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【男の隠れ家】あの日、夢中になった憧れのスーパ—カーカタログ

1970年代後半、日本では空前のスーパ―カーブームが巻き起こった。フェラーリ、ポルシェ、マセラティといった車が子供たちの憧れの的になったのである。当時の車はメーカーごとに技術を競い合い、今以上に独自のデザインで個性を発揮していた。今回は1960年から1980年代を中心に大人気を博した15台のスーパ―カーを紹介する。

なぜスーパーカーに憧れるのか?

1975年から週刊少年ジャンプに連載された漫画『サーキットの狼』(池沢早人師作)をきっかけとして火がついた、日本のスーパーカー人気。フェラーリ、ポルシェといった名車の姿に子供たちは胸を躍らせ、テレビ番組に車が登場したり、スーパーカー消しゴムが大流行したことを覚えている人は多いだろう。

それから40年ほどが過ぎた今、当時のスーパーカーを展示している博物館のひとつが栃木県にある「魔方陣スーパーカーミュージアム」である。一体なぜ人はスーパーカーに魅了されるのか、副理事長の早乙女知宏さんに話を聞いた。

「スーパーカーには高性能・高出力かつ特徴的なデザインを擁しているなど、様々な定義が存在します。ファンのなかにはイタリア車だけがスーパーカーだという人もいるほどです。この博物館には1960から70年代を中心とした約30台が展示されています。雑誌などを見て日本各地からいらっしゃる方や、親子2~3代で見学に来る方もいます。優美なデザインのほか、歴史や技術革新、さらに昔の職人たちの気概などをこれらの車から感じられます」

博物館に並ぶ車は、どれも個性的なフォルムが目を引く。現在は車体の設計において、排出ガス規制や衝突安全基準などを考慮する必要があり、こうした昔のデザインは今や貴重な存在となっているのである。

「例えば古い時計はメーカーが作ろうと思えば、昔の規格で作ることはできます。しかし車はほかの工芸品と違って、全く同じものを作ることはできません。車には今も昔もそれぞれに魅力があると思います」

スーパーカーはまさにスポーツカー。見た目は格好良くて美しいが、いざ乗ってみると意外と体力を使うことがわかる。ハンドルもクラッチも重い上、当然のようにマニュアルである。ミスをしても今のようにコンピューターがカバーしてくれることはない。ドライブをした後は疲れを感じる人が多いという。しかしだからこそ運転本来の醍醐味が味わえるといえる。車によってはガラス一枚を隔てて聞こえるエンジン音の迫力に驚き、着座位置の低さが実際以上のスピードを感じさせてくれる。

それではここからはあの日子供たちが夢中になったスーパーカーを年代順に一挙に紹介しよう。

1974年式
これぞまさに“KING OF SUPER CAR”
LAMBORGHINI COUNTACH LP400

[製造年代]1974〜1977年(150台生産)[全長×全幅×全高]425×189×107cm [重量]1065kg [排気量]3929cc [エンジン]水冷60° V12DOHC [最高速度]300km/h
まさにスーパ―カーの王様と呼べる車で、近未来的なデザインが世界中に驚きを与えた。カウンタックの象徴といえるポップアップ式のドアや、エンジンを冷やすためのエアインテークなど随所に光るディテールもたまらない。

1963年式
映画『おしゃれ泥棒』にも登場した名車
JAGUAR E-TYPE SERIES-1

[製造年代]1961〜1964年(7827台生産)[全長×全幅×全高]442×167×122cm [重量]1233kg [排気量]3781cc [エンジン]水冷直6DOHC [最高速度]150mph ≒241km/h
世界で最も美しい車と称されることもあるジャガー・E-TIPE。映画『おしゃれ泥棒』で探偵役を演じたピーター・オトゥールが乗っていた車として有名。ロングノーズショートデッキの理想的なプロポーションを実現している。

1967年式
日本初のスーパ―カーとして名を刻む
TOYOTA 2000GT

[製造年代]1967〜1970年(337台生産)[全長×全幅×全高]417×160×116cm [重量]1120kg [排気量]1988cc [エンジン]水冷直6DOHC [最高速度]220km/h
映画『007は二度死ぬ』(1967年公開)でもボンドカーとして、オープンカータイプが登場した日本を代表するスポーツカー。トヨタ自動車とヤマハ発動機が共同開発したもので、今もアメリカで人気を誇る車のひとつとなっている。

1967年式
ランボルギーニが初めて生産した量産車
LAMBORGHINI 350GT

[製造年代]1964〜1967年(120台生産)[全長×全幅×全高]460×163×122cm [重量]1050kg [排気量]3464cc [エンジン]水冷60° V12DOHC [最高速度]250km/h
量産市販車としてランボルギーニが初めて生産した希少な車。イタリア車らしい美しいボディスタイルはカロッツェリア・トゥーリングが手がけた「スーペルレッジェーラ」方式を採用。ボディパネルはアルミニウム合金製である。

1968年式
闘牛牧場ミウラにちなんだミッドシップスーパ―カー
LAMBORGHINI MIURA P400

[製造年代]1966〜1972年(755台生産)[全長×全幅×全高]437×176×105cm [重量]980kg [排気量]3929cc [エンジン]水冷60° V12DOHC [最高速度]280km/h
ランボルギーニ350GTの次世代量産車である。両側のドアを全開にして窓を下ろすと、まるで闘牛の角のように見えるデザインが魅力。ヘッドライトに細かい睫毛(まつげ)のようなフィンが付いているのもアクセントになっている。

1971年式
羊の皮をかぶった狼と呼ばれる伝説の車
NISSAN SKYLINE GT-R

[製造年代]1970〜1972年(1113台生産)[全長×全幅×全高]433×166×137cm [重量]1100kg [排気量]1989cc [エンジン]水冷直6DOHC [最高速度]200km/h
「GT-R」はレーシングカーR380の改良型エンジンS20を、スカイラインに組み込むことで生まれた。通称・ハコスカと呼ばれ、一見おとなしそうなボディに獰猛(どうもう)なエンジンが搭載されている。レースなどでも活躍した伝説の車である。

1971年式
「Z」の通称で知られる日産の名車
NISSAN FAIRLADY 240ZG HS30

[製造年代]1969〜1978年(55万台生産)[全長×全幅×全高]430×169×128cm [重量]1010kg [排気量]2393cc [エンジン]水冷直列6気筒 OHC SUツインキャブ [最高速度]210km/h
北米でも人気になったスポーツカーで、映画『マイ・フェア・レディ』が車名の由来。240ZGにはFRP(繊維強化プラスチック)製のフロントバンパー一体型のエアロパーツ「グランドノーズ」(通称・Gノーズ)とオーバーフェンダーを装備している。

1972年式
流麗なデザインが見る者を魅了する人気車
FERRARI DINO 246GT

[製造年代]1969〜1974年(3761台生産)[全長×全幅×全高]423×170×113cm [重量]1080kg [排気量]2418cc [エンジン]水冷65° V6DOHC [最高速度]235km/h
フェラーリ初のミッドシップ2座席スポーツカー。しかし当時12気筒エンジン以外は、フェラーリと名乗らせなかったため、本来はディノとだけ呼ばれる。博物館ではカウンタックLP400に次ぐ人気を誇る。

1972年式
ロングノーズの迫力あるボディライン
FERRARI 365GTB DAYTONA

[製造年代]1968〜1973年(1383台生産)[全長×全幅×全高]442×176×124cm [重量]1280kg [排気量]4390.3cc [エンジン]水冷65° V12 [最高速度]280km/h
デイトナ24時間レースでのフェラーリの活躍が由来。ランボルギーニのミウラシリーズとライバル関係にあるともいわれる。ロングノーズ、リトラクタブル・ヘッドライト(格納式前照灯)が特徴である。