーヌR.S.』は世界屈指の難コースとして有名なドイツのニュルブルクリンク北コースで一時期、“市販FF最高速”となるタイムを記録したハイパフォーマンスモデルだ。

4代目となった『メガーヌ』、そしていずれデビューする『メガーヌR.S.』によって、ファミリーカーのカテゴリと思われがちなCセグメントがさらに盛り上がるのは間違いない。そのなかでも『メガーヌ』は走りを重視する人にうってつけの選択肢となるだろう。

Text by Tetsuya Abe

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